片岡春雄町長(2023年11月、寿都町役場で)©読売新聞
核のゴミ「文献調査」から「概要調査」へ進むかどうか住民投票へ…北海道寿都町 読売新聞 2024/05/11 05:00
佐賀県玄海町に先行して文献調査が進む北海道 寿都すっつ 町の片岡春雄町長は10日、読売新聞の取材に、第2段階「概要調査」へ進むかどうかの判断として、住民投票を行う意向を明らかにした。
寿都町では2020年11月に文献調査が始まり、今年2月に原子力発電環境整備機構(NUMO)が「候補地になり得る」とする報告書案を公表した。片岡町長はこれまで、文献調査が行われている同町と 神恵内かもえない 村のほかに、調査を受け入れる「第3の自治体」が現れるまで概要調査へ進む判断はしないと明言してきた。
玄海町長の調査受け入れ表明を受け、片岡町長は「決断に敬意と感謝を申し上げたい」と述べ、北海道以外でも議論がさらに広がることに期待を示した。今後は寿都町内での議論の深まりを見ながら、6月以降に住民向けの勉強会や有識者による討論会を開催した上で、住民投票を実施する考えだ。