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ポリオのワクチン接種実施:イスラエルとハマスの双方がガザ地区を3つに分けて、順番に戦闘を一時休止することを国連機関に約束し、国連機関はWHO “2024年9月1日からポリオのワクチン接種開始” と発表

2024-08-31 03:23:24 | イスラエルVSハマス
イスラエルとハマスがガザで休戦を約束 ポリオ ワクチン接種で NHK 2024年8月30日 21時21分

ガザ地区で感染拡大が懸念されるポリオのワクチン接種を行うため、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方がガザ地区を3つに分けて、順番に戦闘を一時休止することを国連機関に約束し、国連機関は9月1日からの接種に向けて準備を進めていることを明らかにしました。

ポリオは、主に乳幼児が感染し、発症すると手足にまひが残ることもある病気で、ガザ地区では長期化する戦闘で衛生環境が悪化する中、25年ぶりに感染が確認され拡大が懸念されています。

こうした中、WHO=世界保健機関は29日、ワクチン接種を行うため、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方がガザ地区を3つに分けて、順番に戦闘を一時休止することを約束したと発表しました。

ハマスの幹部はロイター通信の取材に、ワクチン接種を歓迎する考えを示し、イスラエル外務省も国連機関に協力するとの声明を出しています。

こうした中、現地で活動するUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は30日、1000人以上の職員が、診療所やテントで接種を行う準備を進めていることを明らかにしました。

ワクチン接種は64万人以上の子どもが対象で、9月1日からガザ地区の中部、南部、そして北部の順番で、少なくとも3日間ずつ行う予定となっていて、接種が行われる地域では、双方が午前6時から午後2時、または3時の間に戦闘を一時休止するとしています。

一方、イスラエルとハマスの間の停戦と人質解放に向けた協議は、イスラエル軍が停戦後もガザ地区の戦略的要衝に駐留することなどをめぐり折り合いがつかず、難航が伝えられています。



【詳細】イスラエル パレスチナ 中東情勢(8月30日) NHK 2024年8月30日 19時39分

WHO=世界保健機関は29日、パレスチナのガザ地区で25年ぶりに感染が確認されたポリオのワクチン接種のため、ガザ地区を3つに分けて順番に戦闘を一時停止することがイスラエルとイスラム組織ハマスの双方から約束されたとして、9月1日からワクチン接種を開始すると発表しました。

※中東情勢に関する日本時間8月30日の動きを随時更新してお伝えします。

WHO “9月1日からポリオのワクチン接種開始” と発表
ポリオは主に乳幼児が感染し、発症すると手足にまひが残ることもある病気で、ガザ地区では長期化する戦闘で衛生環境が悪化するなか、25年ぶりに感染が確認され、拡大が懸念されています。

こうしたなか、WHO=世界保健機関は29日、ワクチン接種を行うため、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方がガザ地区を3つに分けて、順番に戦闘を一時休止することを約束したと発表しました。

ハマスの幹部は、ロイター通信の取材にワクチン接種を歓迎する考えを示し、イスラエル外務省も国連機関に協力するとの声明を出しています。

現地で活動するUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は30日、1000人以上の職員が診療所やテントで接種を行う準備を進めていることを明らかにしました。

ワクチン接種は64万人以上の子どもが対象で、月1日からガザ地区の中部、南部、そして北部の順番で少なくとも3日間ずつ行う予定となっていて、接種が行われる地域では双方が午前6時から午後2時、または3時の間に戦闘を一時休止するとしています。

一方、イスラエルとハマスの間の停戦と人質解放に向けた協議は、イスラエル軍が停戦後もガザ地区の戦略的要衝に駐留することなどをめぐり、折り合いがつかず、難航が伝えられています。

WHO “ガザ地区で戦闘一時停止が約束” ポリオワクチン接種へ
WHO=世界保健機関は29日、パレスチナのガザ地区で25年ぶりに感染が確認されたポリオのワクチン接種のため、ガザ地区を3つに分けて順番に戦闘を一時停止することがイスラエルとイスラム組織ハマスの双方から約束されたとして、9月1日からワクチン接種を開始すると発表しました。

ポリオは主に乳幼児が感染し、発症すると手足にまひが残ることもある病気で、ガザ地区では戦闘の長期化で衛生環境が極めて悪化するなか、8月、25年ぶりに感染が確認されました。

ポリオのワクチン接種は、ガザ地区の子ども64万人以上を対象として、まずガザ地区の中部で始まり、その後、南部、そして北部という順番で、少なくとも3日間ずつ行われる予定だとしています。

WHOの担当者は「地域ごとに人道的な戦闘の一時停止が約束されたことを歓迎する」としたうえで「子どもや家族が安全に医療施設を利用し、ワクチン接種を受けられるよう、すべての当事者に対して戦闘を止めるよう呼びかける」と話しています。

ただ、戦闘の一時停止の時間帯は午前6時から午後2時または3時の間ということで、限られた時間にワクチン接種を安全に進められるかが課題となっています。

「戦争と避難生活のせいでワクチン接種受けられず」
ガザ地区での停戦と人質の解放をめぐる協議は、イスラエルが停戦後もガザ地区の戦略的要衝に部隊を駐留させ続けると主張しているのに対し、ハマスが完全な撤退を求めて難航していて、29日も仲介国のカタールで実務者レベルの話し合いが続いていると伝えられています。

こうした中、イスラエル軍は連日ガザ地区で激しい攻撃を続けていて、地元のメディアは、29日も南部のハンユニスや北部のガザ市などで避難している住民のテントなどが爆撃を受け、8人が死亡したと伝えています。

戦闘が長期化する中、ガザ地区では水道などが破壊されて清潔な水の入手が極めて難しくなるなど衛生環境が悪化し、25年ぶりにポリオの感染が確認されています。

生後11か月の息子がポリオと診断されたネビン・アブルジディヤンさんはNHKガザ事務所の取材に対し「衛生的な水や食べ物がなく、戦争と避難生活のせいでワクチン接種も受けられませんでした」と話しました。

息子は入院して解熱剤などの投与を受けましたが、いまも下半身にまひが残っているということです。

アブルジディヤンさんは「まだ幼い息子がほかの子と同じように歩けるようになることを祈っています」と話していました。
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