【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(8月9日の動き) 2024年8月9日 19時26分
ウクライナ軍 越境攻撃でロシア西部の約100平方km掌握か
ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州では、8月6日からウクライナ側が越境攻撃を行い、激しい戦闘が続いているとみられます。
アメリカの有力紙ワシントン・ポストの電子版は8日、ゼレンスキー大統領の顧問の話として、ウクライナ軍による越境攻撃だとしたうえで、これまでにおよそ100平方キロメートルを掌握したと伝えています。
また、数百人を捕虜として拘束し、この地域にあるロシアからヨーロッパへのガス輸送の拠点となっている施設も掌握したとしています。
こうした中、ロシアの独立系メディアは、8日、クルスク州の住民たちがプーチン大統領に支援を訴えているとする動画を伝えました。
住民たちは、プーチン大統領が現地の状況について正しい情報を得ていないとして、「うそのせいで住民が命を落としている。ゲラシモフ参謀総長は状況は制御されていると言ったが、激しい戦闘が続いている」と訴えました。
また、クルスク州に隣接するリペツク州の知事は、9日、ウクライナ軍の無人機による攻撃で爆発が起きて、これまでに9人がけがをしたとSNSに投稿しました。
これに対し、ウクライナ軍は、リペツク州のロシア軍の飛行場にある誘導爆弾を保管する弾薬庫などを攻撃したと発表しています。
ロシア軍がウクライナ東部などで攻撃を強めているのに対し、ウクライナ側からロシア領内を狙った攻撃が続いています。
ゼレンスキー大統領 軍の功績たたえるも越境攻撃直接言及せず
ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州では、8月6日から、ウクライナ軍が大規模な越境攻撃を開始し、ロシア国防省は、ウクライナ軍の兵士などを無人機で攻撃する映像を公表するなどして戦闘が続いていることを明らかにしています。
ウクライナ軍が攻撃を行ったクルスク州スジャで撮影されたロシアメディアの映像では、建物が燃えるなどの被害が出ていることがわかります。
こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、政府高官などに向けた演説で「ウクライナ軍は驚かせることもできるし、成果も出せる」と述べ、軍の功績をたたえましたが、越境攻撃については、直接、言及しませんでした。
ウクライナの軍事専門家 「“作戦上の奇襲” 効果得た」
ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州で、ウクライナ側が大規模な越境攻撃を行っていることについて、ウクライナの軍事専門家、コスチャンティン・マショベツ氏はSNSで、「ウクライナ軍は活発で攻撃的な行動によって『作戦上の奇襲』という効果を得た」と指摘しました。
そのうえで「ウクライナ側の作戦の規模と激しさからすると、敵はいずれほかの戦闘地域から部隊を引き上げざるを得なくなるだろう。その点からしても、ウクライナ軍の作戦の正しさがすでに証明された」と述べ、ロシア側の戦力を分散させるねらいもあると分析しています。
そして、「近い将来、新たな作戦の方向性が見えてくると思う」と述べ、越境攻撃は継続、強化されるという見通しを示しました。
イギリスの公共放送BBCもこの専門家のコメントを引用した上で、ウクライナ側の越境攻撃について、「これまでも似たような襲撃はあったが、正規軍の部隊が使われたのは初めてだ」と指摘しています。
ウクライナ軍 越境攻撃でロシア西部の約100平方km掌握か
ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州では、8月6日からウクライナ側が越境攻撃を行い、激しい戦闘が続いているとみられます。
アメリカの有力紙ワシントン・ポストの電子版は8日、ゼレンスキー大統領の顧問の話として、ウクライナ軍による越境攻撃だとしたうえで、これまでにおよそ100平方キロメートルを掌握したと伝えています。
また、数百人を捕虜として拘束し、この地域にあるロシアからヨーロッパへのガス輸送の拠点となっている施設も掌握したとしています。
こうした中、ロシアの独立系メディアは、8日、クルスク州の住民たちがプーチン大統領に支援を訴えているとする動画を伝えました。
住民たちは、プーチン大統領が現地の状況について正しい情報を得ていないとして、「うそのせいで住民が命を落としている。ゲラシモフ参謀総長は状況は制御されていると言ったが、激しい戦闘が続いている」と訴えました。
また、クルスク州に隣接するリペツク州の知事は、9日、ウクライナ軍の無人機による攻撃で爆発が起きて、これまでに9人がけがをしたとSNSに投稿しました。
これに対し、ウクライナ軍は、リペツク州のロシア軍の飛行場にある誘導爆弾を保管する弾薬庫などを攻撃したと発表しています。
ロシア軍がウクライナ東部などで攻撃を強めているのに対し、ウクライナ側からロシア領内を狙った攻撃が続いています。
ゼレンスキー大統領 軍の功績たたえるも越境攻撃直接言及せず
ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州では、8月6日から、ウクライナ軍が大規模な越境攻撃を開始し、ロシア国防省は、ウクライナ軍の兵士などを無人機で攻撃する映像を公表するなどして戦闘が続いていることを明らかにしています。
ウクライナ軍が攻撃を行ったクルスク州スジャで撮影されたロシアメディアの映像では、建物が燃えるなどの被害が出ていることがわかります。
こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、政府高官などに向けた演説で「ウクライナ軍は驚かせることもできるし、成果も出せる」と述べ、軍の功績をたたえましたが、越境攻撃については、直接、言及しませんでした。
ウクライナの軍事専門家 「“作戦上の奇襲” 効果得た」
ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州で、ウクライナ側が大規模な越境攻撃を行っていることについて、ウクライナの軍事専門家、コスチャンティン・マショベツ氏はSNSで、「ウクライナ軍は活発で攻撃的な行動によって『作戦上の奇襲』という効果を得た」と指摘しました。
そのうえで「ウクライナ側の作戦の規模と激しさからすると、敵はいずれほかの戦闘地域から部隊を引き上げざるを得なくなるだろう。その点からしても、ウクライナ軍の作戦の正しさがすでに証明された」と述べ、ロシア側の戦力を分散させるねらいもあると分析しています。
そして、「近い将来、新たな作戦の方向性が見えてくると思う」と述べ、越境攻撃は継続、強化されるという見通しを示しました。
イギリスの公共放送BBCもこの専門家のコメントを引用した上で、ウクライナ側の越境攻撃について、「これまでも似たような襲撃はあったが、正規軍の部隊が使われたのは初めてだ」と指摘しています。