第36回高松宮記念は快晴の中京競馬場で行われた。
今年は傑出した馬が不在で、昨年暮れの当地で開催されたCBC賞を勝っている、9・シンボリグランが1番人気となったが、昨年G1を2勝している牝馬の14・ラインクラフトが直前になって漸く出走を決めたというのに2番人気。3番人気も牝馬の13・シーイズトウショウ、4番人気がマイル以下のレースで好走を演じていた11・オレハマッテルゼだった。
12・ギャラントアローが予想通り飛ばし、18・コパノフウジン、3・プリサイスマシーン、シーイズトウショウが前へ続く展開。オレハマッテルゼがさらにその後ろに取り付いてインコースを走り、その外側にはラインクラフト。6・ネイティブハートは中団よりやや後ろ、そして、シンボリグランは後方から3頭目だった。
ギャラントが直線を向いても快調に飛ばしていたが、馬場の真ん中よりも少し内側へ入ったあたりからオレハマッテルゼが鋭く伸びてきて一気に前団を捕え先頭。これにラインクラフトが迫ってきたがわずかに届かず。
オレハマッテルゼはなんと6歳、デビュー26戦目で初のG1&重賞勝ち。また管理する音無秀孝調教師はG1 66回目の挑戦でこれまたG1初優勝を成し遂げた。
デビューが3歳の5月25日の中京という遅い時期だったオレハマッテルゼ。ちなみに馬名は石原裕次郎が主演して話題を呼んだ「俺は待ってるぜ」から取ったもの。
オープン入りを果たしたのも昨年5月と遅く、まさに「たたき上げ」で来たような馬だった。ちなみにこの馬は2年前に行われたJRAの名馬の「メモリアルホースレース(ほとんど条件戦)」になんと4回も出走実績があった。
ということは、それだけ条件馬暮らしが長かったといえるわけだが、オープン入りしてからはほとんどトントン拍子で来たというから「面白い」。
昨年の京王杯スプリングステークスで、後に安田記念も勝つアサクサデンエンの2着に食い込み、今年に入ってからは金杯で1番人気(9着)となったり、東京新聞杯で2着、阪急杯で3着など、重賞制覇にあと一歩のところまでこぎつけていた。
今回は重賞勝ちさえない身ながらも4番人気にまで支持されたわけだが、状態は好調を維持しており、ひょっとすると、という期待は確かにあった。
レースでは序盤に5番手あたりのインコースをピッタリと通ると、馬場の一番いいところを抜けてきて一気に先頭に踊り出てそのまま押し切った。初の重賞勝ちが見事G1制覇となったわけだ。
この馬はマイルもこなせるので、このあと行われる安田記念も十分にチャンスはある。しかしながら、これだけ「たたき上げ」の馬でいきなりの重賞勝ちがG1勝利というのも珍しい。サンデーサイレンス産駒としても珍しいタイプの馬であり、逆に今後が楽しみな一頭なのかも。
ラインクラフトは今月に放牧から帰ってきたということで、状態そのものは急仕上げ的な面は否めなかったが、潜在能力の高さを生かして初の1200Mでももうちょっとのところまで優勝馬を追いつめたのは評価できよう。このあとは初代女王を目指して5月のヴィクトリアマイルだそうで、ここではかなり人気を集めよう。
シーイズトウショウもよく追いつめたが3着どまり。シンボリグランは前々勝負の形となっては本領発揮できなかった。
映画「俺は待ってるぜ」の悪役が柴田という名前なのが笑えます。
となると、映画に今回のヒントが隠されていたのかも。
ワールドカップ中継の時が初めてでしたか。まぁはっきり言って見る価値も何もない番組です。番組の出演者の字幕が出る時に回収率が出てくるんですけど、軒並みひどいもんですよ。(私も大して人の事言える立場ではありませんが…)特に感じるのが、GⅠシリーズが始まった時にいつも、「誰が一番高額配当を当てるか?」という内容で視聴者にハガキで応募させるんですが、誰か一人でもデカイ配当を当てると、そっから大穴で3連単しか狙わなくなるという、あまりにもお粗末な内容なんですよ。
競馬は万馬券だけを当てる競技でしたっけ?違いますよね。僕は競馬で勝つ為には、効率よく点数を絞って馬券を獲る、それが万馬券なら尚良いということやと思うんです。
すいません、生意気なコメントになってしまいましたが、許して下さい。とにかく、あの番組は正直見る価値が無いということが言いたかったので。
おっしゃるとおり競馬は確かにギャンブルではあるんですが、ロト6みたく何でもかんでも高配当ばっかり狙うものではありませんね。
筋道を立てて、本当に来る順番をいかにして当てるかという推理のゲームであるからこそ面白いわけであって、オッズが万馬券だからそればっかり狙うというようなことをしたら逆に競馬をやるのがイヤになってくるはずです。
サタうまに関する情報御礼申し上げます。そんな内容ならば今後は一切見ません。
競馬新聞の記者がもう少しカリスマ性でも発揮してくれれば、見る価値もあるのかも知れないですが、エイトの川田じゃ…。もう少しマシな記者おるやろうに…。
JRAのイメージキャラクターを務める中居正広と共に、サタうまが競馬のイメージを下げているような気がしてなりません。
おっしゃるとおりで、競馬は展開、実績等々から予想を始めて、自分の思う通りに着順を当てるという、推理のゲームであることが魅力であると僕も思いますね。もう少しイメージアップを図る案をJRAは探さないといけないと思います。
G1なのに本馬場入場のシーンは一切なし。パドックも一巡するだけ。それで何がメインかといえば、昔あった「クイズダービー」方式による、視聴者が予想者を指名してそれを当てるという、競馬中継というよりはクイズ・バラエティ番組みたいなものでしたね。
したがって生粋の競馬ファンから、
「関西テレビはもう競馬中継をやめろ!」
の声が高まり、丁度そうした構成だった時代に京都・サンの日曜競馬中継も始まったもんですから、
「途中で中継をやめずにそのまま京都・サンは中継を続けろ!」
という声が強かったですね。
今でこそドリーム競馬は大分見れる内容になってますが、その展望番組の体たらくぶりを考えると、関西テレビのプロデューサー自体がいまだ競馬をバラエティ化する方向に進んでいるとしか考えられませんね。