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全日本2歳優駿回顧

2005-12-21 22:29:34 | 大レース回顧集

伝統のG1、第56回全日本2歳優駿は、川崎競馬場で行われた。

前哨戦の兵庫ジュニアグランプリで圧勝した7・モエレソーブラッズが1番人気。これに武豊騎乗の2・タガノエクリプスが続き、以下3・エイシンダンベリー10・グレイスティアラ8・エイティジャガーと続く人気順。

2戦全勝の5・ジェネスサイレンスが出走を取り消して10頭での競馬となったが、エイシンダンベリーがハナを切り、半馬身差で4・ブルーカントリーと1番人気のモエレソーブラッズが追う展開。タガノエクリプスは4番手、エイティジャガーは中団。その後ろに1・アテスト、グレイスティアラが続く展開。

3~4角にかけてペースが上がって一気に前団が固まり、横に4~5頭ぐらいが並ぶ展開となったが、一旦はモエレソーブラッズが先頭に立つも、終始内を突いていたアテスト、さらにモエレの外からグレイスティアラが襲い掛かり、残り100を切ったあたりでグレイスが先頭。そのまま押し切った。2着にアテストが入り波乱。モエレソーブラッズは3着、タガノエクリプスは直線伸びず6着に終わる。

メンバー中唯一の牝馬となったグレイスティアラ。芝ではスピード不足を露呈するも、ダートになれば力強い走りを見せ、晴れてダート2歳の頂点に立った。

エーデルワイス賞では逃げるアイアムエンジェルを直線で差しきって強い競馬を見せたが、今回も道中はじっくりと前団を見据え、勝負どころで1番人気のモエレソーブラッズを目標にして一気に追い込んだ。

芝でも、新潟2歳ステークスでショウナンタキオンの4着の実績があるが、やはりこれからもダートで頑張れば古馬と将来対戦しても遜色のないところを見せられるのではないか。

ちなみに、同レースの牝馬優勝は、まだ南関東限定重賞時代の1986年・ダイカツラモーヌ(石崎隆之騎乗)以来19年ぶり。

アテストは内を通ってよく伸びてきたが、グレイスティアラを追いつめるところまではいかなかった。だが、うまく走りぬいた感はした。

前走の南部駒賞では断然の1番人気に推されながらもホッカイドウ競馬のモエレスターダムに不覚を取ったが、久々に岩手から現れたスターホース候補生といった感じ。地元では無敵であり、今後は錚々たる名馬が名を連ねた名門復権への期待もかかる。

モエレソーブラッズは兵庫ジュニアグランプリの内容からして今回のメンバーならば十分勝てると思ったが、今回は少々大事に行き過ぎたきらいがあるのと、直線に入ってからももう一つ伸び切れなかった。前走のような一気に前団を飲み込むようなレースができなかったことが敗因か。

エイティジャガーはダートでは初黒星となり、タガノエクリプスは明らかにキャリア不足の感。

全体的に見て、ダート2歳戦線は例年になく小粒で、これといった馬が出ていない様相。ということは、芝からの転身組も来年には参入してきそうな感もあり、勝ち馬がコロコロと変わる様相が続くのかもしれない。


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