ヒヤリハット報告で過失の死亡など3分の1以下に 名古屋大病院 NHK 2025年4月23日 6時10分
医療事故につながるおそれのあるいわゆる「ヒヤリハット」の報告を促す取り組みを病院内で行ったところ、病院側に過失のある死亡などの件数が3分の1以下に減ったとする調査結果を名古屋大学のグループがまとめました。グループは「病院全体の透明性が高い状態で事故への対策を続けたことが減少につながったとみられる」としています。
名古屋大学医学部附属病院では、いわゆる「ヒヤリハット」などの報告を促すため、過失の有無を問わず幅広く報告するよう周知した上で、専用の報告システムを整備し、5分程度で簡単に入力できるようにするといった取り組みを20年以上前から進めてきました。
その結果、昨年度の報告数は1万4000件あまりと、この20年で4倍ほどに増えたということです。
一方、病院側に過失のある死亡などの件数は減少傾向にあり、2022年度までの5年間は1年あたりの平均で調査中のものも含め0.8件と、2012年度までの5年間の平均と比べて3分の1以下に減ったということです。
調査した名古屋大学医学部附属病院の長尾能雅教授は「ヒヤリハットなどの報告をする職員が増え、病院全体の透明性が高い状態で医療事故の調査や再発防止への対策を続けたことが減少につながったとみられる。ミスを完全にゼロにするのは難しいが、患者の死亡など重大な事故につながらないよう今後も取り組みを進めたい」と話していました。
医療事故につながるおそれのあるいわゆる「ヒヤリハット」の報告を促す取り組みを病院内で行ったところ、病院側に過失のある死亡などの件数が3分の1以下に減ったとする調査結果を名古屋大学のグループがまとめました。グループは「病院全体の透明性が高い状態で事故への対策を続けたことが減少につながったとみられる」としています。
名古屋大学医学部附属病院では、いわゆる「ヒヤリハット」などの報告を促すため、過失の有無を問わず幅広く報告するよう周知した上で、専用の報告システムを整備し、5分程度で簡単に入力できるようにするといった取り組みを20年以上前から進めてきました。
その結果、昨年度の報告数は1万4000件あまりと、この20年で4倍ほどに増えたということです。
一方、病院側に過失のある死亡などの件数は減少傾向にあり、2022年度までの5年間は1年あたりの平均で調査中のものも含め0.8件と、2012年度までの5年間の平均と比べて3分の1以下に減ったということです。
調査した名古屋大学医学部附属病院の長尾能雅教授は「ヒヤリハットなどの報告をする職員が増え、病院全体の透明性が高い状態で医療事故の調査や再発防止への対策を続けたことが減少につながったとみられる。ミスを完全にゼロにするのは難しいが、患者の死亡など重大な事故につながらないよう今後も取り組みを進めたい」と話していました。