【随時更新】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(7月7日) NHK 2024年7月7日 21時09分
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの大規模な戦闘が始まって、7月7日で9か月となり、ガザ地区での死者は3万8000人を超えています。
停戦や人質解放をめぐる交渉では、ハマス側がこれまでよりも譲歩する姿勢を示していると伝えられているものの、イスラエル側はなお隔たりがあるとしていて、溝を埋められるかが焦点となっています。
※中東情勢に関する日本時間7月7日の動きを随時更新してお伝えします。
戦闘開始から9か月 ガザ地区 学校空爆され犠牲増え続ける
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの大規模な戦闘が始まってから7日で9か月となりますが、ガザ地区では、学校が空爆され犠牲が増え続ける一方、停戦や人質解放に向けた交渉は実現が依然として見通せない状況です。
イスラエルは隣国レバノンにも攻撃を強めており、中東全域に緊張が広がることも懸念されています。
イスラエル軍は6日、ガザ地区中部ヌセイラトにあるUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関が運営する学校を空爆したと発表しました。
ハマスの戦闘員が潜伏していたことなどを理由にあげています。
民間人の被害を減らす措置をとったなどと主張していますが、ガザ地区の保健当局は、空爆によって学校に避難していた住民16人が死亡し、50人がけがをしたとしています。
ガザ地区の保健当局は、去年10月に戦闘が始まってからの9か月で3万8153人が死亡したと発表しています。
停戦などの交渉 “ハマス側が一定の譲歩”報道
住民の犠牲が増え続ける中、カタールなどの仲介で停戦や人質解放に向けた交渉が行われていて、ロイター通信は、現在協議されている3段階の案をめぐって、ハマス側が一定の譲歩を示していると伝えています。
それによりますと、ハマスはイスラエルが恒久的な停戦について確約することを合意の前提条件とせず、第1段階の一時停戦の期間に協議を続けていくとの意向を示したということです。
ロイター通信は、これまで交渉が行き詰まる大きな原因となってきた恒久的な停戦をめぐってハマス側が譲歩の姿勢を見せたことで、イスラエルの当局者からも交渉の進展に前向きな見方が出ていると伝えています。
ただ、イスラエル首相府は「ハマス側との隔たりはまだ残っている」として近く改めて交渉を行う見通しを発表していて、双方の溝を埋め、停戦を実現できるかが焦点となっています。
イスラエル軍 ヒズボラへの攻撃も強める
イスラエル軍は隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する攻撃も強めていて、6日には、東部バールベックでヒズボラの主要な戦闘員を殺害したと発表したのに対し、ヒズボラもイスラエルへの砲撃などを連日行っていて、攻撃の応酬が続いています。
6月にはイスラエルの一部メディアがレバノンとの国境方面に軍の部隊を移動させ始めたと報じるなど、戦闘はガザ地区に加え、レバノンでも激化するおそれもあり、中東全域に緊張が広がることも懸念されています。
戦闘開始から9か月 各地でデモ
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの大規模な戦闘が始まってから7月7日で9か月となる中、各地では人質の解放を求めたり、停戦を求めたりするデモが行われています。
イスラエルでは6日、人質の家族や親族などがテルアビブに集まり、人質の顔写真が入ったTシャツを着たり写真を掲げたりして、一日も早い解放を呼びかけました。
停戦や人質解放をめぐる交渉が行われるなか、人質の親族の1人は「国民は人質が故郷に戻ってくることを望んでいる」として、交渉の進展を訴えていました。
また、イギリスの首都ロンドンでも6日、デモが行われました。
参加者たちは「今すぐ停戦を」などと書かれた横断幕を広げて街を練り歩いていました。
参加者の1人は、イギリスの総選挙を受けて労働党のスターマー政権が発足したことに関連して、「スターマー首相は人権派の弁護士だ。パレスチナで起きている殺りくを今すぐ止めるべきだ」と述べ、新政権が停戦に向けて対応すべきだと主張しました。
一方、中東のイエメンでは5日、反政府勢力フーシ派が掌握する首都サヌアの広場で大規模な抗議デモが行われ、上空から撮影された映像では、広場を埋め尽くす参加者や巨大なパレスチナの旗が掲げられている様子が確認できます。
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの大規模な戦闘が始まって、7月7日で9か月となり、ガザ地区での死者は3万8000人を超えています。
停戦や人質解放をめぐる交渉では、ハマス側がこれまでよりも譲歩する姿勢を示していると伝えられているものの、イスラエル側はなお隔たりがあるとしていて、溝を埋められるかが焦点となっています。
※中東情勢に関する日本時間7月7日の動きを随時更新してお伝えします。
戦闘開始から9か月 ガザ地区 学校空爆され犠牲増え続ける
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの大規模な戦闘が始まってから7日で9か月となりますが、ガザ地区では、学校が空爆され犠牲が増え続ける一方、停戦や人質解放に向けた交渉は実現が依然として見通せない状況です。
イスラエルは隣国レバノンにも攻撃を強めており、中東全域に緊張が広がることも懸念されています。
イスラエル軍は6日、ガザ地区中部ヌセイラトにあるUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関が運営する学校を空爆したと発表しました。
ハマスの戦闘員が潜伏していたことなどを理由にあげています。
民間人の被害を減らす措置をとったなどと主張していますが、ガザ地区の保健当局は、空爆によって学校に避難していた住民16人が死亡し、50人がけがをしたとしています。
ガザ地区の保健当局は、去年10月に戦闘が始まってからの9か月で3万8153人が死亡したと発表しています。
停戦などの交渉 “ハマス側が一定の譲歩”報道
住民の犠牲が増え続ける中、カタールなどの仲介で停戦や人質解放に向けた交渉が行われていて、ロイター通信は、現在協議されている3段階の案をめぐって、ハマス側が一定の譲歩を示していると伝えています。
それによりますと、ハマスはイスラエルが恒久的な停戦について確約することを合意の前提条件とせず、第1段階の一時停戦の期間に協議を続けていくとの意向を示したということです。
ロイター通信は、これまで交渉が行き詰まる大きな原因となってきた恒久的な停戦をめぐってハマス側が譲歩の姿勢を見せたことで、イスラエルの当局者からも交渉の進展に前向きな見方が出ていると伝えています。
ただ、イスラエル首相府は「ハマス側との隔たりはまだ残っている」として近く改めて交渉を行う見通しを発表していて、双方の溝を埋め、停戦を実現できるかが焦点となっています。
イスラエル軍 ヒズボラへの攻撃も強める
イスラエル軍は隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する攻撃も強めていて、6日には、東部バールベックでヒズボラの主要な戦闘員を殺害したと発表したのに対し、ヒズボラもイスラエルへの砲撃などを連日行っていて、攻撃の応酬が続いています。
6月にはイスラエルの一部メディアがレバノンとの国境方面に軍の部隊を移動させ始めたと報じるなど、戦闘はガザ地区に加え、レバノンでも激化するおそれもあり、中東全域に緊張が広がることも懸念されています。
戦闘開始から9か月 各地でデモ
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの大規模な戦闘が始まってから7月7日で9か月となる中、各地では人質の解放を求めたり、停戦を求めたりするデモが行われています。
イスラエルでは6日、人質の家族や親族などがテルアビブに集まり、人質の顔写真が入ったTシャツを着たり写真を掲げたりして、一日も早い解放を呼びかけました。
停戦や人質解放をめぐる交渉が行われるなか、人質の親族の1人は「国民は人質が故郷に戻ってくることを望んでいる」として、交渉の進展を訴えていました。
また、イギリスの首都ロンドンでも6日、デモが行われました。
参加者たちは「今すぐ停戦を」などと書かれた横断幕を広げて街を練り歩いていました。
参加者の1人は、イギリスの総選挙を受けて労働党のスターマー政権が発足したことに関連して、「スターマー首相は人権派の弁護士だ。パレスチナで起きている殺りくを今すぐ止めるべきだ」と述べ、新政権が停戦に向けて対応すべきだと主張しました。
一方、中東のイエメンでは5日、反政府勢力フーシ派が掌握する首都サヌアの広場で大規模な抗議デモが行われ、上空から撮影された映像では、広場を埋め尽くす参加者や巨大なパレスチナの旗が掲げられている様子が確認できます。