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8/12~16の米ドル ユーロ 豪ドル NZドル 英ポンド 加ドル スイスフラン

2024-08-11 02:20:34 | 株式・為替などの経済指標

来週のドル・円は下げ渋りか。直近発表の米経済指標は弱さが目立つ。8月14日に発表される7月消費者物価コア指数(CPI)は予想を下回ればインフレ鈍化が鮮明になり、連邦準備制度理事会(FRB)による早期の大幅利下げへの思惑を後押ししよう。FRBは9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利下げを検討する可能性があり、15日の小売売上高は前月比で改善が予想されるものの、同時に発表されるフィラデルフィア連銀製造業景況指数は前回から悪化が見込まれ、景気減速懸念を強める材料になりやすい。

 ただ、日米の株式市場が安定化に向かえばリスク回避の円買いは後退しよう。日本銀行による金融正常化の早期実現期待が後退すれば円売りも見込まれる。また、日銀副総裁のハト派的見解で早期利上げ観測は後退しており、現時点でリスク回避のドル売り・円買いが短期間で拡大する可能性は低いとみられる。

【米・7月消費者物価コア指数(CPI)】(8月14日発表予定)
 14日発表の米7月消費者物価コア指数(CPI)は前年比+3.2%)と予想され、いずれも鈍化すればドル売り要因に。

【米7月小売売上高】(15日発表予定)
 15日発表の米7月小売売上高は前月比+0.3%と、前回の0.0%から改善する見通し。個人消費の強さが顕著になれば景気減速懸念は一服し、ドル買いに振れやすい。

・ドル・円の予想レンジ:145.00円-149.00円


・8月12日-16日に発表予定の経済指標の予想については以下の通り。

○(欧)4-6月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値 14日(水)午後6時発表予定
・予想は前年比+0.6%
 速報値ではフランスとスペインのGDPはいずれも予想を上回った。ただ、域内における経済成長にばらつきがあり、欧州中央銀行(ECB)の金融政策の方向性については予断を許さない状況が続くとみられる。

○(米)7月消費者物価コア指数 14日(水)午後9時30分発表予定
・予想は前年比+3.2%
 参考となる6月実績は前年比+3.3%。住居費やそのほかのサービス価格でも低下が見られるなど、米連邦準備制度理事会(FRB)が目標とする2%の物価安定目標に向けて、良好な進捗を示すものとなった。7月についてはサービス価格の低下が予想されるため、コアインフレ率は伸び悩む可能性がある。

○(日)4-6月期国内総生産 15日(木)午前8時50分発表予定
・前期比年率+2.0%
 一部自動車メーカーの品質不正問題によって停止していた自動車生産が回復したこと、賃金増加等による所得の改善を受けて個人消費が前期比プラスに転じた可能性があることがプラス成長に寄与したとみられる。

○(米)7月小売売上高 15日(木)午後9時30分発表予定
・予想は、前月比+0.3%
参考となる6月実績は前月比横ばい。インフレ率の鈍下が個人消費を下支えしたとみられている。7月については雇用情勢の緩やかな悪化の影響が表面化しつつあることから、小幅な増加にとどまる見込み。

○その他の主な経済指標の発表予定
・13日(火):(米)7月生産者物価指数
・14日(水):(NZ)NZ準備銀行政策金利発表、(英)7月消費者物価指数
・15日(木):(中)7月小売売上高、(中)7月鉱工業生産、(英)4-6月期国内総生産、
(米)7月鉱工業生産
・16日(金):(米)7月住宅着工件数、(米)8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報
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「もみ合いか、ECBの政策見極め1.10ドル付近で戻り売りも」
 来週のユーロ・ドルはもみ合いか。足元のユーロ圏の経済指標は強弱まちまちで、欧州中央銀行(ECB)の今後の政策方針を見極める展開。強い買い材料が乏しいなか、節目の1.10ドル付近では売りに押され上昇は限定的となりそうだ。一方、米国経済の減速懸念で連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げを見込んだドル売り地合いが続く。
・予想レンジ:1.0700ドル-1.1000ドル


「下げ渋りか、欧州経済を見極めも株価安定なら円買い後退」
 来週のユーロ・円は下げ渋りか。日銀の金融正常化プロセスに不透明感が増し、日欧金利差縮小を意識したユーロ売り・円買いは抑制される見通し。ただ、ユーロ圏の経済指標は強弱まちまちで、欧州中央銀行(ECB)の追加利下げの思惑も。一方でアジアや欧米の株式市場では不安定化が収束に向かえば、リスク回避の円買いは縮小しよう。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・14日(水):4-6月期域内総生産改定値(速報値:前年比+0.6%)
・予想レンジ:159円00銭-162円00銭


来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)は政策金利(4.35%)の据え置きを決定したが、前回に続いて利上げを検討、インフレの上振れリスクへの警戒も示した。さらに、ブロック総裁は市場の12月利下げ観測を否定、「今後6カ月について利下げは検討課題にはない」と述べており、豪ドルは買いに振れやすくなっている。7月雇用統計の発表が注目され、労働市場の底堅さが引き続き示される場合は、豪ドル買いが加速する可能性がある。ハウザー豪準備銀行副総裁の講演も材料視される。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・12日:ハウザー豪準備銀行副総裁講演
・15日:7月雇用統計(6月:失業率4.1%、雇用者数増減+5.02万人)
・予想レンジ:95円00銭-99円00銭


来週のNZドル・円は底弱含みか。NZ準備銀行(中央銀行)の金融政策委員会が注目され、政策金利(5.50%)は据え置きが予想されている。先月の会合では、「インフレ鈍化に伴い、景気抑制の度合いは弱まっていく見通し」や「インフレ率は今年後半に1-3%の目標レンジに戻ると確信」などが示され、年内利下げ観測が一気に広がった。その後発表の4-6月期の消費者物価指数は前年比伸びが予想以上に鈍化し、7期連続の低下となっており、今回の声明で利下げ示唆の可能性がある。
○発表予定のNZ主要経済指標・注目イベント
・14日:NZ準備銀行が政策金利発表(5.50%に据え置き予想)
・14日:NZ準備銀行金融政策報告
・予想レンジ:86円00銭-90円00銭


来週のポンド・円は下げ渋りか。英国内で発生している新政権の移民政策をめぐる暴動が嫌気され、ポンド買い入りづらい。また、英国経済の減速懸念で英中銀による追加利下げに思惑が広がれば、ポンドは一段安。一方、日銀の金融正常化は不透明だが、世界的な株安が安定化に向かえばリスク回避の円買いは後退しそうだ。
○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・14日:7月消費者物価コア指数(6月:前年比+3.5%)
・15日:6月鉱工業生産(5月:前月比+0.2%)
・予想レンジ:185円00銭-190円00銭


来週のカナダドル・円は弱含みか。7月雇用統計では失業率のさらなる上昇が予想され、カナダ中央銀行の追加利下げ観測によりカナダドルは売りに振れやすい展開が続くとみられる。中銀の7月会合議事要旨では、今後の消費の下振れ懸念が示され、「物価上昇率が想定通り減速し続ければ、さらなる利下げが適切」との見解一致が明らかになっている。
○発表予定の加主要経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:105円00銭-109円00銭


来週のスイスフラン・円は上げ渋りか。日本銀行による9月追加利上げ観測は後退したが、金融市場が安定し、インフレ率が2%台で推移した場合、10-12月期における追加利上げの可能性は残されている。一方、スイス中央銀行は金利引き下げを慎重に進める見込みだが、日本とスイスの金利差縮小の可能性は引き続き高いため、リスク選好的なスイスフラン買い・円売りはやや縮小する可能性がある。
〇発表予定のスイス経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:168円00銭-171円00銭
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