2024年台風13号 暴風域を伴い奄美地方に最接近

台風13号 暴風域を伴い奄美地方に最接近 暴風に厳重警戒を | NHK 2024年9月14日 21時53分

台風13号は、暴風域を伴って鹿児島県の奄美地方に最も接近しています。奄美地方では飛んできた物でけがをしたり走行中のトラックが横転したりするような猛烈な風が吹くおそれがあり、気象庁は暴風に厳重に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、台風13号は午後9時には奄美市の西南西の海上を1時間に30キロの速さで北西に進んでいるとみられます。

中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで中心から半径75キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。

台風は、この時間、奄美地方に最も接近していて、奄美大島などが台風の暴風域に入っています。

奄美市名瀬では午後8時すぎに29.1メートルの最大瞬間風速を観測しました。

奄美地方では、14日夜、飛んできた物でけがをしたり走行中のトラックが横転したりするような猛烈な風が吹くおそれがあり、14日予想される
▽最大風速は奄美地方で30メートル、沖縄地方で20メートル
▽最大瞬間風速は奄美地方で45メートル、沖縄地方で30メートルに達する見込みです。

海上の波も高く、南西諸島では15日明け方にかけてうねりを伴い大しけとなる見込みで、14日予想される波の高さは
▽奄美地方で8メートル
▽九州南部で7メートル
▽沖縄地方で6メートルとなっています。

また、南西諸島や九州南部では大気の状態が非常に不安定になっていて、雷を伴った非常に激しい雨が降って大雨となるおそれがあり、15日夕方までの24時間に降る雨の量は、奄美地方と九州南部の多いところで150ミリと予想されています。

気象庁は奄美地方では不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒するとともに、うねりを伴った高波、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒するよう呼びかけています。

また、九州南部や沖縄地方でも高波に警戒してください。

奄美大島の住民 暴風に備え
台風13号が接近する鹿児島県の奄美大島では14日午後になって風も強まっていて、奄美市の名瀬港近くにあるクリーニング店では、風で物が飛んできて被害を受けないよう、従業員が出入り口のガラス戸の外側に雨戸をはめて暴風に備えていました。

クリーニング店に勤める60代の女性は「物が飛んできたら怖いので毎回、対策をしています。しっかり対策さえしていれば大丈夫だと思います」と話していました。

また、60代の男性は「雨戸をはめた時、少し風が吹くだけできつかったです。今回の台風はコンパクトだということで、近づいてきて一気に風が吹き出すのが心配です」と話していました。