中日スポーツより
女性競馬ファンに、心強い味方が登場する。笠松競馬場で、4月から予想師見習いとして修業していた全国唯一の女性予想師、松田宣子さん(22)=岐阜県関市=が来年1月8日、独立開業することが15日までに分かった。廃止騒動に揺れた同競馬場では人気回復の起爆剤として期待している。
修業の成果を見せるときが決まった。22歳の若き女性勝負師は、いよいよ師匠とも勝負することになる。「独立が決まりうれしい。師匠と同じレベルで戦って、お客さんに信頼される予想業者になります」と松田さんは、決意表明した。
昨年、降ってわいた笠松競馬の廃止騒動の最中、予想師転身を決意してから1年余り。松田さんは、自分の通い育った“ふるさと笠松”を救うために新たな一歩を踏み出す。
4月に師匠の一岡浩司さん(44)の店「大黒社」で見習いデビューしてからわずか9カ月。短期間での独立は、実力の証しだ。11月からは「大黒社」の1日分の予想を印刷して提供する「本紙」に「ノリコのイチオシ!」として、一岡さんの予想とは別に、1日1頭、松田さんの推奨馬を載せるようになった。
11月23日から12月12日まで開催日4日連続で推奨馬が1着。12日には見習いデビュー時に「牝馬の気配には自信あり」と宣言していた通り、推奨した4歳牝馬のテラノマリーが8レースで1着し、3連単で万馬券も的中させた。
送り出す師匠の一岡さんは「よく勉強してるし、馬の見方や勝負勘はなにも心配していない。あとは、予想を売るしゃべり。おとなしい性格を乗り越えて、お客さんに育ててもらえれば…」と“親心”をのぞかせた。
正月開催でお客も集まる1月8日、松田さんの本当の勝負が、そこから始まる。 (若原隆宏)
今年8月に笠松に行ったときも、
「トーキー、万シュー当てよった!」
と師匠のほうが大喜びしてたからな。
でもこれを見るとトーキー松田、かなりの「猛者」であり、独立してもバシバシ当てそう。
問題は、抑えるところはきっちり抑えるという「守りの予想」ができるかどうかということ。
つまり、本命鉄板というレースをいかにして当てるかということ。
師匠はそのあたりは例えば「一点予想」でよく当てていたし、加えて「A評価」という自信レースでもあったりしたわけで。
それに師匠が言っているとおり、私が傍で見ても非常に研究熱心。
専門紙はマーカーや赤鉛筆でびっしりだったし、笠松では1レース開始前に必ず前日のレースのVTRを1レースから流すわけだが、そのときもしっかりとテレビモニターに「釘付け」状態となって研究していた。
だがこのコンビ、はっきりいって色々と合わない部分もあったらしい。
例えば今年大井に2人で行った際、師匠は「日刊競馬」を持っているのに、トーキーは「勝馬」だったりとか。
また、師匠の予想に対しても色々と異を唱える部分もあったとか。そして異を唱えてポロッと客に言ったものが当たっていて、それが「大万シュー」だったということも。
ま、心配ない。しゃべりの問題も予想屋の場合、あんまり関係ない面もあるからね。
ただ地方競馬というのは家に居ても相手にされない年寄りが一人で来ているケースが少なくないからねぇ。そんなときに「話し相手」がどうしても欲しいところだが、22歳のトーキーにとって見れば、
「うるさいクソ爺」
と思っていても、話しかけてくる年寄りはある意味「真剣」に向き合ってくるからね。そこをどううまく溶け合うかってところだろうね。ま、すぐにできるわけがないけど。
でもいよいよ客の奪い合いが始まるわけで、師匠も、
「ノリコのイチオシ!」
だなんてお茶を濁している場合でなくなるな。そのイチオシ!が最大の敵になるんだぜ。
ま、私は行けば両方買う予定。たまにしか行けないしね。
でも面白くなるな、笠松競馬。それと師匠の呪縛から解き放たれたトーキーはその瞬間、かなり饒舌になったりして?
「何か言うと師匠が盗むかもしれないんで貝のように押し黙っていただけ。でももう関係ないから師匠にこれまでされてきたひどい仕打ちなどもこの際全てしゃべります!」
と変な意味で遺恨バトルを生む展開も考えられそう?そんなことないか。
笠松競馬は相も変わらず厳しい状況が続くわけだが、この師弟コンビが牽引して笠松に客を引っ張りこむことは請け合いかも。というか、予想屋は2人で十分という声も今から聞かれそうで?
追伸
トーキー松田の屋号を募集してますって、笠松競馬のホームページに書いてあったけど、そんなもん、
「トーキーのイチオシ予想」
で決まりやろ!
なにより、ここのblogで”追っかけて”いただいたことが嬉しいです。ありがとうございます。
ただ1つ。取材当日が全レース3連単万券という如何ともしがたい日で、トーキーの”イチオシ”の連勝が止まってしまったのが残念でした。うまいこといかんものですな・・・
「トーキー」
なるものは間違いなく却下されそうですね。
でも山ちゃんがつけたこの名前は「いい名前」なんですけどねぇ。
この場合も師匠が強制的に、
「お前の屋号は俺がつける!トーキーで行け!!」
というようには・・・
決められないのか・・・
問題はその「事実」を知っている人がいるかどうかでしょうね。
もし知っているのであればかなり予想はしやすいはずです。
ただ、若いファンほど予想屋を利用しないというし、確かに人気回復の起爆剤になりうるかどうかというのは疑問かもしれませんね。でも、「目玉」となりうるのは確かなのではないかと考えられます。最初のうちは。