【詳細】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(7月6日) NHK 2024年7月6日 17時55分
イスラエル軍によるガザ地区への攻撃が続く中、イスラム組織ハマスは停戦や人質解放をめぐる交渉で、これまでよりも譲歩する姿勢を示していると伝えられています。一方でイスラエルは、依然として、ハマス側との隔たりがあるとしていて、溝を埋められるかが焦点となっています。
※中東情勢に関する日本時間7月6日の動きを随時更新してお伝えします。
“ラファやハンユニス空爆 少なくとも10人死亡” アルジャジーラ
イスラエル軍はガザ地区に対して空爆や地上部隊による攻撃を続けていて、5日には、多くの住民が避難する南部のラファやハンユニスを空爆し、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによりますと少なくとも10人が死亡したということです。
NHKガザ事務所のカメラマンが撮影した映像では、ハンユニスにあるナセル病院にけが人が次々と運び込まれてくる様子が写っています。
なかにはぐったりとして動かない子どもの姿もあり、戦闘が長期化する中、幼い子どもの犠牲も増え続けています。
停戦や人質解放の交渉“ハマス側が一定の譲歩” ロイター通信
カタールなどが仲介する停戦や人質解放に向けた交渉についてロイター通信は、現在協議されている3段階の案をめぐって、ハマス側が一定の譲歩を示していると伝えています。
それによりますとハマスが求める恒久的な停戦についてイスラエルが確約することを合意の前提条件とせず、第1段階の一時停戦の期間に協議を続けていくとの意向を示したということです。
ただ、イスラエル首相府は「ハマス側との隔たりはまだ残っている」として来週、改めて交渉を行う見通しを発表していて、双方の溝を埋められるかが焦点となっています。
イスラエル交渉団 カタールから帰国 停戦交渉進展は依然見通せず
イスラエルとハマスの間の停戦や人質解放に向けた交渉をめぐっては、イスラエル政府はこれまでに、ハマスから仲介国を通じて新たな回答を受け取ったと明らかにしていて、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、イスラエルの情報機関トップが5日、仲介国のカタールに到着後、ムハンマド首相と会談する予定だと報じていました。
こうした中、5日、イスラエル首相府は派遣していた交渉団がカタールでの交渉を終え、イスラエルに帰国し、来週、改めて交渉のためカタールに向かうと発表しました。
ただ、恒久的な停戦とイスラエル軍のガザ地区からの撤退を求めているハマスに対し、イスラエルはハマスの壊滅を一貫して掲げているだけに、交渉が進展するかは依然として見通せない状況です。
イスラエル軍の攻撃続く 死者は3万8011人に 地元保健当局
一方で、イスラエル軍は5日も、ガザ地区の北部や南部で攻撃を続けていて、地元の保健当局は、これまでの死者は3万8011人にのぼったと発表しました。
また、ヨルダン川西岸のパレスチナ暫定自治区でもイスラエル軍の空爆によって、住民7人が死亡したと当局が発表し、住民の犠牲が増え続けています。
イスラエル軍によるガザ地区への攻撃が続く中、イスラム組織ハマスは停戦や人質解放をめぐる交渉で、これまでよりも譲歩する姿勢を示していると伝えられています。一方でイスラエルは、依然として、ハマス側との隔たりがあるとしていて、溝を埋められるかが焦点となっています。
※中東情勢に関する日本時間7月6日の動きを随時更新してお伝えします。
“ラファやハンユニス空爆 少なくとも10人死亡” アルジャジーラ
イスラエル軍はガザ地区に対して空爆や地上部隊による攻撃を続けていて、5日には、多くの住民が避難する南部のラファやハンユニスを空爆し、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによりますと少なくとも10人が死亡したということです。
NHKガザ事務所のカメラマンが撮影した映像では、ハンユニスにあるナセル病院にけが人が次々と運び込まれてくる様子が写っています。
なかにはぐったりとして動かない子どもの姿もあり、戦闘が長期化する中、幼い子どもの犠牲も増え続けています。
停戦や人質解放の交渉“ハマス側が一定の譲歩” ロイター通信
カタールなどが仲介する停戦や人質解放に向けた交渉についてロイター通信は、現在協議されている3段階の案をめぐって、ハマス側が一定の譲歩を示していると伝えています。
それによりますとハマスが求める恒久的な停戦についてイスラエルが確約することを合意の前提条件とせず、第1段階の一時停戦の期間に協議を続けていくとの意向を示したということです。
ただ、イスラエル首相府は「ハマス側との隔たりはまだ残っている」として来週、改めて交渉を行う見通しを発表していて、双方の溝を埋められるかが焦点となっています。
イスラエル交渉団 カタールから帰国 停戦交渉進展は依然見通せず
イスラエルとハマスの間の停戦や人質解放に向けた交渉をめぐっては、イスラエル政府はこれまでに、ハマスから仲介国を通じて新たな回答を受け取ったと明らかにしていて、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、イスラエルの情報機関トップが5日、仲介国のカタールに到着後、ムハンマド首相と会談する予定だと報じていました。
こうした中、5日、イスラエル首相府は派遣していた交渉団がカタールでの交渉を終え、イスラエルに帰国し、来週、改めて交渉のためカタールに向かうと発表しました。
ただ、恒久的な停戦とイスラエル軍のガザ地区からの撤退を求めているハマスに対し、イスラエルはハマスの壊滅を一貫して掲げているだけに、交渉が進展するかは依然として見通せない状況です。
イスラエル軍の攻撃続く 死者は3万8011人に 地元保健当局
一方で、イスラエル軍は5日も、ガザ地区の北部や南部で攻撃を続けていて、地元の保健当局は、これまでの死者は3万8011人にのぼったと発表しました。
また、ヨルダン川西岸のパレスチナ暫定自治区でもイスラエル軍の空爆によって、住民7人が死亡したと当局が発表し、住民の犠牲が増え続けています。