宮澤喜一は決断力はなかったけど、常識人として世界でも一目置かれた存在だったし、こんな「バカなこと」はしなかったはずだが・・・
舛添より金に汚い自民党参院立候補者リスト! 政治資金でキャバクラ、エルメス、SMバー…安倍直系議員は暴力団と
リテラ 2016.07.05
ついに投開票まで1週間を切った参議院選挙。しかし、あれだけ追及を受けたばかりの舛添要一前東京都知事の政治資金問題について、自民党はまるで他人顔。舛添氏を推薦し、甘利明前経済再生相の金銭授受問題を引き起こした政権与党の自民党こそ、政治資金制度に対して改革を打ち出すべきだが、選挙戦のおいては、まるでなかったことのように振る舞っている。
だが、それも当然だ。今回の参院選には、舛添氏の“セコさ”を上回る不埒な目的で政治活動費を使っている議員や、甘利氏のようにカネが絡んだ“口利き”疑惑がある議員、さらには安倍首相も関係する暴力団疑惑や公共工事発注問題を抱えた議員など、自民党選出の立候補者は“疑惑のデパート”状態にあるからだ。
本記事では、そうしたカネに汚い自民党立候補者を以下にリストアップしていこう。ぜひ、来る11日の投票の参考にしていただきたい。
★「SMバー」で政治活動費を支出の“不名誉”世襲大臣
宮沢洋一/広島選挙区
故・宮澤喜一を伯父にもち、2014年に政治資金の不透明な支出が問題となった小渕優子氏の後釜として経産相に就任した宮沢洋一氏。だが、みなさんの記憶も新しいように、入閣3日目にして宮沢氏に発覚したのが、政治活動費をSMバーに支出していた問題だ。
宮沢氏の資金管理団体「宮沢会」の2010年分の政治資金報告書では、「マザン」という店で「交際費」1万8230円を支出。しかし、この店は〈下着姿の女性をロープで縛り、客も参加する形のショーを開催している〉(共同通信)というSMがウリのバー。宮沢氏は「私はそういう趣味はない」「事務所関係者が誤って政治資金として支出してしまった」などと弁明に終始したが、破廉恥極まりないこのニュースは世界にも発信されてしまった。
しかも、エロ方面だけでなく、宮沢氏には政治資金規正法で禁じられている外国資本のパチンコ企業からの寄付受け取りや、経産相でありながら東京電力の株式計600株を保有(2014年当時)が判明するなど、カネの問題が一気に噴出した。
それでよくもまあいけしゃあしゃあと選挙に出られたものだと呆れるが、問題は、この宮沢氏を安倍政権は2015年の内閣改造まで経産相として続投させたことにあるだろう。安倍政権が宮沢氏を庇ってSMバー問題で傷をつかせなかった結果、現在、広島選挙区では宮沢氏の優勢が伝えられている。このような恥ずかしすぎる議員が、果たして信任に値するのだろうか。
以下は暴力団まがいの守銭奴ぶり。
★政策審議会長が聞いて呆れる! ゴルフにキャバクラ使い放題
鶴保庸介/和歌山選挙区
破廉恥という意味では、SMバー問題だけではない。第二次安倍内閣で国土交通副大臣となり、現在は自民党の参院政策審議会長を務める鶴保庸介氏もまた、政治活動費を“夜の店”で使っていたひとりだ。
鶴保氏が代表を務める「自由民主党和歌山県参議院選挙区第2支部」が支出していたのは、六本木のキャバクラに、ラウンジやクラブ。2013年に約25万6000円(計5回)、12年には約17万円(計3回)も政治活動費として計上していたのだ。
キャバクラで散財するのが政治活動なのかと問いただしたいものが、鶴保氏はさらに11〜14年にかけても計13回、ゴルフ場に支出。支出は1回につき1万2000円ほどだったが、これは使用していたゴルフ場の1ラウンド・1人分の料金にあたるという。つまり、接待等ではなく“趣味”で支出していた可能性が高いのだ。しかも利用日には平日も含まれている。こうした費用を呑気に政治活動費に計上できる神経とは、一体なんなのだろう。
★キャバクラ&スナックだけじゃない! 巨額のJA迂回献金疑惑も浮上
野村哲郎/鹿児島選挙区
驚きのキャバクラ支出議員は、まだいる。福田康夫改造内閣で農林水産大臣政務官を務めた野村哲郎氏の後援会と資金管理団体は、2010年にキャバクラとスナックの費用を「飲食代」などとして計約37万円として支出していたのだ。
また、野村氏をめぐっては、JA迂回献金疑惑もある。2008〜14年のあいだに、野村氏の後援会はJA鹿児島県中央会と鹿児島県農民政治連盟を迂回したかたちで「委託料」として合計2520万円を受け取っている。これが政治資金規正法違反にあたるとして、今年2月、市民団体が刑事告発したのだ。告発人のひとりである上脇博之神戸学院大学教授は、「野村議員はJA鹿児島県中央会の常務理事なども経験していることから、このようなスキームは長年農協ぐるみで継続されてきた可能性が高い」(「NET-IB NEWS」2月27日付より)と、その悪質さを指摘している。
2520万円という巨額の疑惑だが、これに対して野村氏はきちんとした説明を行っていない。
★高級ブランド「エルメス」と高級外国車パーツをお買い上げ
末松信介/兵庫選挙区
前回の2010年参院選時に“出所不明”の約1200万円にものぼる巨額の寄付金を収支報告書に記載せず、今年、政治資金規正法違反で刑事告発された末松信介氏。だが、末松氏には支出の面でも疑問が残る政治活動費の使い方をしている。それは“高級ブランド”への支出だ。
末松氏の政党支部「自民党兵庫県参議院選挙区第一支部」の政治資金収支報告書を見ると、2014年にはあの高級ブランド・エルメスで、「商品代」として2万5920円を支出。さらに資金管理団体「末松信介後援会」のほうでも、2013年に「フォブ・シュランク」というフォルクスワーゲン向けの高級カーパーツなどをセレクトしたショップで1万6380円を「商品代」として支出している。
エルメスにフォルクスワーゲン……一般市民には縁の薄い高級ブランドばかりだが、末松氏のお買い物はどんな“政治活動”に使われたのだろうか。
★中国総領事館移転問題で見返り!? 不動産会社から献金授受
中原八一/新潟選挙区
第二次安倍内閣で国土交通大臣政務官に就任し、現在は参議院「拉致問題特別委員会」委員長を務める中原八一氏。中原氏もまた、今年、寄付金500万円の政治資金収支報告書への記載漏れなどが発覚し刑事告発されたが、中原氏のカネにまつわるスキャンダルはこれだけではない。2014年5月、新潟市の中国総領事館移転・拡張計画にかかわっている不動産会社から2010〜12年のあいだに毎年12万円、計36万円の政治献金を受けていたことがわかったのだ。
しかも、不動産会社から政治献金を受けた前後の時期にあたる2012年3月、中原氏は参院国土交通委員会で、この中国総領事館移転・拡張問題について「地元の市や県にただ任せるだけではなくて、外務省がしっかりと仲介に立ってぜひ進めていただきたい」と質問を行っているのである。
中原氏は「便宜を図る意図はなかった」などと語っているが、そんな“偶然”があるのか。甚だ疑問である。
★公共工事で安倍晋三に“恩返し”!? 安倍首相“直系”議員の重大疑惑
江島潔/山口選挙区
ここまで参院選候補者の“政治とカネ”問題をまとめてきたが、なかでももっともキナ臭いのは、安倍晋三首相のお膝元・山口選挙区から出馬している江島潔氏の疑惑だ。
そもそも、江島氏の父・淳氏は安倍晋太郎とともに清和会に所属し、潔氏の結婚式の媒酌人も晋太郎が務めるなど、江島氏は安倍家と深い仲にある。だが、江島氏が二選を狙った1999年の下関市長選では、安倍氏陣営の行きすぎた“暗躍”が暴かれることとなった。
「月刊現代」(講談社)06年12月号に掲載された魚住昭氏と青木理氏の記事によれば、この市長選において、安倍晋三氏の秘書は地元のブローカーの男性に江島氏と対立する候補者の中傷ビラを撒くことなどを指示。ブローカーは300万円を受け取ったという。
さらに、このブローカーは追加で金銭を要求したものの拒否されたことから、指定暴力団・工藤会系高野組の人間を使って2000年に計5回、安倍氏の後援会事務所や自宅などに火焔瓶が投げつけるという事件にまで発展したのだ。
……これだけでも安倍首相の暗部が垣間見え、江島氏と安倍首相の“共犯”的な関係を感じずにいられないが、実際、江島氏は安倍氏に“恩返し”とも言える行動に出ている。
というのも、江島氏は市長時代、安倍氏の古巣である神戸製鋼所に公共工事を受注。しかもそれは110億円のゴミ処理工場施設や60億円のリサイクルプラザなどといった巨額の事業だったという。
こうした露骨な公共事業発注には官製談合ではないかといった疑惑が噴き出し、裁判にまで進展。また、安倍氏と関係のある企業が優遇されているのではという声が囁かれたことなどもあり、劣勢に立たされた江島氏は5選目に不出馬を表明、後に国政に乗り換えたのだ。
だが、そんな過去もなかったかのように、また安倍首相に引き立てられて、現在では国土交通大臣政務官の座に就いている江島氏。まさに安倍政権の“国民不在・オトモダチ政治”の象徴のような人物である。
以下のみなさん、「説明責任」よろしくね!
駆け足で“政治とカネ”疑惑を振り返ったが、じつはこれだけでは終わらない。政治資金については、以下の自民党候補者たちにも問題がもちあがっている。
◎島尻安伊子(沖縄北方領土担当相)/沖縄選挙区
・計1050万円の政治資金収支報告書への不記載
◎猪口邦子(元少子化・男女共同参画担当相)/千葉選挙区
・“出所不明金”計517万円の政治資金収支報告書への不記載
◎岡田直樹/石川選挙区
・2012〜14年に計5回、「ゴルフ代」「ゴルフプレー代」などを政治活動費から支出
◎二之湯智/京都選挙区
・2010年に430万円、12年に350万円、14年に150万円の“出所不明金”の虚偽記載
◎青木一彦/島根・鳥取選挙区
・選挙運動費の収支報告書に“出所不明金”600万円
・後援会に“出所不明”の寄付金690万円
◎松村祥史/熊本選挙区
・“出所不明金”計3500万円の政治資金収支報告書への不記載
こうした問題は、舛添氏と同じどころか、もっと悪質な公私混同、金権体質によって発生しているものだ。繰り返すが、問題を糺す責任のある政権与党の自民党が、これだけの立候補者の問題をスルーしているという現実を、選挙の前にぜひ知っていてほしいと思う。
(編集部)
舛添より金に汚い自民党参院立候補者リスト! 政治資金でキャバクラ、エルメス、SMバー…安倍直系議員は暴力団と
リテラ 2016.07.05
ついに投開票まで1週間を切った参議院選挙。しかし、あれだけ追及を受けたばかりの舛添要一前東京都知事の政治資金問題について、自民党はまるで他人顔。舛添氏を推薦し、甘利明前経済再生相の金銭授受問題を引き起こした政権与党の自民党こそ、政治資金制度に対して改革を打ち出すべきだが、選挙戦のおいては、まるでなかったことのように振る舞っている。
だが、それも当然だ。今回の参院選には、舛添氏の“セコさ”を上回る不埒な目的で政治活動費を使っている議員や、甘利氏のようにカネが絡んだ“口利き”疑惑がある議員、さらには安倍首相も関係する暴力団疑惑や公共工事発注問題を抱えた議員など、自民党選出の立候補者は“疑惑のデパート”状態にあるからだ。
本記事では、そうしたカネに汚い自民党立候補者を以下にリストアップしていこう。ぜひ、来る11日の投票の参考にしていただきたい。
★「SMバー」で政治活動費を支出の“不名誉”世襲大臣
宮沢洋一/広島選挙区
故・宮澤喜一を伯父にもち、2014年に政治資金の不透明な支出が問題となった小渕優子氏の後釜として経産相に就任した宮沢洋一氏。だが、みなさんの記憶も新しいように、入閣3日目にして宮沢氏に発覚したのが、政治活動費をSMバーに支出していた問題だ。
宮沢氏の資金管理団体「宮沢会」の2010年分の政治資金報告書では、「マザン」という店で「交際費」1万8230円を支出。しかし、この店は〈下着姿の女性をロープで縛り、客も参加する形のショーを開催している〉(共同通信)というSMがウリのバー。宮沢氏は「私はそういう趣味はない」「事務所関係者が誤って政治資金として支出してしまった」などと弁明に終始したが、破廉恥極まりないこのニュースは世界にも発信されてしまった。
しかも、エロ方面だけでなく、宮沢氏には政治資金規正法で禁じられている外国資本のパチンコ企業からの寄付受け取りや、経産相でありながら東京電力の株式計600株を保有(2014年当時)が判明するなど、カネの問題が一気に噴出した。
それでよくもまあいけしゃあしゃあと選挙に出られたものだと呆れるが、問題は、この宮沢氏を安倍政権は2015年の内閣改造まで経産相として続投させたことにあるだろう。安倍政権が宮沢氏を庇ってSMバー問題で傷をつかせなかった結果、現在、広島選挙区では宮沢氏の優勢が伝えられている。このような恥ずかしすぎる議員が、果たして信任に値するのだろうか。
以下は暴力団まがいの守銭奴ぶり。
★政策審議会長が聞いて呆れる! ゴルフにキャバクラ使い放題
鶴保庸介/和歌山選挙区
破廉恥という意味では、SMバー問題だけではない。第二次安倍内閣で国土交通副大臣となり、現在は自民党の参院政策審議会長を務める鶴保庸介氏もまた、政治活動費を“夜の店”で使っていたひとりだ。
鶴保氏が代表を務める「自由民主党和歌山県参議院選挙区第2支部」が支出していたのは、六本木のキャバクラに、ラウンジやクラブ。2013年に約25万6000円(計5回)、12年には約17万円(計3回)も政治活動費として計上していたのだ。
キャバクラで散財するのが政治活動なのかと問いただしたいものが、鶴保氏はさらに11〜14年にかけても計13回、ゴルフ場に支出。支出は1回につき1万2000円ほどだったが、これは使用していたゴルフ場の1ラウンド・1人分の料金にあたるという。つまり、接待等ではなく“趣味”で支出していた可能性が高いのだ。しかも利用日には平日も含まれている。こうした費用を呑気に政治活動費に計上できる神経とは、一体なんなのだろう。
★キャバクラ&スナックだけじゃない! 巨額のJA迂回献金疑惑も浮上
野村哲郎/鹿児島選挙区
驚きのキャバクラ支出議員は、まだいる。福田康夫改造内閣で農林水産大臣政務官を務めた野村哲郎氏の後援会と資金管理団体は、2010年にキャバクラとスナックの費用を「飲食代」などとして計約37万円として支出していたのだ。
また、野村氏をめぐっては、JA迂回献金疑惑もある。2008〜14年のあいだに、野村氏の後援会はJA鹿児島県中央会と鹿児島県農民政治連盟を迂回したかたちで「委託料」として合計2520万円を受け取っている。これが政治資金規正法違反にあたるとして、今年2月、市民団体が刑事告発したのだ。告発人のひとりである上脇博之神戸学院大学教授は、「野村議員はJA鹿児島県中央会の常務理事なども経験していることから、このようなスキームは長年農協ぐるみで継続されてきた可能性が高い」(「NET-IB NEWS」2月27日付より)と、その悪質さを指摘している。
2520万円という巨額の疑惑だが、これに対して野村氏はきちんとした説明を行っていない。
★高級ブランド「エルメス」と高級外国車パーツをお買い上げ
末松信介/兵庫選挙区
前回の2010年参院選時に“出所不明”の約1200万円にものぼる巨額の寄付金を収支報告書に記載せず、今年、政治資金規正法違反で刑事告発された末松信介氏。だが、末松氏には支出の面でも疑問が残る政治活動費の使い方をしている。それは“高級ブランド”への支出だ。
末松氏の政党支部「自民党兵庫県参議院選挙区第一支部」の政治資金収支報告書を見ると、2014年にはあの高級ブランド・エルメスで、「商品代」として2万5920円を支出。さらに資金管理団体「末松信介後援会」のほうでも、2013年に「フォブ・シュランク」というフォルクスワーゲン向けの高級カーパーツなどをセレクトしたショップで1万6380円を「商品代」として支出している。
エルメスにフォルクスワーゲン……一般市民には縁の薄い高級ブランドばかりだが、末松氏のお買い物はどんな“政治活動”に使われたのだろうか。
★中国総領事館移転問題で見返り!? 不動産会社から献金授受
中原八一/新潟選挙区
第二次安倍内閣で国土交通大臣政務官に就任し、現在は参議院「拉致問題特別委員会」委員長を務める中原八一氏。中原氏もまた、今年、寄付金500万円の政治資金収支報告書への記載漏れなどが発覚し刑事告発されたが、中原氏のカネにまつわるスキャンダルはこれだけではない。2014年5月、新潟市の中国総領事館移転・拡張計画にかかわっている不動産会社から2010〜12年のあいだに毎年12万円、計36万円の政治献金を受けていたことがわかったのだ。
しかも、不動産会社から政治献金を受けた前後の時期にあたる2012年3月、中原氏は参院国土交通委員会で、この中国総領事館移転・拡張問題について「地元の市や県にただ任せるだけではなくて、外務省がしっかりと仲介に立ってぜひ進めていただきたい」と質問を行っているのである。
中原氏は「便宜を図る意図はなかった」などと語っているが、そんな“偶然”があるのか。甚だ疑問である。
★公共工事で安倍晋三に“恩返し”!? 安倍首相“直系”議員の重大疑惑
江島潔/山口選挙区
ここまで参院選候補者の“政治とカネ”問題をまとめてきたが、なかでももっともキナ臭いのは、安倍晋三首相のお膝元・山口選挙区から出馬している江島潔氏の疑惑だ。
そもそも、江島氏の父・淳氏は安倍晋太郎とともに清和会に所属し、潔氏の結婚式の媒酌人も晋太郎が務めるなど、江島氏は安倍家と深い仲にある。だが、江島氏が二選を狙った1999年の下関市長選では、安倍氏陣営の行きすぎた“暗躍”が暴かれることとなった。
「月刊現代」(講談社)06年12月号に掲載された魚住昭氏と青木理氏の記事によれば、この市長選において、安倍晋三氏の秘書は地元のブローカーの男性に江島氏と対立する候補者の中傷ビラを撒くことなどを指示。ブローカーは300万円を受け取ったという。
さらに、このブローカーは追加で金銭を要求したものの拒否されたことから、指定暴力団・工藤会系高野組の人間を使って2000年に計5回、安倍氏の後援会事務所や自宅などに火焔瓶が投げつけるという事件にまで発展したのだ。
……これだけでも安倍首相の暗部が垣間見え、江島氏と安倍首相の“共犯”的な関係を感じずにいられないが、実際、江島氏は安倍氏に“恩返し”とも言える行動に出ている。
というのも、江島氏は市長時代、安倍氏の古巣である神戸製鋼所に公共工事を受注。しかもそれは110億円のゴミ処理工場施設や60億円のリサイクルプラザなどといった巨額の事業だったという。
こうした露骨な公共事業発注には官製談合ではないかといった疑惑が噴き出し、裁判にまで進展。また、安倍氏と関係のある企業が優遇されているのではという声が囁かれたことなどもあり、劣勢に立たされた江島氏は5選目に不出馬を表明、後に国政に乗り換えたのだ。
だが、そんな過去もなかったかのように、また安倍首相に引き立てられて、現在では国土交通大臣政務官の座に就いている江島氏。まさに安倍政権の“国民不在・オトモダチ政治”の象徴のような人物である。
以下のみなさん、「説明責任」よろしくね!
駆け足で“政治とカネ”疑惑を振り返ったが、じつはこれだけでは終わらない。政治資金については、以下の自民党候補者たちにも問題がもちあがっている。
◎島尻安伊子(沖縄北方領土担当相)/沖縄選挙区
・計1050万円の政治資金収支報告書への不記載
◎猪口邦子(元少子化・男女共同参画担当相)/千葉選挙区
・“出所不明金”計517万円の政治資金収支報告書への不記載
◎岡田直樹/石川選挙区
・2012〜14年に計5回、「ゴルフ代」「ゴルフプレー代」などを政治活動費から支出
◎二之湯智/京都選挙区
・2010年に430万円、12年に350万円、14年に150万円の“出所不明金”の虚偽記載
◎青木一彦/島根・鳥取選挙区
・選挙運動費の収支報告書に“出所不明金”600万円
・後援会に“出所不明”の寄付金690万円
◎松村祥史/熊本選挙区
・“出所不明金”計3500万円の政治資金収支報告書への不記載
こうした問題は、舛添氏と同じどころか、もっと悪質な公私混同、金権体質によって発生しているものだ。繰り返すが、問題を糺す責任のある政権与党の自民党が、これだけの立候補者の問題をスルーしているという現実を、選挙の前にぜひ知っていてほしいと思う。
(編集部)