昨日送られてきた、競輪電話投票加入者向け雑誌、ウイニングランに、競輪再興への提言と題して、競輪マスコミ関係者の提言が掲載されていた。なお、お馴染みの「枠単一本!」の方の話はなし。ま、当然か。
とはいっても、諸氏の話を見る限り、T社長のほうがよっぽどまともなことを言っている、というような内容で少々がっかり。
競技規則を緩和しろ、とか、有能な経営者をもってこい、とか、三連単を見直せ、とか、オールドファンの意見をもっと聞け、とか、競輪場をもっと浄化しろ、とか。はたまた、どうせもう、競輪は朽ちていくだけ、といった、「諦めの境地」に立っている人までいる。そして、女子競輪については、「否定」する声ばかり。
しかしながら、有能な経営者以外の話は、実は競輪界では曲がりなりにも行われてきている。がしかし、いずれも「失敗」している。さらにいえば、競輪は民間企業ではない。
むろん、民間経営的な思考力は必要だが、民間企業と違うのは、競輪の場合、スクラップはありえても、ビルドは不可能に近いこと。しかしながら、民間的経営という観点にに立ちすぎると、スクラップばかりしすぎて、結果、貴重な販売箇所を失ってしまうことになりかねない。思えば、バンク先生も話しておられたが、過去に廃止になった競輪場って、施設は民間経営だったところが少なくない。
それよりも、まず基本は、今ある47場を守ること。ま、花月園の動向が気になるところであり、仮に今年度一杯での廃止ならば、来月早々には何らかの結論が出なければならないはずであるが、とりあえず、何と言ってもこれが基本線。その中でどう進めていくか、ということを考える。
と見ていくと、観音寺競輪の狙いが「ズバリ」決まった形となっている(はず)の、自場開催大幅削減は、全場にあてはめるべきだろうな。これで、施行者の運営は助かるし、場内従事者の雇用も守られる。ということは、F2をやっている余裕は全くないから、全廃。1場あたり37日を基本とするが、ナイター開催場など、まだそれ以上に開催をやりたい、というところについては、若干のプラスを認めてあげてもいいかも。しかし、確か以前、立川と前橋がその話に乗ったものの、結局失敗し、今は両場とも経営状態は火の車だから、やはり、37日の基本線は守るべき。
さらに、開催削減することにより、発売日数の集約も図れ、結果、発売も削減できる。とりわけ、ナイター開催が増えた今、ナイター開催が3箇所以上もバッティングするようなことがあれば、絶対に損するところがでてくる。そうさせないためにも、発売の集約は必要。ま、地方競馬の、南関東集中発売方式に倣うがいい。あるいは、オートレースでも、類似のことをやっているが、全国あまねく場やサテライトがあるということを利用すれば、競輪ならば、発売削減は可能。これにより、後期高齢者層も日参する必要がなくなる。
そして、もう言わなくても分かっていると思うけど、開催も減った、発売も減った、しかし、賞金はそれなりに維持していかねばならない、となると、残念ながら、それ相当の選手の「皆様方」には、お引取り頂く他ないね。
ウイキを見ると、2006年12月末で3598名いた選手数が、2009年10月時点で3472名と約100名ほど減っている。これに約250名ほど「上乗せ」して、年間350名削減すれば、5年で1000人削れる。 やれないことないだろ。
これがT社長案だと、1500人体制だから、その倍削らねばならない。そうなるとバンク先生ではないが、
「おい!くそGG!」
という、選手会の猛反撃に遭うだけだろ。何せ、日本競輪選手会は、競輪界の霞が関の官僚集団と言われる、いや、官僚軍団をも牛耳っているとんでもない、質の悪い団体だろ。しかし、5年で1000人削減だったら、選手会も仕方ないかで済むだろ???
えっ?それも許さないって。
ま、それでもいいよ。いいけど、競輪は消滅するよ(あるいは、選手登録はしてあげるけど斡旋はないよ、とか、開催経費全部選手会持ちでF2やるっていうんだったら別だけど、とか。ま、仮にやるとしても競輪は施行者が主催しなければ、「闇競輪」となって違法扱いとなるから、車券発売は当然なし。したがって賞金も当然なし。)って、やんわり脅せばいい。ま、バンク先生にそのあたり、「ご教授」頂こう。
ま、毎回同じことの堂々巡り話をまた書いたけど、私が思うに、上記に挙げた競輪マスコミ関係諸氏は、競輪以外の公営ギャンブルにも出向き、内緒でそれとなく、他競技のファンに、「競輪ってどう!」って聞いてみればいい。
すると、前にも述べたが、
「競輪みたいな当たらんもん、誰がやるかいな!」
「あかん、あかん!競輪分からん!分からんもんやれんわ!」
という声がいかに多いか分かるはず。
となれば、何をすべきかは一目瞭然。そう考えると、T社長はまだまともなことを言っているのかもしれないよ。