公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

女子王座決定戦回顧

2009-03-08 19:54:09 | 大レース回顧集

第22回JAL女子王座決定戦優勝戦は8日、尼崎競艇場で行われた。

進入は、インから、1 横西奏恵、4 谷川里江、2 淺田千亜希、3 新田芳美、5 山川美由紀、6 寺田千恵。

1周1マーク、山川が絞り捲りを敢行したところ、先マイを試みる横西とやりあう形となり、山川は外に膨らむ。横西は何とか体勢を立て直したが、内懐から新田と寺田が強襲。中でも新田の伸びがよく、1周2マーク手前では横西と艇を並べる格好となる。

1周2マーク。先に回った新田が、外に膨れ気味ながらも横西を抜き、2周目にさしかかるホームストレッチ付近では完全に水が開いた。このまま新田が押し切って、女子王座決定戦初優出初優勝を決める。横西が2着。寺田が3着。

それにしても今回の優勝戦のメンバーは豪華版で、歴代女王が何と4人。まだ女王を経験していない2人のうち、淺田は女子リーグでは優勝の常連ということで、かなり重厚なメンバー構成となったが、そんなメンバーを相手に、実績的には見劣りする新田が優勝を果たした。

展開に恵まれた感もしないではないが、1周2マークにおいて横西を抜ききったターンは見事だった。7日の準優勝戦においても、田口節子を1周2マークで差し切り、田口を3着に沈める勝利を収めたが、その勝利が優勝戦でも生きた感じがする。

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日本選手権競輪回顧

2009-03-08 19:32:40 | 大レース回顧集

第62回日本選手権競輪決勝が8日、岸和田競輪場で行われた。村上義弘と加藤慎平が共に完全優勝に王手をかけた一戦。

2 渡邉晴智がSを取り、並びは、5 海老根恵太-8 鈴木誠-渡邉、1 村上義弘-4 加藤慎平-7 山口幸二-6 山内卓也、3 武田豊樹-9 兵藤一也。

残りあと2周付近で武田が上昇。一気に正攻法の位置へと入り込む。一方、海老根がすんなりと後方へと下がった動きを見て、すかさず村上が中部を引き連れて主導権を奪いに行く。武田が5番手に入り、海老根は7番手となったが、2人が行く構えを見せなかったことから、村上がそのまま先行体勢。

バックストレッチ付近で幾分車間が開いた武田だが、海老根が来ないと見るや、2センター手前付近から捲って出る。この動きに対し、加藤が直線を向いて村上を交わすが、外から強襲の武田の勢いがよく、ゴール線上は2人ほぼ並んでゴール。写真判定に持ち込まれ、微差で武田が初の日本一の座に。2着加藤、3着海老根。

武田がついにG1制覇。それも日本選手権競輪というG1最高峰のレースで花を添えた。

武田の勝因については、準決勝に伏線があると考えられる。7日10レースの準決勝では、武田の悪い癖にもなっていた、後ろを何度も振り返るといったしぐさを見せずに主導権を奪い取り、3番手に入った村上義弘に豪快に捲られてしまったものの、五十嵐力や井上昌己といった選手に抵抗する術を与えなかったこともあってか、3着に粘りこんだ。このレースが武田にとって、自信というのか、決勝でもやれるという感触を掴んだのではなかろうか。

決勝で再び村上と対戦することになったが、捲りに回られては、今の村上をねじ伏せる術がないことから、一旦正攻法の位置へと入り込み、また、海老根がジャンで行くそぶりを見せなかったこともあり、勝負どころで中団の5番手という絶好の捲り位置に入った。しかしながら、今シリーズの村上は逃げても力強く、狙い通りにレース運びができたと思っても、最後は加藤との写真判定となるという、きわどい勝負となったが、最後は微差ながらも加藤を交わして優勝を果たし、4年ぶりのグランプリ出場を決めたが、今回は同期のモンスター、山崎芳仁がいなかった。この後のG1決勝において、山崎を直接勝負にて倒すことができれば、タイトルはさらに積み増しができることだろう。

加藤は微差に泣き、完全優勝を逃した。海老根は3着だったが、見せ場らしきものが見られなかった。これからさらに大舞台の経験を積む必要性があろう。今シリーズの村上は力強かった。結果は5着だったが、間違いなく、今大会の敢闘賞に値する働きだった。


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世界選手権眼中なし?

2009-03-08 00:00:04 | 競輪

そりゃそうだろな。

コンドル日記TOOL4より

平成21年3月7日(土曜)
ダービーの5日目は大盛況には程遠く、37億弱の売り上げで5日間の計は140弱、最終日の日曜にこれまで競輪を少しでもかじった事があるファンを全員動員させれば、75億は可能かも、それはあくまでも夢物語りで、50億を越えればの数字。昨年とは違って、どうして23日の祭日を使わなかったのか、スタートからの4日間がウイークデーではこれも仕方ない事、何を根拠に月始めで、日曜を最終日にしたのか、売って何ぼの業界なのに、その意図は理解出来ません。


春分の日は20日の金曜だろ。

今月末(25~29日)に、世界選手権が開催されることが欠落しているかのような物言いだな。ま、去年までは春分の日近辺も日程に絡んでいたけどな。しかしながら、そんな日程だから、時差があるから実質中1日とかいう形で世界選手権に出場した選手たちが、惨敗を繰り返していたという事実があるわけで。

ただ、日本選手権の開催時期というのは、3月ではダメだな。「昔に戻して」11月にしないと。ちょうど、岸和田で1970年に開催された第24回までは、基本的には11月開催だったし。

G1最高峰の戦いなのに、まだその年の前半の時期に開催というのは、季節的に考えてもそぐわない。「日本選手権」といえば、競艇は10月、オートレースは11月。いずれも、年の後半というクライマックスの時期。なんで競輪だけは3月なんだろ。

来年の松戸開催も今年と似た時期の開催だが、売り上げは期待できまい。もしこの時期に持ってきたいのであれば、室内レースの競輪祭のほうがいい。ということは、競輪祭の11月開催回帰は失敗?

T社長が考えているのは、木曜初日で火曜決勝というパターンだろ。昔、競輪は水曜日がギャンブルホリデーだったことから、こうした形が取られていた。記念だと前後節3日間ずつの開催だったから、土曜が前節の決勝となるケースが少なくなかった。

カルテット計画を考えるにあたって、記念を3日間のツイントーナメント化にする一方で、最終日はいつがいいだろうか?と悩んでいる。

私自身は、サッカーのJリーグに倣い、基本的に土曜決勝がいいと思う。サマーナイトは基本的に土曜決勝だが、売り上げ面はソコソコ健闘しているみたい。でもT社長ならば、「何を考えているんでしょう!火曜に決まっているでしょう!」といわれてしまうだろうな。

ところで、G1の決勝戦というからには、やはり日・祝がいいだろうな。カルテット計画でも、基本的には、G1は土日以外の祝日決勝という前提で述べている。土日以外の祝日ならば、テレビ中継の枠が取りやすいし。加えて、競艇のSGは賞金王決定戦以外の優勝戦日は祝日に持ってこないケースが多いこともあり、なおさらいいと思うんだが。

それにしても、最終日に75億は到底無理。ま、10年前だったら可能性あっただろうけど。

コメント (5)
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