大阪での毎日

整形外科の仕事&「職」ではなく「食」へのこだわり

78歳の母と3歳の子供の共通点

2018年03月13日 | 健康
外来をしていると多くの高齢者の方と接する機会が多いのですが、
そこで学ぶことはたくさんあって。

その一つに「頑固さ」です。
高齢者の患者さんにこの病気は手術したら良くなる病気ですよ~とか、
この骨折は手術しなくても大丈夫なんですよ~
と説明しても、本人が希望している治療と違っていると
それを受け入れることができない患者さんがいます。

同じことが78歳の母にもあって、ひどい高血圧症
そんなに塩辛いものはよくないよ、と言っても全く日頃の食生活を見直せない
どころか、「辛子明太子食べ過ぎて足むくんでる」って言ってくるもあります。

母の頑固さは脳の退化(+性格)から、子供の頑固さは脳の未発達からくる
もんなんだな~と理解して、怒りを鎮めるようにしてますが、

最近ちょっとショックなことに、
自分が以前に比べてますます頑固になってきたな~と感じることです。

死にたくなければ女医を選べ

2017年01月13日 | 健康
今朝のネットニュースの見出し。

「女性医師(内科医)が担当した入院患者は男性医師が担当するよりも死亡率が低い」
という日本人研究者(米国在住)の論文が、アメリカで話題になっているそうです。

その研究では、入院日から30日以内の死亡率(30日死亡率)と
退院後の30日以内に再び入院する確率を女性医師と男性医師とで比較したそうですが、
女性医師の方がいずれも有意に低かったそうです。

その理由はというと、一般に女性医師は、
①診療ガイドライン(GL)などルールの遵守率が高く、エビデンス(科学的根拠)に沿った診療を行うほか、
②患者とより良いコミュニケーションを取る。
③専門外のことを他の専門医によく相談するなど、可能な限りリスクを避けることが、
いい結果を生んだのでは?ということでした。

といっても、男性医師でも上記を重視している人もいるし、逆に女医でも
そういったことをしていない人もいると思うけど、割合として女医に多いということやね。

今回患者になって思ったことは、脳外科などは男性医師が圧倒的に多いためか、
パス(病気ごとに、検査や手術前後の予定、食事開始時期や安静度の指示などを
書いた計画書)がおおざっぱで、患者としては、いつおしっこの管抜いてくれるの?
いつ、点滴ぬけるの? いつ心電図はずれるん?
といったことが知りたいのに、主治医のみが知っている状態。
もっときめ細かくパスを作るなり、指示をあらかじめ出すなりあるやん~
と思ってしまって、つい「うるさいだめな患者」になってるんですよね・・・

女医の方が色んな面で細かいし、女性の方が観察力が高い人が多いですよね~
そういうのって、医療の現場では重要で、それが患者さんの病気の治りにも
関係しているでのはないかと私個人的には④の理由にしたいところです。

今回の研究テーマに関しては女医が優れているという結果でしたが、
逆に男性特有のマニアックさや人の意見に左右されない精神などは、
医学の発展に大きく貢献しているとも思うし、私にはないものなので、
羨ましく思うことも多々あります。

患者になりました 

2017年01月05日 | 健康
あけましておめでとうございます。

2016年12月はなが~く感じる1か月でした。
未破裂脳動脈瘤の治療のため入院したからです。

整形外科の手術と違って、合併症が脳梗塞や、動脈瘤破裂といった、
重症感たっぷりの手術だけに、とりあえず手術が無事終わったことにほっ。

7年前?に動脈瘤が見つかったときは、コイル(血管内治療)が適応外で、開頭手術しかなく、
リスクが高すぎるので躊躇してましたが、1年前に血管内治療のステントが
使えるようになり、決心。

生きていると、タイミングが大切やな~ と思うことが多々ありますが、
今回の私の手術もそうだったのかな?と

相変わらず、患者になりきれない患者で、看護師さんや若い主治医の先生は
すごくやりにくかったと思いますが、私も入院には不向きな患者ということを
自覚して、主治医の先生の手をとって、早く退院させてくれるよう懇願しました。

1日でも長く入院したい患者さんの気持ちがやっぱりわからない・・・

11月のアドベンチャーワールドが家族との最後の旅行ならなくて
ほんとよかった~

今までは血圧をあげたら動脈瘤が破裂してしまう!と思って、怒りを
抑えてた?生活ともおさらばで、感情豊かに生きていけそうです。

今年もよろしくお願いします。

肩関節痛

2014年12月29日 | 健康
「腰痛」と「肩こり」は整形外科なら避けてはとおれない病気の一つですが、
先日、私が両肩関節痛に悩まされました

肩の痛みってこんなつらいんや~と経験してはじめて知る痛み。

幸い早めから湿布を貼って、鎮痛剤飲んで、肩関節周囲のストレッチして、
入浴が禁止されていたのでシャワーで温めて・・・すると、数日でよくなった
んですが。

以前、何かの本で読んだんですが、現代人は肩や特に肩甲骨の動きが少ない
生活をしているそうです。そう、肩甲骨にもいろんな動きがあるんです。

特に少年野球などをしている子供さんは、ここの動きもしっかりと利用しないと
肘や肩を痛めるんです。

1年前から習いだしたヨガですが、こうした普段動かさない肩甲骨のストレッチ
などもしっかり取り入れて運動します。
改めて「ヨガ」って体のことよく研究された運動なんやなと感心します。

肩こりでお悩みのみなさん、今日から肩甲骨の簡単なストレッチなんかどうですか?

強制見舞い

2014年08月27日 | 健康
入院生活も少し動けるようになると人恋しいもんで、友人に
見舞いにくるよう、そして、手土産もプリン指定

術後はなんだか胃が重いんですが、でもジャンクなものが欲しい、

プリンのはずがゼリーかな?これって?!

フルーツゼリー

   

マンゴープリン

   

病院食って衛生面の加減で、直前に作ったものを提供してくれる上、
薄味の工夫のためにゆずを使ったりと結構おいしいんですが、
やっぱこういったパンチの利いた下界のものが食べたくなりますよね~

ありがとう、友よ。



患者になりきれない患者

2014年08月26日 | 健康
「患者になりきれない患者」とはずばり!私のことでございます。
今年は災難の年なのか、急遽、入院&手術になったのでした・・・

   

入院前は仕事しながらの入院前検査(自分のね)、そして、私が入院する間の
外来や手術を大学の先生にお願いすることになったので、患者さんへの連絡や
大学の先生への申し送りでてんやわんやしているうちに、気づけば手術室で
寝かされている自分

この光景、何千回とみてきたけど、自分が患者になるとは!その場にいても、
まだ、見慣れた光景だけに、他人事のような気が

手術後は看護婦さんの助けなしには何もできなくて、電動ベットの凄さにも感謝

10数年前、医者になってまず驚いたことは、看護婦さんのやさしさです。
看護とはきりがない仕事なんですが、思いやりをもって仕事している人が多いのが看護婦さんです。

私も患者になってあらためて看護婦さんのありがたみがわかった反面、
中には、どこまでも手を抜く看護婦さんをみると腹がたって仕方ない。
でもほとんどが前者でほんとつらいときに癒されました

よく患者さんが、「今日の俺の担当ナースだれやろ?」と言っている意味がよ~くわかった。
ナースの仕事に限らず、どんな仕事でも一緒かもしれませんね。

患者になりきれてない自分の行動は数々。
あかんと思いながらも、新人ナースの採血に口を出してしまったり(だって
永遠に血管の上をなぞってるねんもん~) 鎮痛剤の指示に難癖つけたり・・・

自分が患者になってみると医者だけじゃなく、ナースも患者の病態、
手術の手技、麻酔後の状態などをどれだけ知っているかで、看護の質が
変わるんやな~と実感
今までなら、仕事中に
「この看護婦さん、この患者さんが何の手術したかを全然わかってないな~」と思う発言があっても、
仕事に終われて流してしまうこともあったんですが、
それは患者さんのためにはならんということがよ~くわかったので、
これからも私の患者さんの担当ナースにはビシバシ言った方がいいんやな~

これからも引き続き鬼になって働きたいと思います

余命2か月

2014年06月12日 | 健康
数か月前のことですが、
私、あと、余命が2か月と宣告されたんです、夢の中ですが・・・

「え~」と驚きながらも
よし、まずはセカンドオピニオンを聞きに行こう!と意外に冷静
でも、2か月!とまではっきり言うからにはほぼ間違いないんやろな
と現実的な自分。

それならば!と思いついたことが何かと言えば
「旦那様に和食の作り方を教えな!」
彼は自分の好きなイタリアンや中華などはそこらへんの適当に作ってる
店よりはおいしく作れるんですが、和食を作ってるところはみたことないんですよね~

やっぱ一番体によく長く食べれるのは「和食だ!」と思ったからなんでしょう。

目が覚めて、「自分の良妻」ぶりに、自分が一番びっくりしたな
多分、私の職場の男性陣は、普段の私の行動から、「作り話!」と私を罵る筈
いやいや、意外に良妻だったんですよ~ 夢の中では・・・


若い命

2014年05月16日 | 健康
連日、韓国の旅客船事故のニュースが伝えらえてましたが、若い学生さんたちが
たくさん犠牲になっただけあって、次から次へとメールの内容やビデオ撮影の
画像が流れてきます。即座にビデオを撮るなんて、アラフォーの私には思いつかんし、
ビデオ撮影の仕方もいまいちよくわかりません・・・時代の流れを感じます

ニュースを見るたび、「早く船外へ!」という放送をしていたらどうやったんやろ?
とか、これだけ情報が飛び交っている時代に、なんで、早く脱出するよう指示が
できへんかってんやろ?と心が痛むばかりです

聞けば聞くほどずさんな経営や安全管理に驚くばかりですが、
儲けばかり重視しすぎた結果招いた人災というのが、また悔しいですね。

色々な病院で働いてきましたが、利益ばかり追求して患者さんへの配慮が欠けている
病院もあれば、もう少し無駄なコスト削った方がいいんとちゃう?という病院まで経営
スタイルはさまざまです。でも、そういうのんって患者さんってなんとなく感じるみたいで
やはり患者さんへの配慮ができている病院の方が、働く側としても働きやすいです

病院だけに限らず、雪印や赤福餅、白い恋人など、大企業でも消費者をだますことだって
あるし、身近には、普段利用する飲食店だって、お客さんに喜んでほしいから
いい素材を使う店があったり、それより利益重視!と思う店は、材料費を下げるやろうし。

やっぱなんでも利益ばかり追求したらだめってことですよね。

韓国の旅客船事故で亡くなられた大勢の方たちのご家族が、少しでも早く
立ち直れることを祈ってます

つばめの巣

2014年03月22日 | 健康
やっと24時間勤務から解放です。当直のシーツをはぎながら、
「いったい、いつまでこんなんせんとあかんのかな~」とつぶやきます。

先日、TVを見ていると、セレブ女性の1日を取材していて、
その彼女は健康や美容によいとされているものは、実践している・・・
みたいな番組で、毎朝かかさず「つばめの巣」を食べるらしいです。

毎日、病気になった人をみて、一方で、健康にものすごく気遣う人
たちをTVでみたり、「健康って何やろ?」と考えさせられる

健康食品ブームもあって「白砂糖はだめ、化学調味料はだめ・・・」
みたいな考えもあるけど、それって、はたして寿命や日々の健康に関与してくるんかな~

先日99歳のおばあちゃんが足を骨折して入院してきました。
この年齢で一人暮らしです。

99歳まで元気に一人暮らしできた人生が理想の老後?
99歳で施設で寝たきり、よりは理想に近いんかな?
それとも、平均寿命を病気なく全うするのが理想?
逆に欲望のまま生きて短命になってもそれが理想?

人それぞれ健康に対する管理は十人十色と思うけど、
将来の「理想とする自分」になるには今、どうしたらいいかを考えて
それに向かってそこそこがんばったらいいもんで、

だって、
がんばったところで、人間も命に限りある生物なんで、
「理想とする自分」になれんくても仕方ないんとちゃうかな

白い歯

2012年11月29日 | 健康
うちの病院には口腔外科があるんですが、女医さんはきまって歯がきれい!
20歳代の女医の歯がきれいなのは若いから当然として、30歳代の先生まできれい~

その秘密を聞くと、これらしいです↓

   

ライオンから発売されているブリリアントモア

これは歯の表面の黄ばみ(ステイン)をケミカルの力で浮かせて落とす
美白歯磨き粉です。

従来は研磨成分入りで表面を削る、というのが主流でしたが、
やりすぎると歯が削れ過ぎる、という難点も。

楽天でも手に入るようですよ。

どうしよう、暗いところでも光るぐらい白い歯になってしまったら・・・