大阪での毎日

整形外科の仕事&「職」ではなく「食」へのこだわり

よろしく千萬あるべし

2012年05月31日 | グルメ
これ、最近「苗字を改名した旦那さまの上司」よりいただきました。

   

芋焼酎は苦手な私ですが、日本酒で有名な八海山の会社が作っている
米焼酎なので、すごく飲みやすくおいしいです。

   

苗字は変えたもの、名前は「千萬」のままらしく、その名前にちなんで
これを「改名記念品」としてくださったようです・・・
よう探したな・・・

ところで、苗字変えるって、
つまり、国籍を韓国から日本に変えたそうで、
そうなると自分の好きな苗字をつけれるのです。

たとえばラモスとか、苗字そのものを漢字にしたりと。

日本国籍・・・

日本で生まれ育ち日本で生きていくには日本国籍にし、日本の苗字になるのが、
合理的に一番いい方法とはわかってるんですが、何か割り切れないとこがあって

というのも今までの人生を振り返ってみると、在日であることによって
差別もあって、泣いてあきらめるしかなかった経験もあったり。
そういった意味で子供にはそんな思いをさせたくない、と思う
千萬先生の気持ちもわかります。

私はこの仕事についたとき、ほんと、大袈裟かもしれませんが、
自分が患者を診ることによって、患者は私を「在日韓国人のすべて」と
思うかもしれない、
そういった意識をもって仕事をしてきつもりやし、自分が患者さんに
精一杯の医療を提供することによって、在日に対する意識も変えてくれる
かもしれない、という思いもあります。

日本国籍に変えず生きていく、という妙なこだわりのために
多くの不便さを背負って生きていくことでしょうが、
私は今後も、この自分の本名を使って、一人でも多くの日本人が
在日韓国人に対する偏見をなくしてくれて、一人でも多く差別を受ける
在日韓国人が減ることを願って生きていこかな

ごちになりました




1日50投球まで

2012年05月26日 | 学会
京都で開かれた日本整形外科学会総会ですが、
子供の野球肘のセッションがありました。

整形外科、となると、やはり手術が好きな外科医の集まり
なので、野球肘の手術に関する教科書や論文は
たくさんあっても、野球肘にならないように予防することや
手術するほど悪くない子供をどうしたらいいか、という
詳しい資料はあまりないもんで。

野球肘というのは、小さいときから子供に野球だけを
必至にさせる日本独特の病気、といっても過言ではにので、
海外の論文などもごく少ないのです。

野球肘・肩、にならないためには、
コーチや親の教育が大切だそうです。
このセッションの内容は

1.軟骨が痛みだしても症状が出ないことが多いこと、
2.早期に治療をすると改善率は高いけど、痛みを我慢して野球をすると
とりかえしのつかいないことになること、
3.小学生5年は初期が多いけど、小学生6年は進行してしまっていることが多い
4.ポジションに関係なく、発症していること

そして
5.小学生は1日50球、中学生は70球、中学生では週200球を超えないこと
6.股関節、腰などの全身の柔軟性、特に筋力の少ない小学生は下半身も
しっかり鍛えないと肩肘に負担がかかること。

一度なってしまった病気は治すまでにすごい時間と忍耐が必要になってきます。
野球をやりたい盛りの子供に野球を中断させるって本人が一番つらいですが、
周りもつらいもんです、
しっかりした知識が広まればな~と願います

日本整形外科学会 特別講演

2012年05月23日 | 学会
この学会ではいつも整形外科とは関係のない職種の人を招いて
ちょっとした講演をしてもらうんですが、

たとえば、宇宙飛行士や作家などなど。

今回は、千 玄室さん。
茶道裏千家前家元15代

   

89歳とは思えないしっかりした口調で、原稿を読むでもなく1時間
話し続けてました。内容はそれほど魅かれることはなかったんですが、
千さん?!と呼んだらいいのかな?
この人の人生のテーマは「世界の平和」というのはわかりました。

豊かな家で育つと豊かな心を持てるってなもんですが、
自分の地位に甘んじず、いろいろな貢献を社会にしてきた、
ということが感心。

P.S.この文章、読み返してみると自分でも「上から目線すぎる?!」
と反省しますね・・・

第85回日本整形外科学会

2012年05月21日 | 学会
整形外科の一番大規模な学会が、日本整形外科学会学術総会。
今年は京都の国際会館です。

   

整形外科専門医の資格を継続するには、この学会に参加しないと
だめなんと、いろいろな分野の発表を聞いて単位を取得せんと
専門医がはく奪されてしまうのです。

こういった強制力が働いているからこそ、この学会にみんなが参加し、
また、整形外科の専門が決まった後も、幅広い知識を持ち続ける!
ってことやね。

去年は震災があったため、今年はその震災にちなんだ講演がちらほら。

その中でも「整形外科に必要な放射線の知識」という講演を少しご紹介。
現在、福島県立医大に出向して原発の被害などに力をつくしている
放射線科の神谷先生の講演は難しい話をなるべくわかりやすく説明して
くださりました。

まず、日本では自然から受ける放射線が年間2.4ミリシーベルト。
ちなみに東京ーNYのフライトでは0.2ミリシーベルト
レントゲン1枚0.05
CT 6.9

でも、ガンを発症するには、短期間で100ミリシーベルトを超える
放射線をあびるぐらいらしく、日々、ゆっくりあびているとあまり問題
ないよう。

となると、毎日、手術で放射線浴びている私の場合、ガンのリスクとしては
問題ない、ということやね。ホッ

あと、チェルノブイリのときの放射量に比べると今回は1/10以下で、
かつ、チェルノブイリのときは、食べ物の放射線汚染から小児の
甲状腺がんが増えたそうですが、福島では、そこはすぐさま対処したそうで、
今のところ問題ないようです。

神谷先生がおっしゃるには、間違った知識で差別される人たちも多く、
たとえば、福島の人から放射線がうつる?!
なんでやねん・・・
一般の人に正しい知識を持ってもらうために啓蒙活動もがんばってらっしゃるそうです。

まあ、それにしても、原発が事故を起こしていち早く福島に召集され、
今もなお頑張っている神谷先生をはじめ、本当に感謝ですね

有馬温泉 中の坊

2012年05月09日 | 旅館
このブログではおなじみの、私のお気に入り温泉宿
「中の坊」

いつも学会の直前になってしまう私の誕生日ですが、
無事、学会も終えたので、の~んびり

この宿がなんでお気に入りかというと、
何度か行くうちあらが見えてくるもんですが、ここは
それがないんですよね~ 

今回も誕生日での利用、となれば、いろいろな心憎い
サービスをしてくれるんです、
たとえば

   

赤飯、小さいときは毎年母親が焚いてくれて家族全員
でお祝いしてくれたことを思い出します。ここぞとばかり
酒を飲むひいばあちゃん、誕生日には必ず「イチゴ」を
プレゼントしてくれるおばあちゃん、
不思議と死んだ人を思い出すもんですね・・・

   

庭に面した席で

   

これもあれもおいしいわ。

筍でのお祝い、というのも新鮮やし

   

どれもこれも季節感いっぱいの料理でした

   

素敵な誕生日パーティー、ありがとうございました。

先輩の美容クリニック訪問

2012年05月02日 | 学会
学会のついでに、ってついでの方が多い印象ですか?!

銀座で美容形成クリニックを開業している大学の先輩
「銀座いけだクリニック」
を茶化しにいったら・・・

なんとまあ、立派なクリニックで、受付に6人ぐらいの事務員さんたちがいて・・・
診察室も何個もあって

   


圧倒されるばかり。

元々ちゃらちゃらした先輩で、言うことがあほっぽい、
印象だっただけに、
めちゃくちゃ立派やんか~

5分ほどすると院長こと、池田さん登場。
15年ぶりに見ると老けたな~(自分は棚に上げておく)

久しぶりの再会にちょっとよそよそしかった池田さんも、
あっという間にあの落ち着きないちょっとあほっぽい池田さんに戻る。

「それにしても実業家ですね~」
という私の褒め言葉に
「違うって、医者やって~」
という会話が何度も繰り広げられて・・・

でも、芸能人のお客が200人で、最近では北斗晶も治療したらしく
(これは公開されている情報ですよ)
めちゃくちゃこの仕事が好きでがんばっている池田さんをみると、

そういや、大学時代もクラブだけはまじめにやってたな~と。

池田さんの美貌をいかした仕事、という意味では、適材適所かつ
天職にめぐりあった感。

でも、ちょっと働きすぎで疲れているように見えましたが、クラブ
をしていたきらきらしていた池田さんがいました。

池田さん~ 応援してますよ。