大阪での毎日

整形外科の仕事&「職」ではなく「食」へのこだわり

ながらくのおつきあい、ありがとうございました。

2019年01月24日 | 仕事
2018年年末をもちまして、病院を退職し、2019年2月1日より箕面中央郵便局の向いで
開業することとなりました。

秋から開業準備でバタバタで、このブログも全然更新できず残念でした。

現在フェイスブックで「ちぇ整形外科リハビリテーションクリニック」
あるいはクリニックのHP http://che-seikei.com/
を開設したので、そちらの方の応援もよろしくお願いいたします。

なんだかさみしいですが、たくさんの方が見ていただいてたことも
励みになって今まで「大阪での毎日」を続けることができました。

ありがとうございました。

女医限定エコーセミナー

2018年11月13日 | 仕事
11月3日に東京でエコーセミナーがありました。

以前、どっかの学会で、広島大学整形外科の中島祐子先生のエコーの
発表がすごくわかりやすく診察にも役立つ内容で、いい発表やな~
と思っていたら、その先生が企画したセミナーということで、
はるばる大阪から参加。

会場には子連れO.K.ということでしたが、
子連れだと自分が集中できないので、一人参加です。
でも、どうしても子供が預けれなかった!というときの
保険として心強いですね。

エコーはやはりたくさん、いろんなところを診ていかないと
診断能力はあがりませんね。でも、診断能力があがると、
レントゲンやMRIなどの検査が省けることも多々ありそうです。

時代は体に優しい検査ですかね。

新聞にのりました

2018年09月07日 | 仕事
2018年6月20日の読売新聞に「手外科手術」についての記事が掲載
されました。
そこで、2017年の1年間に手外科手術だけで200件以上施行している
病院の一覧が公表されていましたが、私が勤務する病院ものりましたよ。

もちろん数だけで評価されるものではありませんが、医者として
色々悩みながらこれでいいのかな?もっとこうしたらよかったかな?
と反省もたくさんしながらの20年間でしたが、こうやって新聞に
のると嬉しいものですね。

うちの病院は、私ともう一人のママ女医さん二人で、
ほぼすべての手外科手術を行ってます。

医学部の女性入学問題の議論が絶えませんが、整形外科医の女医率は
たったの4.6%とどっかの新聞が書いているのをみて、当事者の私が
驚きました。

日本社会は医者も含め長時間勤務が当たり前、それがよしとされる風潮が
あります。
社会の働き方自体を見直さないと、優秀な女性の人材がもったいないで
終わってしまいますね。

6月18日 北摂地震

2018年07月06日 | 仕事
震度6弱の大地震から2週間以上が経過しましたが、今日は記録的な大雨ということで
通行止めや電車がストップしていたりで、遅刻する職員、患者でてんやわんや。

6月18日の大地震は
突風が吹いたと思ったら「ごっ~!!!」という音とともに
身の危険を感じる揺れでしたね。その後も胸のドキドキが治まらないまま
運転して病院へ向かいましたが、当日、手術を予定通りするかどうかなど
その日もてんやわんや。
幸いはうちの病院は予定通り手術が行えましたが、
近隣の病院ではその日は手術をストップしたので、翌日からの手術の
調整が大変だったようです。

自宅に帰ると、意外に食器は大丈夫だったんですが、
電子ピアノの足が折れて、ピアノの椅子に支えられて斜め45度で
なんとか倒れず耐えてくれてました。

なんだか落ち着かない毎日ですが、早く日常に戻りたいもんですね。

超高齢化社会の影響、きてます

2018年06月11日 | 仕事
日本は、世界に先駆け、超高齢社会に突入していて、65歳以上の人口が
5人に1人以上になっています。
病院も混みあって、私が研修医だったころより手術も増えてます。

最近、この超高齢化社会で私が困っていることがあるんです。
80歳代の患者さんが一人で来院されたときです。

手の病気の人って歩ける人が多いので、一人で来れるんですが、
一見、しっかりしていても、手術の説明や、手術によるリスク、
どこまで治ってどこまでは治らない、という説明をすると、
1人で理解できない人もいらっしゃいます。
それで当たり前と思うんですが、私の立場上、それじゃ困るんですよね。

家族にきてもらってってお願いしても、たがが手の病気ぐらいで
仕事休んでももらわれへんわ~的な返事されてしまいます。

先日は、「この手の手術受けたら物忘れが治るって言いましたよね」
って言われて・・・そんな手術あったら私が受けたいわ。

みなさんのお母さん、お父さんが通院されたときは、たまには一緒に行って
診察室まで一緒に入ってあげてくださいね。主治医が困っているかも
しれませんよ。

Merry X'mas

2017年12月27日 | 仕事
今年の冬は寒いので、高齢者の骨折がどんどん運ばれてきてますが、
雪がそれほど降ってないので、手外科領域の骨折はまだそれほどです。

というのも、雪が降った後は路面が凍るので、手をついてこける人が増えます。

今年のはじめも雪が降るたびに忙しくなり、手術枠を探すのに一苦労でした。
自宅を出るときに、凍った路面で次々と自転車でこける人を見た日は、
案の定、大忙しでした。

   

年末年始に骨折してしまったら病院が休みなので大変です。
路面が凍っている日は家でじ~っとしとくのがお薦めです!




80歳代の元気な患者さんの共通点

2017年10月05日 | 仕事
やはり持続的な運動をしてます。
ある患者さんは「水泳」、ある患者さんは「ヨガ」、そのほかでは「欠かさず散歩をする」
などなど。

80歳代で1人で来院して、1人で診察の内容を理解できる人は少ないんですが、
なかにはしっかりした方もおられてて、そういった患者さんはだいたい
運動してます。

認知症予防にも有酸素運動がいい、というのは証明されているらしく、
具体的には「ウォーキング」「水中ウォーキング」「水泳」「ヨガ」「踏み台昇降運動」
「エアロバイク」 などが高齢者でもできる有酸素運動かな?

有酸素運動は、血流を促進することによって、脳の機能向上、目の健康維持、心疾患予防、
うつ病予防にもなるそうですよ。

80歳代になったから急に運動はできないので、やはり、身体機能が低下する30代後半
から運動を開始するのがベターでしょうけどね。

最近、スニーカー通勤を奨励するような記事を目にしますが、
車通勤をやめたら一石二鳥なんでしょうがね~

リウマチ医研修会

2017年08月16日 | 仕事
整形外科はまずは整形外科専門医という資格を取った後、
それぞれの専門分野の資格を取得していきますが、
今回は、日々進歩をし続けるリウマチの勉強をしたいな~ と思い
日本整形外科認定リウマチ医という研修会に参加。
丸2日朝から晩まで講義を聴いて、最終日にテストで~す。

私が医者になったころにはなかったリウマチの新しい薬がどんどん出てきて、
それに伴ってリウマチの診断基準というのも変わったし、
効果の高い薬が開発されたこともあって、薬の使い方も全然違います。

リウマチを放置するより、適切な治療をした方が平均寿命が延びるという報告もあります。

今回たくさんの今をときめくリウマチの先生たちの講義を聴いて、
ぐったりしつつも、貴重な知識をたくさん聴けてよかった研修会でした。
ただ、今正しいと思われていることが、3年後にはそうでないというのが
医療では日常茶飯事なので、常に知識をアップデートしないといけなさそうです・・・

印象に残ったことと言えば、リウマチの患者さんならほぼ皆が飲んでいるメトトレキサートは
「風邪や下痢などちょっとした体調不良のときは休薬した方がいい」ということと、
この薬、手術のときに継続して飲むべきかあるいは中止するべきか明確には決まってないんですが
講演をしてくださって先生の一人は
「手術前後だけは中止してます~」とのこと。


女医へのパワハラ?

2017年02月09日 | 仕事
若い女医さんが、男性上司から
「結婚はいいけど、これから3年は子供をつくらないこと」と言われたとか、
一昔前は「5年って言われてた」など、多くの女医さんから聞きます。

今の時代、完全にパワハラなんですが、これって、
自分たちの仕事の負担が増えるのが嫌、というのが根底にあるとは思いますが、
上司によったら、本当にその女医の将来を考えた発言かも知れません。

医者はどんな科にいっても、一人前になるまでに最低5年、
外科系なら10年はかかるのでは。
その途中で子育てが加わると、皆と同じような研修を続けることは難しいし、
医者は勤務時間外に会議や研修会、学会の準備など、
休日もそういった仕事に時間をとられます。

もちろん、そういったことをしなくても医者ではあるんですが、
医者としての能力や技術、地位などは向上しにくいので、
将来、最先端の病院で働きたいな~とか、手術がたくさんできる病院で
働きたいな~と言っても、実力が伴ってない、時間の制約があると
行かせてもらえません。

もちろん、子育てもしながら、皆と同じような研修をこなしている女医さんも
いますが、並大抵なことではないし、できる人の割合の方が圧倒的に少ないです。

整形外科でも、もっと手術ができる病院に行きたい、というママさん女医が
いますが、手術が多い病院は時間外労働も長いし、定時に帰るというのは
難しいのが現実です。時間外の呼び出しもあるしね。

でも、「研修中に子供を作るとどうなるか?」なんて、
その本人がよく考えるとわかることなんで、わざわざ男性上司が
「〇年は子供をつくるな」
なんて言う必要ないのかもしれないですね。

子育てしながら研修をしていくシステム作りも大切だし、
ママさん女医も、優遇してもらっている分、他の医師に負担が
かかっていることを自覚して行動する気づかいが必要なのかも。

#7119って知ってます?

2016年09月08日 | 仕事
今年のはじめから救急車要請の119以外に、「#7119」という番号ができ
たん、知ってますか

呼ぶほどなんかな?とか、骨折れてそうやけど、
どの病院やったら診てくれるんかな?という相談を聞いてくれます。

もちろん、「意識がないとか、激痛が頭や胸にある」などの
緊急時には今まで通り119なんですが、

夜間の骨折などは、「突然、近くの病院に行く」より
まずは「#7119」に専門医(整形外科)がいるかどうか確認してから行った方がいいのでは?

何がいいかというと、
大阪などの都会では、夜間救急というのは、
だいたい、卒後10年目ぐらいまでの医者がやっていることが多いんですが、
外科系の医者のいずれか(一般外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、など)が
当直しているので、
骨折などの診断はできても、手術が必要なレベルかどうかまで
なかなか判断できません。

その点「#7119」に聞いて、夜間、整形外科医がいる病院にはじめから
行っとけば、翌日以降の予定がスムーズになりやすいかも