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大阪での毎日

整形外科の仕事&「職」ではなく「食」へのこだわり

第61回日本手外科学会学術集会

2018年05月17日 | 学会
4月の終わりに京王プラザホテルで開催されました手外科学会に参加

昭和大学の筒井先生の投球障害の講演は非常にわかりやすくあっという間の
1時間でした。小さいときから野球をしてきた人は、大人になっても肩やひじの角度に
若干の異常が残っている、というのを聴いて、なるほど~
と思いながらも、でも、野球はみんな熱心にする子が多いので、仕方がない
のかな~と思ったり。
そんなことも含め、手外科医は自分の子供には野球以外のスポーツをさせている
気もするな~

あとはやはり、エコーなどの新技術は若手の先生たちの極めた技術が
すばらしく、新しいものもどんどん使いこなさないとやっていけない
仕事であることを改めて実感。
ということで、うちの病院の整形外科もエコー購入申請をしてみます。

第30回肘関節学会のアスリート講演 

2018年03月05日 | 学会
東京の先生は有名人とのかかわりが凄いんですね~
元プロ野球選手の桑田真澄さんが学会中、1時間の講演をされました。

話も上手で、聴いている人の集中力を下げない工夫(サプライズで
客席指名して答えさせたり、それに対してサイン色紙を渡したり)
もこらしていたりで。
幼い頃から世界的に有名な投手のフォームを研究したり、
高校時代は5時間以上練習しない、とか、甲子園が終わった後は1か月
投球を休む、など、その当時から自分のコンディションを考え
プロで活躍するためには今すべきことと、肘を守ることも含めた
練習をしてきたことに驚きました。

実際、肘を痛めて外来にくるリトルリーグの子供たちは、監督、親も含め
今すぐ完治したい思いで通院する人が多い印象です。
でも、なんで肘を痛めたかを考えて、例えば体が硬すぎるとか、
投球フォームがおかしいとか、投球数が多すぎるとか、そういったことも含め
治療していかなとだめなんですが、なかなかこれができない環境が多いですね。

学会2日目にはプロボクサーの村田諒太さんの講演でしたが、
話はいまいちですが、やはり男前です。あれだけ顔殴られているのに、
崩れないんですね~

この二人に共通していたのは、自分がどれだけ努力したかについては
一切話しません。才能ももちろんあっただろうけど、努力もおしまなかったはず。
一流の人っていうのはこういうことなんかな~

第30回日本肘関節学会学術集会

2018年02月21日 | 学会
2年ぶりにこの学会に参加してみると、新しい治療法や材料が紹介されていて
進歩の速さに驚きました。たったの2年で?!

なかでも超音波の診断技術が向上したことによって、
細い神経を探してブロックをしたり、神経の回りに水をいれて痛みを和らげたりと
いった治療法は以前にはできなかった治療です。

医療の発展は、病気の研究だけでなく、超音波のように工学などの
進歩があってこそ成り立っているんだな~とつくづく感じました。

世の中偉い人がたくさんいてくれて本当に感謝ですね。

櫻離宮 秋保温泉 in 仙台

2017年06月06日 | 学会
子供も走り回るようになり、仙台市内の小さなホテルの室内では
子守の母が一日中外に連れ出さないとだめです。
母も喜寿。無理ですね~

ということで、私が学会の間は秋保温泉から通うことにしました。

櫻離宮は「ホテル瑞鳳」の別館なんですが、部屋は広くお料理もおいしいです

   

   

   

仙台は塩分が高めな料理なんですが、それはそれでおいしいもんです。

ところが、ホテルが結構大きいので、櫻離宮に泊まると、
フロントも遠いし大浴場やプールなども遠く、子づれだと
時間がかかってしかたない。早朝のバスにのって学会に行くとき、
眼鏡を部屋に忘れて取りに走ったんですが、ほんと、死にそうでした。

何のためにわざわざ高い方の「櫻離宮」にしたのかわからなくなりました。

高齢の母に、学会に同伴して子守をしてもらうのも限界な感じです。
これからはお留守番をがんばってもらった方がよさそうです。

第90回日本整形外科学会学術集会 

2017年06月01日 | 学会
手外科専門医だけでなく、整形外科専門医も、今年更新したばかりで、
これからの5年で新たにたくさんの講演を受講しないといけません。

   

この学会は多くの整形外科学会でも、一番大きな学会だけにすごい人なんです。
どの講演聴くにも、開始時間前から長蛇の列に並び、1時間聴いて、
そしてまた次の長蛇の列に並び・・・の繰り返しで、並ぶのが
嫌いな私にとっては、すごくストレスです。

幅広い分野の講演が聴けるいい機会なんですが、すでに、手外科領域
以外の手術には携わることがない私にとっては、
「膝の関節鏡を入れるときの位置がここがベストなんです~!」
みたいな講演を聴いても、いつ、それがいかされるねん・・・と思うと、
なかなか集中力が続きません。

でも、今流行のCTナビゲーションがたとえば、変形の強い背骨や、
子供の小さな背骨にねじをいれるときに、いかに正確にいれれるように
なったかなど、こういった最新の情報は感動します。
コンピューターを使う分野は、医学でも発展スピードが早くて、驚くばかり。

「時代についていく」
整形外科の仕事だけでなく、世の中の考え方、いろいろですが、
年々、歳をとっていくので、これが難しくなってきますが、がんばって
ついていきたいもんです。

第60回日本手外科学会学術集会 in 名古屋

2017年05月25日 | 学会
手外科学会専門医の更新が5年おきにあるので、更新したばかりの今年度は
講義を聴いて単位をとっていかなくてはいけません。

ものすごく上手な講演なら集中できますが、淡々と講演されたりすると
全く頭に入ってきません。元々人の話を聞いて理解するのが苦手です。

今回は若手の先生たちのセッションがあって、これがすごく良かったです。
若手の優秀な先生たちが、今時な治療を、今時な技術を使って見やすい
スライドでわかりやすく説明してくれます。
そういった謙虚さが、聞き手に優しいですね。

第31回東日本手外科学会 at 札幌

2017年02月23日 | 学会
はじめて東日本手外科学会に参加しました。

   

↑会場には雪だるま、さすが雪国。

毎年4月に開催される日本手外科学会に演題を出したいところですが、
症例数が少なかったので断念しました。

発表を聞いてくださった先生方の質問を受け、
なるほどな~というアドバイスや、他の先生たちの考えが聞けてよかったです。

ホテルから学会会場に行く途中、大通り講演で雪まつりが開催されてました。

あまりの人ごみに驚きましたが、「これが雪まつりか~」と感動

スターウォーズや

   

去年の話題の人たちもいました

   

   

大きな作品はほとんどがステージになっているようです

   

大勢の人前でしゃべることが大の苦手で苦痛この上ないんですが、
発表することによって改めて気づくことも多く、自分の勉強にもなる上、
患者さんのためにもなっている?!と信じて、これからも
なんとか学会で発表できるよう、精進していきたいと思います。

第59回日本手外科学術集会

2016年05月18日 | 学会
今年は広島の平和記念公園内の施設で行われました。

学会の合間に原爆ドームを見に行きましたが、
小学校の修学旅行で来たはずが、折鶴が大量にあった記憶しかなく
建物を見た記憶が全くありません。
改めて私の人生の長さを実感しました

学会は聞きたい演題は多くあったものの、専門医更新のための
必要な単位をとることを優先したので、聴けずにおわってものもあって
残念でした。

第28回日本肘関節学会 in 岡山

2016年02月16日 | 学会
年々、座って講義を聞くのがつらくなってますが、今回の会場は
椅子も硬い上、肘かけもないので、肩が凝って仕方ない・・・
整形外科医が「肩凝る」って公言したら、商売あがったりですね。

   

学会は行くまでが億劫ですが、行くとやっぱためになるもんで、
基本的なことを改めて思い出したり、もっと勉強せなかんな~
とも痛感させられ、いい刺激になります。

今回は生まれつき肘の変形がある病気(橈尺骨癒合症)のセッションがあったんですが、
「先天性×肘」ってほんと難しいんですよね。

手(上肢)の中でも肘って大切な役割を果たしているんだ!ということを、
自分が治療する立場になって知ったんですよね。
こけるときは肘はつかん方がいいですよね~ 
じゃ、どこがいいかというと・・・難しいね~

第26回日本末梢神経学会 in 松本

2015年09月29日 | 学会
「日本末梢神経学会」ってはじめて聞いたんですが、主催が信州大学整形外科教授
ということもあって案内状が来たので、発表がてら参加することに。

神経を扱う科、たとえば神経内科や脳神経外科、整形外科の先生たちが
ミックスされた学会です。

日韓整形外科でいつもお会いする手外科の先生方もいらしていて、久しぶりの
再会がうれしく、あれやこれやとおしゃべり。

私は「80歳以上の手の病気の術後成績」について発表しましたよ。
80歳すぎて手術してどれだけのメリットが患者さんにあったのかを知りたかったからです。
若い人ほど治りはよくなくとも、改善している人の方が多い、という結果でした。