早くから案内状をもらっていた写団「のら犬」写真展。今日がその初日。
いろんなことがある中で、忙しいなどと云っているばかりではなく、たまには純粋な自分の時間を、などとちょっと気取って芸術鑑賞を。
写団「のら犬」とは、これまで何度か紹介してきたと思うが、今一度復習しておきたい。
「これは絵になる」と思ったターゲットには野良犬の如く食らいついていい写真を撮ろう、という仲間の集まり。という願いが込められて「写団のら犬」と名づけられている。
高校時代の3年間を同じ教室で過ごした彼は、年若くして脱サラし、趣味として長年培った腕を頼りに写真スタジオのオーナーになった。私の子供の七五三は彼のスタジオで撮影されたものである。そんな彼が、地元に埋もれがちになる写真愛好家の登竜門的なグループとして立ち上げたのが「写団のら犬」である。結成から何年たったのだろう。
毎年秋に行われる市の芸術祭写真分門で、入賞する優秀作品が生まれるようになった。彼から頂く案内に必ずや鑑賞に訪れて、少し見る目が肥えてきたこの目にも、少しずつではあるが確かな進歩を遂げてきたのを感じていた。今年も市長賞はじめ多くの受賞作品が展示されていた。
「厳しい批評を書いてくれ」と頼まれるままに、岡目八目、素人ながらストレートな感想をチクリと。
特にこの目は、写真に付けられた「タイトル」に思いが行ってしまう。いい写真に、気の利いたタイトルが付いていると、さらにその写真の深みが増して、見る人を魅了することになると信じているから。
ということで、今日も勝手連的な発想で批評をしたためて来た。それでも「これまでより見応えがあった」という褒め言葉を、力強く最初に書いておいた。実に心地いい秋の一日となった。