完熟のピラカンサが、ヒヨの昼食
隣の空き地に自生するピラカンサ。ようやく真っ赤に熟した。
「待ってました!」とばかりに、ヒヨドリのつがいがやってきて、ランチに余念がない。
よそ様の食卓を覗くのは趣味ではないが、あまりにも美味しそうに仲良くついばんでいるので、そーっと望遠でお邪魔した。
睦月から如月へ。穏やかな月の始まり。カレンダーを1枚めくった。
2月の別称「如月」(きさらぎ)には、今一つ「生更ぎ」という書き方もあるようだ。
「生更ぎ」とは、命あるものが冬を越すために、一旦枯れたように小休止する。そこから春に向かって新たな命を宿し芽生える。
そんな意味が込めらているという。納得の生更ぎである。
1枚めくったカレンダーには「困難に出会うのは不幸ではない 自分を伸ばす好機である」と、書かれている。
確かにそうだ!!と、一度は納得してみるが、でもやっぱり「できれば困難にはあまり出会いたくないな~」と逃げを打つ。
それでも、「この世の中にいいことばかりがあるわけがない」とも、胸の奥のどこかで覚悟はしている。
こんなことを考える能天気なジジとは全く異なる若者が身近にいる。
2月の頭。真剣に困難と向き合い、己の今の実力を試そうとしている孫兄ちゃん。
スキーのインターハイ本番に向けて、群馬県の「尾瀬ほたか高原スポーツパーク」へと移動した。
今の彼らにとっては、全てがチャレンジであり、それらを一々困難などと思う暇はないのかもしれない。
そこに試合があり、ライバルがいて、タイムという壁に向かって己と闘う。これらは確かに一つの困難と言えなくもない。
でもその困難に向かって突き進んでいる今は、案外楽しい時なのかもしれない。
苦しさも楽しさも一緒くたにして、兎に角ガムシャラに挑む青春。そこには「春」という字がついて回るようだ。