「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「千代もみじ」

2016年11月19日 | 季節の移ろい・出来事

   
              宇野千代生家の「もみじ茶会」           

何かと気忙しかった11月もここにきて、少しだけ落ち着きを取り戻した。
そんなちょっとした気持ちのゆとりが、作家宇野千代の生家で行われる「もみじ茶会」へと向かわせた。
宇野千代自ら植えたという木をはじめ、100本余りのもみじが季節を迎えて、あでやかさを競っている。
そんな期待をして出かけたのだが、今年はまだ完全な冷え込みがやって来ないせいか、色艶やかさという点では今少しの感が。

ホンの短い期間ではあったが、宇野千代の功績を後世に残そうと活動する「宇野千代顕彰会」に在籍したこともあって、
顔を出すと、黄色い声ならぬ、年輪を感じさせる低音ではあるが、あちこち?お声が掛かって、ついつい心地よくなる。
顔なじみのブンヤさん、写真家さん、生家を守るNPOの代表など、立ち話も次から次へ。

千代が愛したという、地元の製菓が昔ながらの技法を受け継いでいる、こしあんをお餅で包んだ表面に、赤・青・黄色のお米が10粒ばかり散りばめられた「いが餅」を賞味した後、表千家同門会県支部岩国地区の皆さんのお点前でお抹茶を一服。
何とはなしに心落ち着く気分にさせられるのは、やはり紛れもなく日本人のDNAが息づいているのだろう。

紅葉の美しさが際立つのは、「雨上がりの朝の太陽が、小さな楓に宿る雨粒を金色に輝かせるときである」と思っている。
そうはいっても、そんないい景色にいつも出会うわけではない。
今日のような、夜来の雨が上がってシットリのもみじ林立も悪くはない。もう少し日差しがあれば言うことなし。

何もかもこちらの思い通りのもみじ観賞なんて滅多にないこと。少し青さの残るもみじ茶会もまたよしとしよう。

 

コメント (2)
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