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「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「あさつゆに似て」

2016年09月21日 | つれづれ噺

                   

このところの台風による大雨は、各地に大きな爪痕を残したが、一先ずは去ったようである。
我が住むここらあたりは、本当にお天道様に感謝しなければバチが当たりそうなほど、ほどよい雨が畑を潤してくれた程度である。
タネを蒔いて、ホンの可愛らしい芽が出かかった、大根・カブ・ホウレン草・ミズナなどが、一生懸命生きようと小さな双葉を伸ばしている。

そんな畑のすぐそばで、つゆ草が所せましと群生し、優しい青色のちっちゃな花を誇っている。
眺めるのには可憐な愛らしい小花ではあるが、ここまで群生すると畑まで侵略されそうで、少しご遠慮願いたくなる。
今日は刈ろうか明日まで待とうか、思案の日々であるが、ついに草刈り機の出番がやってきたような。

そこで、刈り取ってしまう前に先ずは記念の1枚をパチリ。そして、つゆ草談義をひとくさり……
つゆ草の名前の由来は今さら言うまでもなく、先刻ご承知ではありましょうが、復習のつもりでまあ一通りを。
「朝咲いたあの小さな花が昼にはしぼむ姿が、あさつゆを連想させることから「露草」と名付けられた」というのが定説である。
またその特徴的な花の形から、ほたるぐさや帽子花(ぼうしばな)、花の鮮やかな青色から青花(あおばな)などの別名もあるらしい。

いずれにしても、あまりにも大きな集団を良しとせず、地味でもいい、個を重んじる小さなかたまりもまた個性的でよいものだ。
つゆ草に限らず、何事もはびこりすぎると飽きられる。やがては疎ましくなり刈り取られる運命をたどることもある。
つゆ草の群生から、なんかしら人間臭い話になったが、実際の人の世とはえてしてそういったものなんだろう。

スイカ畑からサツマイモの根っこ、トマトやピーマンの野菜類の根元にはびこって、本来育てたい野菜を弱らせてしまうほどの繁殖力を持つつゆ草。オットリした野菜は圧倒されてしまうので、これまでも畑の中では嫌われ者として抜かれて来た。

つゆ草に罪があるわけではない。問題は時や場所、つまりTPOを考え、KY空気を読む客観性を身に付けると、あの小さな花が一段と愛おしく見えてくるのであろうが。

コメント (2)
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