「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「旬を掘る」

2015年04月19日 | 宴会・会食

  

心配した春の雨が、時折激しく降ったり一時的に上がったり、何とも頼りないお天気の今日。
何が何でも予定通りということで、小雨にめげず「薮の中のクラス会」を今年も敢行した。
「目が覚めたら大雨が降っているが、雨天決行か」という、野暮な友からのスマホメールで朝5時に起こされた。ややご機嫌斜め。
「雨天決行と言ってあったろうが」とやや冷たい返信。

9時半のタケノコ堀開始時間には雨が上がって、小さな竹藪ながら文字通り「雨後の竹の子」。あっちこっちにいっぱい頭を出している。
その数たるや、少し歩くだけで足の裏にコツコツ当たる。タケノコにも裏と表の年があって、今年は大当たりの表の年。
3人がかりで掘って掘って掘りまくり。同じく3人がかりで皮を剥き、お湯沸し係にゆだねて茹ではじめる。

今回改めて思い知ったのは、藪の持ち主君と吾輩の鍬のさばきの違いである。
彼は鍬の柄を長く持ち、勢いよく振り下ろすからタケノコの周りの土を掘り起こす量が多い。短時間でタケノコの根っこが姿を現す。
こちらは、鍬の刃先の方に手を寄せて、ちまちまと鍬を振るう。同じ量を掘るのに鍬の回数がまるで違う。タケノコの根っこが表れるまでの時間が違う。その分疲れ方も違う。もちろん汗の量も異なる。

そんなこんなを経て、女性仲間が準備してくれているバーベキューが始まる。各自持参の好きな飲み物でカンパイ。
今回は人数が少なく、その分どの話題でもみんなが一つになって同じ方向の話に盛り上がる。これは実に楽しい。
年々寄る年波には勝てず、欠席やむなしというメンバーも出てくる。

とすれば尚更のこと、この一年に一度のタケノコクラス会が楽しみとなって、健康と元気をキープする目標になってくれると嬉しいのだが。
「50数年間吸い続けたタバコを止めて4か月になる」と、半ば自慢する仲間がいる。これにはもちろん全員が拍手喝さいを贈る。
そして「顔色がよくなったねー」「体の動きがシャープになったねー」などと持ち上げる。
毒舌を飛ばし合いながらも、こういった仲間を思い遣れる気持ちが自然にわいてくるのも、同級生のいいところだろうか。

タケノコを漢字で書くと『筍』。つまり、竹かんむりに旬と書く。
まさに、ごく限られた短い期間に美味さを届ける旬の味。それが竹藪に生えるところから「竹の旬」が、筍ということなのだろうか。
その意味でもまさしく「旬を掘る、筍堀り」。とてもいい一日となった。
また来年も元気で会おう、と再会を誓って午後4時半、雨を避けながらの「藪の中のクラス会」散会。

コメント (8)
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