4歳の豆太公望が、エイッ! 思い切り竿を振って。カッコウはいいがなかなか釣れない。
夏休みも残り少なくなった。いつまでも涼しくならないこの夏。ようやく重い腰を上げ、孫二人と川遊びに出かけた。
ジジとババに与えられた夏休みの宿題というか、一つの果たさなければならないノルマみたいなもの。
昨年までは、兄ちゃんとカー君が主役だったのに、中学生になった兄ちゃんはクラブ活動一筋。
兄弟やジジババとの川遊びなどに付き合っていられようか、といった塩梅。あれほど執念を見せていたハヤ(鮠 ハエともいう)釣りにも興味を示さない。全く付き合うそぶりも見せない。まあ仕方がない、これも成長の証なら。
そのぶんを三男坊が引き継いで「じいちゃん、魚釣りの用意をしておいてね」と前の晩から電話してくる。
結局カー君と悠雅君二人は、前夜遅くにやってきて二人でお泊まりして翌日に備える。
テンション上がりっぱなしの悠雅君。川に着くまではおとなしかったカー君。
二人とも川に着くやエンジン全開。相変わらずカー君は泳ぎ専門。大きな流木を遊び相手に浮いたり沈んだり。
悠雅君は豆太公望を絵に描いたように、竿を振りまわしてハヤを狙う。そう簡単に釣られてはくれない。
「じいちゃん、持って・・・」竿を一緒に持って、浮きを見ながら合わせて釣りあげる動作を一緒にやろうと言う。
1時間2時間平気で川の中に突っ立っている。この執念にはこちらが根負け。なんとか20匹ばかりを釣らせた。
髪が長いと女の子に間違われる悠雅君。髪を切ったらまぎれもなく男の子でした。
あとはカー君と泳いだり、石投げの競争をしたり・・・。
浅い川とは言え流れはある。川床の石はコケが貼りつき足を取られる。いつ転ぶやら・・・全く目は離せない。
やれやれ疲れる一日。監視をサボってホンの一瞬ゴロンと寝っ転がって空を見れば抜けるような青空に真っ白い雲。
帰り路では、この夏これほど見事な入道雲は見たことがない、と言う景色に出会った。
この一日で夏休み子守りを願い下げたいのに、まだ残り10日近く。少し手抜きも考えないと身がもたんよね~。
真っ青い海の上に、モクモクと力強い入道雲、そして碧い空。疲れも吹っ飛ぶ景色