いよいよ夏本番。 夏休みを目の前にした3連休初日。
午前11時に孫の兄ちゃん二人がやってきた。先ずは畑のチェック。「キューリが重くなってぶらさがっとるよ~」「トマトが赤くなっとるけーもぐよ~」我が物顔に叫ぶ。
競争で、キューリに味塩つけてかじり合う。
「じいちゃん、何かしよう・・・1番、海で魚釣り。2番、海で泳ぐ。3番、海の公園散歩。どれがいい?」自分たちが行きたい海の公園にからむ話ばかり。
「お昼ご飯をいっぱい食べたらどれかを決めよう」
ソーメンを思いっきり茹でた。食べる食べる・・・兄ちゃんだけ。カー君はまるで食べない。好かしたり脅したり・・・ようやく兄ちゃんの三分の一を食べさせた。さー海の公園へ・・・。
「今日は引き潮だから魚釣りは無理。泳ぐことにしよう」。大潮の大干潮。浜辺が広い広い。普段見られない岩場も、亀の甲羅干しのようにモッコリ姿を見せている。泳ぐにはかなり沖まで出なければならない。監視役の足腰を考えて、遠くに行くのは禁止令。
遊ぶ遊ぶ。やれヒトデの化石が見つかった・・・。ナガニシの生きたのが取れた・・・クラゲが、ニシが、カニが、イカの甲羅が・・・。うるさいほどに見せに来る。
そのうち兄ちゃんが顔色変えて、後生大事に両手で何かを持って来る。「じいちゃん、アナゴアナゴ」見るとまだ成人前のアナゴがニョロニョロ。水の中で捕まえたという。今度はカー君が「これウニじゃ~」と本物のウニを見つける。
帰り道「これね、ウニっていうんよ。ウニってこんな形しとるんよ・・・」得意満面、若いアベックや中年のお散歩夫婦に講釈を垂れるカー君。
持って帰って開いてみたら、きれいなウニの実。試食はグルメの兄ちゃんに譲る。
先が思い遣られる監視役リハーサルだったが、監視役が一番楽しんだ一日となった。