「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「時に風流を…」

2009年11月21日 | 季節の移ろい・出来事
西日本の各地でもみじ祭が開かれ賑わっている。
紅葉の隠れ名所の一つに数えられる岩国紅葉谷公園。
ご多分に漏れず「錦帯橋もみじ祭り」として多くの観光客を喜ばせている。

錦帯橋周辺で今ひとつ見逃せないもみじの名所。
知る人ぞ知る、ふるさとの文豪「宇野千代」の生家の庭にあるもみじ。
真っ赤なじゅうたんを敷き詰める…一歩手前の、初冬の日に映え真っ赤な枝振りが訪れる人の目を引きつける。

千代さんの功績を長く顕彰していこうという会が、もみじ茶会を催した。
少しお手伝い・少し冷やかし・少し真面目に…。3足のわらじを履いて、朝から訪れた。
開場10時というのに、待てないお客さんのために開場を早める盛況ぶり。
これほどまでに、行く秋を惜しみ真っ赤なもみじの下でお抹茶を頂く風流を、多くの人が待ち望んでいることに正直驚いた。

武者小路千家の重厚なお点前で、ハラリ散るもみじを目で追いお抹茶を一服。
時にはこんな風流もいいものだ。

粋な桜の花びらをあしらった和服のご婦人に、武者小路千家のお話しをうかがった。ついでに「私の着物は場違いな桜でしょ、これは宇野千代先生が愛された薄墨の桜にちなんで、敢えて今日はこれにしたんですよ…」と説明された。

なるほど…それでお一人だけ目立っている理由がわかった。師範代という役目柄、目配り気配りの行き届いた方とお見受けした。
それにしても、久しぶりに多くのご婦人が和服を召して集まられる場所に遭遇した。

時に風流心を持ってみる…。ウーン、悪かーない初冬の一日…。

        ( 写真: 真っ赤な千代さんもみじ )
コメント (10)
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