「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「瀬戸の海でも」

2009年11月12日 | つれづれ噺
    ♪♪ 海は荒海 
          向こうを佐渡よ
             カモメ鳴け鳴け  もう日は暮れる ♪

と、歌われるように、この時期の荒れる海といえば佐渡島の浮かぶ日本海を連想させる。
瀬戸内のこの時期の海は、誰もいない静かなもの悲しさを感じさせるのが通り相場だ。

ところが昨日のように、低気圧襲来によって時ならぬ大荒れに荒れる海に出くわす。
海岸線に沿って走る国道の護岸に打ち寄せる波は、時に真っ白い泡となって路面を叩く。山陽本線の鉄路さえ、飛沫に洗われている。
珍しい光景に思わずカメラをひっさげて、かつては「カー君」とゆっくり散歩した海浜公園に行ってみる。

まさに人っ子一人いない。当たり前だ。打ち寄せる大波に舞い上がる飛沫がカメラのレンズを汚す。それでも見たいものは見たい。カメラに納めたい。

強風に煽られて波にさらわれた…などと新聞記事にならないよう細心の注意を払う。
それでも風は遠慮なく荒波に向かって身体を押す。西に東に走り回ること10分。
なんとか使えそうな写真が撮れた…と思った瞬間、背後から襲う突風に耐えきれず、愛用の野球帽が空高く舞ったと思ったら、あっという間に砕ける波に飲み込まれた。

たかが荒波の写真撮影、高いものになってしまったがまあいいか、とっても気持ちいい気分転換にはなった。
乗りかかった船の総仕上げに追われる気持ちの高揚を、刹那的ではあっても目先を変える効果は充分であった。

風に吹かれて抜けそうな、それでなくても希少価値となった髪の毛を手で押さえながら早々に退散した。

     ( 写真: 瀬戸の穏やかな海でも、たまにはこんな荒々しい姿も… )
コメント (8)
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