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「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

千葉県立美術館

2009年06月30日 22時48分35秒 | 美術館
千葉県立美術館

東京駅からJR京葉線で約40分「千葉みらい駅」に着く。
何時、埋め立て造成されたのか?街路樹はかなり大きく育っている。



駅からタワーを望むことが出来るが、100メートルの高さとのことだ
水戸芸術館のタワーと同じ高さだが、水戸の方がユニークで存在感がある。

港に向かって駅から10分ほど、千葉県立美術館がある。周辺を含め敷地は広い。
高さを抑えた設計で景観に馴染んでいる。



入り口前には浅井忠の銅像が建っている。千葉県を代表的する画家だ。
この美術館は24体の彫刻が屋外展示されているのも特色の一つ。



入り口を含め、エントランスは設計的に不十分。
狭くて天井も低い。時代的にそのような設計なのか、トイレ等も良くない。
その点、茨城県近代美術館は良く出来ていると思う。

勿論、美術館は設備より企画内容であり、コレクションだが、千葉市立美術館は話題の企画を連発して評価は高い。
展示スペースも比較にならないほどの差がある。
展示室1は、千葉県ゆかりで近代洋画の先駆者浅井忠と、その師フォンタネージやバルビゾン派の作品。
地元ならではの浅井のデッサンも多く展示されている。
先日、笠間日動美術館で観た浅井忠の「小丹波村」の連作の1点も展示されていた。
フォンタネージとバルビゾン派の作品はこの館の目玉だ。



広い展示室で使われてない部分もあり、もったいない。
といおうか、館の方針が定まっていないのだろう。
県民ギャラリーのような感じで貸し出す際に使用する感じだ。
今の時勢にそぐわない、と思った。

ブールデルの「聖母子像」は一見の価値ある作品。
全体との関連は、と考えると疑問だが、彫刻に力を入れている美術館、とは感じた。

熊谷守一美術館

2008年07月27日 07時26分06秒 | 美術館
「熊谷守一美術館」
立教大学のキャンパスと江戸川乱歩の旧居前を眺め、山手通りを渡り「熊谷守一美術館」にを訪ねた。この美術館は熊谷守一(1880~1977)が45年間住み続けた豊島区千早の旧居跡に1985年5月、次女の榧(かや)により個人美術館として設立され、2007年豊島区立として新たに開館された。個人が個人美術館の運営を持続させるのは、物心両面の困難が伴う。

熊谷守一(クマガイモリカズ)は仙人のような風貌で描きたいときに描きたいものを描く。
という制作態度は多くの人達を魅了した。何気ない身の回りのものを飽きずに眺め続け、蟻や蛙や蝶など自宅の庭に出没する姿を観察して墨絵や油絵にした。
主には油絵の小品だが、画面をで線と面で区切り平塗りした作品は小宇宙を感じさせる。抽象画に見えるがあくまでも、具象画を突き詰めた結果だ。書は余技であったのだろうが、人柄を反映した書の作品も人気があった。
生きている時に、既に伝説化されていた。
彫刻家・後藤清一の作風や人柄に共通する要素があり、一度は訪ねたい美術館であった。

1階が油絵の展示室(絶筆の「アゲハ蝶」や「自画像」)と喫茶室とミュージアムショップとして陶器や絵画の展示販売室。2階が墨絵と書の展示室。3階は貸しギャラリーとして、いろいろな作家の作品の展示スペース。7月23日~8月10日は「佐田勝 油絵とガラス絵」展が開催されていた。

尊敬する「後藤清一・彫刻館」を造るという夢は実現していないが、何れの時に何れの人が実現してくれる
事を願っている。