怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

学習指導要領と教科書(岩波ブックレット)山住正己著1989.08.21

2007-05-21 20:58:12 | 教育書
「学習指導要領と教科書」を図書館で見かけて手にとってみた。

あまりに今日的な話題と符合することが書かれているので、思わず最後尾のページをあらためた。

1989年8月21日。

そうだよな。
昭和天皇が死んで平成元年に指導要領が改訂になったときの本だものな。
そう言い聞かせてすぐに読めるだろうと借りた。

あの時の異常な喧噪を思い出した。
そんな時期に出されていたのかと思うと感慨深い。

しかし驚くは現在を予期したような話。
教育は今も昔もかわらない問題で揺れているのだともいえる。
もちろん深刻の度合いは増すばかりなのは言うまでもない。

この時は指導要領。
少し前なら教育基本法。
現在ならば教育3法。
いずれも同じ思想、政治、社会、歴史の問題が繰り返し絡んでいる。

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苅谷剛彦氏の声

2007-05-21 06:49:00 | 教育
「この国の教育にいま、起きていること」というサイトがあることを「不適格教員日誌」さんで知った。

苅谷剛彦氏も声をあげているんだなぁ。

不適格教員日誌さん自身のエントリも、ご指摘の免許更新制度に対する苅谷氏(第6回)の話も、たいへん興味深かった。
教育改革とかいうヤツは、やっぱりおかしい解釈で進んでいるのだと感じた。

読むべきでしょう。

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学力向上と教育再生会議

2007-05-21 06:30:04 | 教育
ちょっと前になるのだが、まだ方針転換報道がないようだ。
止めてくれないかなと思っている。
産經新聞5/16によると、教育再生会議の連中は、「学力向上」のためには「時数10%増」が必要で、週5日制の見直しや夏休みの短縮を狙うようだ。

しかし、それは私学との時間差ではなくて学力差を前提にした議論ではないだろうか?
そういった数字がきちんと出ているのだろうか?
また、目指す学力の質というものも不明瞭だと思う。
結局は受験か?
小学校も巻き込むのか?

>道徳については指導を充実させるものの、これまでの教科外活動と、国語や算数など正式な教科との中間的な「特設教科」として扱い、中学では名称も「人間科」などを検討することになった。

ということも気になる。
今までの「道徳」とどう違うのか?
KOYASU先生が指摘されていた「正式な」という表現も増々怪しいものになってきた。

国民の声を代表するわけでなく、研究者の声もなく、現場サイドの声もない、当事者の声なんてまったく聞いていない。
そんな教育再生会議の恣意性は牛耳る安倍の問題だろう。
暴走をやめて欲しい。

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