( この写真は、1980年代に陽ちゃんが自立して住んでいた調布市仙川駅近辺である。左側の
京王線の線路の向こう側に彼女が住む木造アパートがあった。《 2005年1月 撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その16
漫画家アシスタント二人と女が一人。 こうした三角関係は別に珍しくもな
んともないのがこの業界です。
私の場合、陽ちゃん( 仮名:杉岡陽子、東京在住、20歳 )と知り合ってから4
年間、指一本ふれる事もできずにモンモンとしたのに・・・ マツさん( 仮
名:松村 祐樹、広島出身、28歳 )は出会ったその日にデートの約束。そして
最初のデートでもうイイ仲に・・・。
陽ちゃんの男性関係は回転が速く複雑だった事は充分承知していたつもりだ
ったのですが、マツさんの手の早さには、ムカつくものがありました。
「 わしゃ~モテるけェのォ~! 」と、マツさんは当時浮かれていた
かもしれません・・・・・・
しかし、この二人の熱い関係がたったの3ヶ月で冷たい関係になります・・
・・・。 私は内心、嬉しくてしょうがありませんでした!
その愉快な経緯はこうです・・・・・
1982年の初冬・・・・ 陽ちゃんのアパート(調布市仙川の木造アパート)に
マツさんが遊びに行っている時のことでした・・・・。
コタツに二人で温もりながら・・・『 今夜はわしの舌技で寝かさんでェ~・
・・・シッシッ・・・ 』などと、マツさんが舌なめずりをしていただろう、
その時・・・・。
彼女に電話がかかってきます・・・。 陽ちゃんは「 ちょっと・・・ 今、
友だちが駅まで来てるんだって・・・ すぐ戻るから・・・ 」と、マツさん
を一人残して外に出て行きました。
この間、マツさんは一人コタツにもぐりながら何を考えていたのでしょうか・・
・・・ 結局、数時間、一人でチビチビ酒を飲みながら彼女を待つはめになり
ました。
夜明け前の深夜に彼女はやっと戻ってきました・・・・ 当然、マツさんは、
誰と何をしていたのかを詰問します・・・・・
陽ちゃんはあっさりと答えます・・・・・・! 1年前付き合っていた元彼と
会っていた事を・・・・・。
「 わ・・・わしゃ~、許せんかったんじゃ~・・・・ 」
裏切られた事に手ひどく傷ついたマツさんは、彼女と別れる事を決意します
が・・・・ なかなか執着を断ち切れませんでした・・・・ その後何度か
関係を修復しようとした事もありましたが、結局、彼女の気持ちはもうマツ
さんに未練はなかったのです。
この当時、実は彼女には同時進行で3人の恋人がいた事をマツさんは知りませ
んでした・・・・・・。 つまり、選んだ相手が悪かったのです・・・・漫
画の感性は良いものを持っているマツさんですが、女選びは、からっきしダメ
でした・・・・・・。
最後にマツさんは、彼女を自分のアパートに呼びます。 そして、もう一度
関係をせまりますが・・・・・・・
「 最後のイッパツはヤラしてくれんかったの~ォ・・・ 」( 淋しそうに )
私は後に、この時の経緯や気持ちを陽ちゃんに聞いたことがあるのですが、彼
女は笑っているばかりで、何もしゃべってはくれませんでした・・・・・。
「 漫画家アシスタント 第4章 その17 」 へつづく・・・
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「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」
京王線の線路の向こう側に彼女が住む木造アパートがあった。《 2005年1月 撮影 》 )
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その16
漫画家アシスタント二人と女が一人。 こうした三角関係は別に珍しくもな
んともないのがこの業界です。
私の場合、陽ちゃん( 仮名:杉岡陽子、東京在住、20歳 )と知り合ってから4
年間、指一本ふれる事もできずにモンモンとしたのに・・・ マツさん( 仮
名:松村 祐樹、広島出身、28歳 )は出会ったその日にデートの約束。そして
最初のデートでもうイイ仲に・・・。
陽ちゃんの男性関係は回転が速く複雑だった事は充分承知していたつもりだ
ったのですが、マツさんの手の早さには、ムカつくものがありました。
「 わしゃ~モテるけェのォ~! 」と、マツさんは当時浮かれていた
かもしれません・・・・・・
しかし、この二人の熱い関係がたったの3ヶ月で冷たい関係になります・・
・・・。 私は内心、嬉しくてしょうがありませんでした!
その愉快な経緯はこうです・・・・・
1982年の初冬・・・・ 陽ちゃんのアパート(調布市仙川の木造アパート)に
マツさんが遊びに行っている時のことでした・・・・。
コタツに二人で温もりながら・・・『 今夜はわしの舌技で寝かさんでェ~・
・・・シッシッ・・・ 』などと、マツさんが舌なめずりをしていただろう、
その時・・・・。
彼女に電話がかかってきます・・・。 陽ちゃんは「 ちょっと・・・ 今、
友だちが駅まで来てるんだって・・・ すぐ戻るから・・・ 」と、マツさん
を一人残して外に出て行きました。
この間、マツさんは一人コタツにもぐりながら何を考えていたのでしょうか・・
・・・ 結局、数時間、一人でチビチビ酒を飲みながら彼女を待つはめになり
ました。
夜明け前の深夜に彼女はやっと戻ってきました・・・・ 当然、マツさんは、
誰と何をしていたのかを詰問します・・・・・
陽ちゃんはあっさりと答えます・・・・・・! 1年前付き合っていた元彼と
会っていた事を・・・・・。
「 わ・・・わしゃ~、許せんかったんじゃ~・・・・ 」
裏切られた事に手ひどく傷ついたマツさんは、彼女と別れる事を決意します
が・・・・ なかなか執着を断ち切れませんでした・・・・ その後何度か
関係を修復しようとした事もありましたが、結局、彼女の気持ちはもうマツ
さんに未練はなかったのです。
この当時、実は彼女には同時進行で3人の恋人がいた事をマツさんは知りませ
んでした・・・・・・。 つまり、選んだ相手が悪かったのです・・・・漫
画の感性は良いものを持っているマツさんですが、女選びは、からっきしダメ
でした・・・・・・。
最後にマツさんは、彼女を自分のアパートに呼びます。 そして、もう一度
関係をせまりますが・・・・・・・
「 最後のイッパツはヤラしてくれんかったの~ォ・・・ 」( 淋しそうに )
私は後に、この時の経緯や気持ちを陽ちゃんに聞いたことがあるのですが、彼
女は笑っているばかりで、何もしゃべってはくれませんでした・・・・・。
「 漫画家アシスタント 第4章 その17 」 へつづく・・・
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アシスタント同士の恋愛まではいかないけど、実はだれだれのことが好きなんだけど。。言っちゃうと職場の雰囲気が変わるしといって気にして言ってない人とかは見ましたが。大体、アシスタント同士がすごく仲が
いい職場というのもあんまりなくて、仕事以外で遊ぶとかあまりなかったですねー。
大体、女の先生のところが多いのもあるかも、そして、男のアシがいないという職場が多いからかも。。後、漫画家目指してる女の人はあんまり、恋愛とかに興味がない感じな人も多くて、、恋人欲しい!!とか言ってる子は少なかったです。。私の場合も、そんな感じなので、気持ちはわかりますが、、
うーん、なんか恋愛話があると青春って感じなんですけど(笑)そういう話題よりも、職場環境の改善話ばかりしてたような気がしますTT
ちょっと大げさな表現だったかも・・・・・。スイマセン!
ところで、アシスタントの世界ってその先生の仕事場によって、
それぞれ全然違うもんですね。 ライバル意識むき出しの所も
あれば、みんな仲良しみたいな所もあり・・・・。
もっとも、私はほとんど男ばかりの職場でしたから・・・・ その
話題は・・・ スケベ3、お金3、悪口3、漫画論1・・・ といっ
た感じだったでしょうか・・・・・
深夜の漫画喫茶でネットサーフィンしていて偶然こちらを見つけました。
大変興味深く、一気に拝読しました。
私は漫画を読むのは好きですが、絵の才能は無く、
この世界を目指した事など無い部外者なのですが、
やはりとても厳しい世界だと思いました。
夢見てちゃんと努力もしている人の中で、デビュー出来るのはごく一部、
その中で売れるのはごく一部、第一線であり続けるのはさらに難しい。
何か音楽の世界にも似ていますね。
あくまで部外者・素人・一般人として「ブレイク出来なかった人は貧乏生活」
のイメージを持っていたのですが(先入観・偏見ですいません)、
逆にJ・Aプロの待遇の良さにはビックリしました。社会保険完備とか。
今の世の中、それが無いのが当たり前になりつつあるので。
(私が下流社会に生きる30代だからそう思うのかもしれませんが... )
あと、内容に関係ない細かい事ですが一点だけ誤字指摘(失礼お許しを)。
調布市の京王の駅は仙川(せんがわ)では?
「陽ちゃん」の話で何度も出てくるのでちょっと気になりました。
千川(せんかわ)は豊島区でメトロ有楽町線の駅にあるので...
単純に読み物として面白いのでこれからもたのしみにしています^^
今回の話では元彼登場で振られてしまったマツさんですが、
きっと♂(オス)度が高い人なのでしょうね。
一目惚れされるモテ要素を持っているのが伝わって来ます。
それでいて女性を見極める目が無い... いいキャラです(失礼) では。
わざわざ、感想を書き込んでいただきまして、とても嬉しかった
です。
さて、「誤字」のご指摘、なによりありがたいご指摘です!
さっそく修正させていただきます・・・。 千川は現住所にも近い
所なのですが、調布の仙川とごちゃ混ぜにしてしまうとは、まっ
たくうかつでした!
本当にお恥ずかしい次第です。そして、なによりもご指摘をいた
だいた事に、深く感謝いたします!
これからも、どうかよろしくお願いいたします!