漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント 第4章 その15

2006年08月30日 20時00分22秒 | 漫画
 ( この写真は、東京練馬区江古田の私が住んでいた下宿から2,3分の所にあるM病院である。
  拙作「雨のドモ五郎」に出てきた病院はここをモデルにしている。《 2006年8月 撮影 》 )
    
 
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】 
 
 

               その15
  
 
漫画同人誌で知り合った陽ちゃん( 仮名:杉岡陽子、東京在住、17歳 )は
1979年、高校2年生の時に退学しました。 どんな事がきっかけになった
のか私には、詳しい事がわかりませんが、とにかく彼女は杉並区の実家を
出て自立します・・・。
 
初めてのアパートは調布市仙川( 偶然にも私が5年前に初めて下宿暮らしを
した所の近く( ! )の小さな木造アパートでした。 仕事は近所にあるスナ
ックでのアルバイト・・・・。 元女子高生とはいえお酒大好きの彼女の
事ですから、ここでの仕事は性に合っていたようです・・・・。

同時に男のあつかいにもこの頃から巧みになっていきます・・・・。もち
ろん、私は何度も彼女( 20才前後の )を口説きましたが、いっこうに顧みら
れる事はありませんでした。 そして、いつも決まった様に言われるセリ
フは・・・・・・

 「Yさん(私)とは、長く付き合いたいから・・・ ヤッちゃうと長続き
  しないんだよねェ・・・ だからァ・・・ アタシはその相手と別
  れてもいいやッて、思った時だけヤル事にしてるの・・・・・・」
 
当時の私には、この言葉は、『 ナメられている!完全にアホあつかいされ
ている! 』と感じたものでした。 が・・・ 10年後にこの言葉が本当だ
った事が分ります・・・・・・・。

1982年( 私27才、陽ちゃん20才 )、彼女は私が住む江古田の下宿へボーイフ
レンドと一緒に遊びに来ました。 ずいぶん仲が良さそうだな・・・・と、
思ってたら、以外と早く別れてしまいまいした。

その理由( わけ )を彼女に聞いたときには・・・ 『 この娘はやっかいな娘
だなァ・・・・ 』と思ったものです・・・・

 「 アタシがコンドームを持ち歩いているのがバレてェ・・・・ 彼、怒っ
   ちゃってさァ・・・・・・ 」

そりゃ、怒るでしょうよ・・・・!
 
ちょうどその頃、彼女は友人の女性を連れて私の下宿へ遊びに来ます。 

私はJプロのスタッフを呼んで、みんなでトランプなんぞをやって、一晩楽
しんだのですが、この時にJプロのマツさん( 仮名:松村 祐樹、広島出身、
28歳 )と陽ちゃんはお互いに一目惚れ(?)するわけです・・・。 私はこの
時、そんな事とは全然気付きませんでした・・・・・。
 
彼女と知り合ってから4年間、メシをおごり、酒をおごって口説いている私
には、ノラリクラリとかわし続ける彼女が、たった一度会ったマツさんと一
週間後にはベタベタになっているのには、そーとー頭に来ましたが・・・・・
 
このラブラブ、ベタベタ、ヌレヌレの二人が3ヵ月後には・・・ 別れてし
まいます・・・・・・・・。
   
   
   
          「 漫画家アシスタント 第4章 その16 」 へつづく・・・



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【 各章案内 】   「第1章 改訂版」  「第2章 改訂版」  「第3章 改訂版」
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          「第7章 その1」  「第8章 その1」  「第9章 その1」
          「諦めま章 その1」   「古い話で章 その1」
          
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」




  

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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ひょんなことから、、 (立石 佳太)
2006-08-31 00:24:11
知り合いから偶然このブログを知りました。

同年代と思いますが、中学からの友人が貴方と同じ職場にいると思いますが、、、?

最近、連絡を取ってなく気になっていたので、

もし迷惑でなければ私のアドレスを伝えて頂きたいのですが、、、、。

彼の名は松井といいます。

kuwa-semon@nifty.com

場違いで申し訳ありません
返信する
立石さん へ・・・・ (yes)
2006-08-31 02:23:20
さっそく、お伝えいたします。 少しの間お待ちください・・・。

   
返信する
Unknown (一人暮らしの明菜)
2006-09-01 15:27:54
いつも楽しく拝見してます。

初コメントします。

9月より転勤で大坂に住みます。

心斎橋の百貨店勤務です。

この機会に私もブログに挑戦しよっかな。

これからもよろしくです。
返信する
一通り ()
2006-09-03 22:48:54
読ませていただきました



漫画はよんでも漫画家業の世界は意識したことがなかったので面白かったです。

漫画のスタジオって会社組織にしてやってるってのは知りませんでした。

もちろん売れない漫画家なんかは個人事業主なんでしょうが
返信する
桶さん、はじめまして。 (yes)
2006-09-04 05:04:31
コメントどうもありがとうございました。

実は「売れない漫画家なんかは個人事業主」以下なんです・・・・・

たいていデビューしてからの手取り原稿料(源泉税は引かれてい

る!)は全部パ~ッと使ってしまうのですが・・・・ 1年後に住民

税として5%ほど収めるように通知され、冷や汗をかいたりす

るというパターンなのです。(払わずに消えていく新人の方が多

いと思ます・・・・)

 

つまり・・・・ 貧乏漫画家はフリーターに近いと思います。 ホー

ムレスのオヤジさんが古雑誌を売って日銭を稼ぐのとなんら変

わりません。

 

原稿が売れなければおしまい。健康で無くなればおしまい。失業

保険も社会保険もありません・・・・・。

 

新宿のオケラ公園(歌舞伎町の近く)や池袋の噴水あたりをねぐら

にしているホームレスの9割ほどが元新人漫画家という噂もある

やに聞きます・・・・・ そして、住居用に使用される箱もコクヨや

ゼブラのダンボール箱だとか・・・・・・・・

   



返信する
Unknown (立石 佳太)
2006-09-04 13:45:54
連絡つきました。感謝感謝です。

ブログを読ませていただいて、もしかして彼とは仲が悪いのかな、、とゲスの勘ぐりをしましたがご容赦を、、、。

私が漫画家時代は税金が高くて、ほとんど残りませんでした。今の人を羨んでも仕方ないですが時代ですね!

同じ時期に頑張った仲間も病気で死んだり自殺したりで長生きできない仕事ですね。

でも、まだ復活するつもりでいます。夢は持ちます(笑い)
返信する
お役に立てて良かったです・・・! (yes)
2006-09-05 00:13:27
立石さんのお話の様子では、相当シビアーな漫画家生活を送ら

れた様ですね・・・。 確かに長生き出来ない仕事・・・ですね・・・。

 

立石さんの「復活」に敬意を込めつつ・・・ 失礼いたします。

   
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ホームレスのお話。 (ゆうじ)
2006-09-05 02:45:46
本当なんですか!?怖い話ですね!立石さんのお話も大変興味が有りますが、やはり恐ろしいお話です。でももっとお伺いしたいです。何か他人事でも有りませんし、残暑ですし!!
返信する
日比谷公園に・・・・・ (yes)
2006-09-06 04:39:02
昔・・・ 某有名怪奇漫画家のところでアシスタントをしていた人

が、毎日毎日、点々ばかりを描かされ・・・ついに神経をやられて

・・・ 日比谷公園の噴水に首を沈めたまま死んでいたそうです・・・。

 

一説には、噴水の水のパラパラとはじける様が点々に見え、その

まま水面に首を突っ込んでしまったのではないか・・・・と言われて

います・・・・・・。 

 

そして、今でも夜な夜な公園の噴水の周りを・・・・ 汚れたGパン

に長髪の漫画家アシスタントの幽霊が丸ペンを片手に・・・・・ 

「センセ~ェ・・・ これでイイですか~ァ・・・・・」と、哀しそうに

語りかけるそうな・・・・・・・・・・

  
返信する
 ()
2006-09-07 05:08:58
そういえば、あのちばあきお氏も自殺でなくなったんでしたね…

売れたからといって、精神的負荷楽になるわけでもないですからね…常に連載に追われて話を考えなきゃならないし



集○社の週刊誌でデビュー、連載した、しんがぎん氏はストレスから拒食症でなくなったそうだし



大変な世界ですね

返信する

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