『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

読書感想286  ボックス21

2020-09-20 01:09:43 | 小説(海外)

読書感想  ボックス21

著者    アンデシュ・ルースルンド

      ベリエ・ヘルストレム

生年    1961年  1957年

出身地   スウェーデン

出版年   2004年

訳者    ヘレンハルメ美穂

邦訳出版年 2017年

邦訳出版社 (株)早川書房

 

☆☆感想☆☆

「制裁」に続くグレーンス警部シリーズの第2作。リトアニアから売られてきた売春婦リディアがアパートの一室で鞭で打たれ意識を失った状態で発見される。ストックホルム南病院に運び込まれる。そこでは出所したばかりのヘロイン依存症の男ヒルディングがマフィアによって殺害されるという事件が起きる。グレーンス警部はかつて恋人のアンニを再起不能にした男ヨッフムが出所したことを知る。そしてリディアはある行動に出る。

いろいろな人の立場で物語が進行していく。リディア、娼婦仲間のアレナ、ヒルディング、ヨッフム、グレーンス警部、もと同僚のベングト刑事。リディアの回想が悲惨だ。東ヨーロッパからの移民だけでなく、人身売買で売られてくる人々の中で売春婦は悲惨だ。それに手を貸すスウェーデン人もいる。移民がらみの犯罪が多いのかもしれない。


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