ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

雪之丞変化2006年雑感

2006-05-11 01:01:41 | 歌舞伎
う~ん感想の前に雑感です(ーー;)

中日新聞

中日スポーツ

横内さんの日記

帰京後、これらの初日記事や、横内さんの日記読んで
ちょっと、どんよりしてしまったワタシです。

初日に、幕内のお客様の「ご招待」というのは、常の興行でもある。
また、製作関係者がロビーに姿を現しているのも、
初日らしい気分が盛り上がるし悪くはない。
しかしながら、今回の中日劇場の初日、
妙に雰囲気違うなぁ~と思っていたら、
地元の『政財界・文化人』三百人!!ご招待だったのですね。
その他にも団体観劇も入っていたようです。

そして、話は飛びますが、「リピーター割引」
12000円が9000円!!
太っ腹というかヤケクソな割引っぷり…
事前購入で複数枚すでに手許にある人は恩恵を受けられない、
真っ当に沢山チケット購入してるファンほど、ワリを食うシステムです。

基本的には、役者さんを応援するということの第一義は
(私は)その役者さんの名前で、チケットを購入する・捌くこと
と考えています。だから、定価で後援会から切符を求めることが、
フツーの事だとは思ってますけれど、
それにしても、この割引率の高さと招待客の数!
初日は、新幹線代・宿泊代かけて猿★征してくる御贔屓さんも多く、
また、中日・楽日と複数回の猿★征を予定しているファンも
たくさん知ってますが、そういう、熱心なファンほど、
全くサービスが付加されない現実。
(いや、勝手に好きで観に来ているんでしょう?と
言われればその通りではあるのですが…(ーー;))

そして、横内さんの日記。
お客さんがどう感じようとどうでもいいみたいな記述。
(どうでもいいとは仰ってませんが、
私が語感から、記載内容全体から受ける印象)

横内さんの作品からは(澤瀉に当てたものでなくても)
なにか「僕の失われた青春」的なものを感じるのですが
(外に向けてというより、インナーに向かっていく感じ)
澤瀉一門が、小劇場的な発想~分かる人だけが、
分かってくれればいい的な~芝居をやってはダメです。
猿之助さんは、いつも、自分のメッセージもきっちり内包しつつ
分からない人にも分からせたい、より多くの人に届けたいという
普遍的な芝居創りをしていましたよね。
(だから、100万人単位の動員も可能だったのだと思います。)

う~ん、なにか舞台が懐古調…と感じたのは
―横内さんの日記、一見、前向き風なこと書いてるけど―
バリバリ、ホントに、ノスタルジーやってたんですね。納得。
正直、上演が決定された段階から、何故雪之丞?と思ってましたが。

勘三郎さんのように、大劇場でも十分集客出来る役者さんが
どうして、コクーンだったのか?
決闘!高田馬場にしても、勢いのある花形三人で、もっと
客席数の多い劇場でもペイ出来たであろうに、
何故パルコだったのか?
どういう空間で、どういう芝居をやるのか、
その意味や意図を、がっつり練り上げての公演だったと思うのです。

初演の雪之丞も、そういうパワーを孕んでいたのではないかしら。

今回の雪之丞が斬新ではなく(脚本が)中途半端な感じがするのは
前向きなのか後ろ向きなのか不明な
この横内さんの日記のコメントで、よく分かりました。

9日にうっかり(笑)「NARUTO」観に行ってしまいましたが、
アニメ?ジャニーズ?なんて思っていたけれど、
ターゲットも主題も明確で、きちんと意味の伝わる
(大人にも子供にも)お芝居に仕上がってたので、
今回の雪之丞に想いを馳せるたびに、
なんだか、もやもやが晴れません(ーー;)

まあ、甘いダメ澤瀉ファンな自分…的な立場(ってどんな?^^;)からは、
とにかく、中日の営担さん、席埋めて下さり、
華やかな初日をありがとうございます!!とか
思ったりもしているのですが…

ということで、女形トークと雪之丞観劇の続きは
週末くらいでしょうか…
週末も働くのですが、さすがに日付変更線の前には
帰宅できそうなので。

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