民主党の罪 3・11に思う原発問題
紘一郎雑記長
東京電力福島第1原発事故5日目の昨年3月15日、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による放射性物質の拡散予測について、当時の高木義明文部科学相ら政務三役や文科省幹部が協議し「一般にはとても公表できない内容と判断」と記した内部文書が作成されていたことが2日、同省関係者への取材で分かった。
文科省は「事務方が作ったメモだが不正確。公表の具体的な判断はしなかった」と内容を一部否定している。
事故直後のSPEEDIの試算公表をめぐる文科省の議事録などは公表されていなかった。何とも奇怪であやふやな記事です。
まずこんな文章があった事です。
議事録はなかったのではないですか?
一体どのような性質の文章なのでしょうか?
さらにこの意味するところです。
一般にはとても公表できない内容と判断
これだけ読むと「汚染が酷く公開したらパニック」が起きるともとれます。
しかしそれは違います。
SPEDDIの汚染予測は後に実測された汚染と比べて大変正確でした。 しかしパニックなど起きるような汚染はありませんでした。
問題はSPEEDIで予測された汚染地域と、政府が最初に出した避難地域とが全然一致しなかったことでしょう。
あの事故の直後政府は原発から半径20キロ以内を避難区域としました。
そのためその地域の人達は、身の回りの物を持つ事は勿論、行方不明の家族の消息を確認する事もできず、可愛がっている犬や猫まで置いて避難させられました。
その混乱のお蔭で、お年寄りや病人が多数死亡しました。
けれど半径20キロなどと言う避難地域の設定には何の意味もありませんでした。
間違った政治判断で多くの犠牲者が出たのです