紘一郎雑記帳

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日本人が失いかけている大切な心 紘一郎雑記張

2012-03-05 04:08:42 | Weblog

日本人が失いかけている大切な心 
紘一郎雑記張

こ最近、昔の日本の政治家や実業家が遺した語録を調べているが、調べていて一つ気付いたことがある。

現代の人達の語録にはあまりないが、昔の人達の語録にやたらに多い言葉が一つある。それは「誠」という言葉である。


 誠実さ誠意、正直、嘘をつかないということを総称して「誠」という言葉に集約したが、こういった心掛けは、本来、日本人がもっていた良き精神であったのに、現代の人達が失いかけている心ではなかろうか。

江戸から明治になる時に、日本は同じ国でありながら全く別の国家が出来たのかと思えるほど国のシステムが変わっている。この時の為政者はドサクサに紛れて何でも遣りたい放題出来たのではないかと思う。

ましてや、今のように新聞やTVやインターネットといったメディア媒体は存在しない。都合の悪い事があれば幾らでも隠すことができたはずである。実際に国民に知らせない方が良いと政治判断したものにはフタをしてしまったことはあるのではないかと思う。

しかし、基本精神にはどこまでも「誠」という心が根底にあったのではないかと思う。そのことを昔の人達が遺した語録から推察することが出来ると思う。

まず明治維新の立役者の一人、勝海舟(かつかいしゅう)に「誠」を政治信条にしていたことが分かる語録がある。「政治家の秘訣は、何もない。ただただ正心誠意(せいしんせいい)の4文字ばかりだ。この4文字によりてやりさえすれば、たとえいかなる人民もこれに心服しないものはないはずだ」


そして明治時代を切り開く人材を育てた吉田松陰(よしだしょういん)も勝海舟と似たような言葉を遺している。「至誠(しせい)にして動かざる者は未だこれあらざるなり」

続きは明日へ