6月最終週の小4オンライン国語クラスでは、長文読解問題に登場したこちらの本をご紹介しました。
お母さんは魔女、お父さんは人間。
2人の間に生まれた女の子のキキは、13歳を迎えます。
魔女になると決心がつけば、お母さんから魔法を教えてもらい、13歳のときに満月の夜を選んでひとり立ちをするのです。
キキは、ほうきに乗る魔法を教えてもらい、黒猫のジジとともに家を離れます。
「魔女の宅急便」は、ジブリの映画で何度か見ていましたが、実は原作本は初めて読みました。
本の中のキキは、本当に普通の女の子。
周りの人たちに助けてもらいながら成長していきます。
この本を読んで私が着目したのが、「魔女」や「魔法」についての記述です。
「真っ暗な夜と、音のない静けさがなくなったせいで魔法が消えてしまった。明るかったり、音がしたりすると、魔法が使えなくなる」というキキのお母さん。
「魔女が周りを気にして遠慮しすぎたせいで魔法が消えてしまった」と考えるキキ。
これって、現代社会の女性問題と重なりませんか?
忙しすぎる現代社会で、女性が周りを気にしすぎて生きた結果、魔法が使えなくなってしまっている…。それぞれの女性が持っている素晴らしい個性や能力こそが、魔法なのではないでしょうか。
キキの「もともと魔女は悪いことなんてしてないのよ。変わったことはしたかもしれないけど……人間って自分で理解できないことは、かんたんに悪いことにしちゃったのよね。そんなことはむかしのことだとばかり思っていたのに……」という言葉も、深いです。
こちらは児童書ですが、大人が読んでも十分考えさせられる作品です。
みんな、魔女になりましょう!!
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