ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

東京についた

2007-12-22 08:13:25 | 日々の出来事、雑感
坊主マン~ミネアャ潟Xをへて、東京に昨日到着。
今までなかった、税関のフォームをいきなり提出するシステムに変わっていたのに驚いた。せっかく入国の際に書く書類がなくなって喜んでいたのに、また復活か。
入国審査のところにも、例の指紋機械がおいてあった。うーん、どんどんアメリカみたいになっていっているなあ。

空港に行くには

2007-12-19 14:11:21 | 日々の出来事、雑感
明後日、日本にむけて発つ予定だ。空港まで同僚が送ってくれることになり、ひと安心。

今までアメリカで住んだ街のなかで、シカゴは公共交通もシャトルサービスもあり、空港まで行くのも車以外の選択肢があった。アナーバーはシカゴほど便利ではなかったが、いちおうシャトルがあったり、タクシーも呼べば(遅れたりはすれども)いちおうは来てくれた。

だが、坊主マンはこれらの街にくらべて、群を抜いて交通の便が悪い。公共交通はない。そして、タクシーは街に2台しかいないという噂がある。一度、初めて坊主マンにきたときに空港でタクシー会社に電話し、乗ったことがあるが、電話してから来るまで40分くらい待った。どうやら、それが2台(かどうかはわからないが、数少ないことは確かだ)のうちの一台だったと思われる。

今回、空港に行く手段を探しに電話帳をみたり、ネット検索してみたりしたが、やはり私が以前使ったタクシー会社以外はなさそうだ。イエローストーンや、ビッグスカイという大規模なスキー場のほうだと、予約をすれば空港シャトルがあるようなのだが、坊主マンは行き先には含まれていない。

短期間の旅行だったら自分の車でいってしまって、空港の駐車場にとめておくのが早いのだが、長期の場合は駐車場代も高くつくし、この極寒の時期にあっては、吹きさらしの屋外駐車場しかない中で、帰ってきたら車が雪に埋もれているとか、凍り付いてドアが開かなくなっているとか、バッテリーがあがってしまっているなど、様々な可能性が考えられる。となると、できれば自分の車では行きたくない。

たまたま空港に送ってくれる人がみつかったからいいものの、公共交通がなく、タクシーすらほとんどいないという田舎町の不便さを実感したのだった。

Ann ArborのShakey Jake

2007-12-17 09:32:19 | 音楽
私が院生時代に、長年過ごしたミシガン州アナーバー。その街の名物だった人物のひとりに、通称"Shakey Jake"というおじさんがいた。アナーバーの「伝説」だった彼は、不思議な服をきて、あまりうまいとはいえないギターと歌(らしきもの)を路上で歌ったり、近所のカフェで時間を過ごしたりしていた。私が院を卒業する頃には、あまり路上で歌う姿は頻繁には見なくなっていたが、それでも時々カフェで見かけたりしていた。

そんなShakey Jakeが、9月に亡くなっていたということを、今日ネットで知った。(たぶん今頃、、という感じなのだろうが、ミシガンとモンタナは遠い。。)

数回、一言レベル会話をかわしたことはあったような気がするけれど、「知り合い」というにはあまりに知らなすぎるShakey Jake。でも一時期は毎日のように姿をみかけていたし、アナーバーに行けばずっといるような気がしていた。亡くなったときき、なんだか寂しいものを感じる。

Ann Arbor Newsの記事

arborwikiの記事。

youtubeのビデオ。ひどく懐かしい。(今はすでにつぶれてしまってなくなった店もうつっている。)



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ネット復活

2007-12-16 23:14:52 | 日々の出来事、雑感
金曜、土曜と、アパートのインターネット回線工事のために、家からネットへのアクセスがなかった。水曜夜にその通知がきたのだが、最悪のタイミング。というのは、昨日(土曜)の早朝から、某チャット座談会の予定がはいっていたのだ。

ということで、朝から学校のオフィスに行くことにしたのだが、、、なんといっても今は寒い時期。雪がふると、早朝に学校に行かれるのかさえ疑問符がつく。ふたをあけてみれば、予報では雪だったのが降っておらず、気温も恐れていたほどは低くなく、車が凍り付いていたくらい。凍り付いた窓を溶かすのに若干時間をとられたが、車はすんなり動いてくれた。

だが、、家から運転しはじめ、半ブロックほどしたところで、いきなり鹿が3匹、目の前を横断!暗すぎて、鹿がいるというのに目の前横断状態になって初めて気づいたのだった。ちんたら走っていたから気づいてすぐ車をとめられてよかったものの、スピードだしていたら鹿に衝突していたかも、、しかも3匹では、鹿さんたちにも申し訳ないが、私の車もつぶれてしまいそうだ。

しかし、なぜ私のアパートから1ブロックもいかないところに、鹿がこんなにいるんだ、、!真っ暗な早朝に外に運転していくことは今までなかったから、気づかなかっただけかもしれないが。

昨晩、ネットは復活。やはり家にネットがあるのは便利だと再度実感。

大学全授業の3割を英語で開講って

2007-12-14 22:31:18 | 教育問題
教育再生会議の三次報告で、大学の全授業の3割を英語で開講せよと明記されたらしい。

NIKKEI NET記事より。

教員採用、社会人2割に・教育再生会議、バウチャーは試験実施
 教育再生会議(野依良治座長)がまとめた三次報告の最終案が11日、明らかになった。教育の幅を広げるため、教員免許を持たない社会人の参入を推進。2012年までに教員採用数の2割以上を目指すことを掲げた。大学の全授業の3割を英語で実施することも明記。賛否両論あった「教育バウチャー(利用券)」制度は全国一律の実施は見送り、国が公立学校を対象にモデル事業を実施することで決着した。下旬に福田康夫首相に提出する。
 社会人の積極登用は、ビジネスマンや研究者など各界の専門家を教壇に立たせることで教育水準の向上に寄与することを狙った。現在も都道府県の教育委員会が「特別免許状」を発行して採用できるが、慎重な教委が多い。特別免許状なしでも優秀な人材であれば非常勤講師などで登用するよう提言した。(07:04)


しかし、どうやって実現するんだろうか。日本の大学で、英語で授業ができる教員って、英語担当のひとや、数少ない外国人教員以外、どれくらいいるんだろうか。それとも、このためにがんがん今後、外国人教員や、海外で学位をとってきた人たちを雇う計画でもあるのか。でも現状を考えてみても、その雇われる教員たちは相変わらずの任期付だとか、非常勤だとかで搾取しようと考えていそうな感も。教育再生会議だもんな。もし、英語が下手な日本人教員が、わけのわからない英語で講義することになるのだとしたら、それを聞かねばならない学生たちはかなり辛いだろうとも思う。

私が学部で行ったICUでは、専門科目の約三割が英語で開講されている。要するに、全国をICUなみにしようという計画なのではないかと思う。しかし、これって大変なことではないだろうか。どうやってこれを実現するつもりなんだろう。

英語で専門科目を受講するのに、ICUでも1、2年次(私のときは1年次のみだった)に集中英語講座をこなさなくては、日本で育った学生たちがそれらの授業についていくのは無理だった。おそらく、3割英語授業を実現させるためには、日本じゅうの大学における英語講座の数を増やし、集中的に教育しなくては成り立たないのではないか。

そして、ICUでの集中英語講座が終わった後でも、日本育ちの学生たちは、できることなら英語開講科目は避けて履修しようとする傾向があったと思う。少なくとも私はそうだった。

それでもやむをえず、いくつか英語開講科目を履修した。まあ結果的になんとかなったとはいえ、大変なときもあった。一般教養の英文学の授業をとったとき(今から考えれば、よくも英語開講の英文学なんてとったものだ。何を考えていたんだ私は)は、必殺日本語訳が手にはいるようなメジャーな文献ではなく、超マイナーなアイルランドの戯曲を扱っていて、ちんぷんかんぷん。ついでにアイルランドの方言満載だったらしく、さっぱりわからないままに学期が終わった。

論理学の授業はアメリカ人教員担当だったが、英語のみではあまりに日本人学生の理解度が低いということで、その教員がたまたまバイリンガルの人だったことから、日英バイリンガル授業と化した。結果として、どちらかの言語だけでカバーできるはずの量の半分しかこなせなかったのではないかと思う。

初夏に訪問した日本の某大学で聞いたところでは、その大学では英語での授業もいくつか試みていたが、結局のところ学生の英語理解力が低いため、授業の内容レベルがどうしても低くなってしまうとのこと。そして、アメリカなどからの交換留学生は普通の日本語開講授業をとれるような日本語力がないため、英語開講授業をとる場合がほとんどだが、英語開講授業のレベルが低く設定してあるので、「簡単すぎてつまらない」ということになってしまう、、ということだった。

3割を英語授業にすることによって、日本人の英語力を高めたいという狙いがあるのだとは思うけれど、その3割の授業レベルは(主に外国人留学生をターゲットにした講座ではない限り)ほとんどの場合、下げざるをえないのではないか。

なんかぼやっと考えただけでも、問題山積みではないかと思われる案なのだが、教育再生会議だし、、てきとーな思いつきでいれて、何も考えてないのではないかという予感を、第三次報告書とやらが払拭してくれることを願いたい、、けど無理な気がする。とりあえず報告書がアップされるのを楽しみに(?)待つとするか。