ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

DCより帰還

2007-12-05 01:13:09 | 人類学
ワシントンDCにて、アメリカ人類学会(AAA)の年次大会が開かれ、木曜~日曜まで参加してきた。坊主マンからDCは大陸横断状態に近いものがあり、しかも途中で経由がある(今回はデンバー)ので、遠い。。出発する日は坊主マンで雪が降っており、帰ってきたら屋外駐車場の車が埋もれていたり、凍り付いているのではないかと不安だったが、なんとか大丈夫だった。

いつ行っても思うが、AAA、でかすぎ。人も多くてホテル大混雑状態だし、パネルも多すぎて学会プログラムも分厚く、みるのも大変な状態。

私の発表したパネルは、すべての日程の最後という、ほとんどの人たちが帰ってしまっているという最悪の時間帯だった。ほとんど聴衆が来ないのではないかと恐れていたが、誰もいないという状態は避けられた。

人類学者の米軍協力が議論になっていた最中の学会開催で、AAAはそれに反対する声明をだしたところだったので、この話題がけっこう出てくるかなと思ったのだが、、学会規模が大きすぎるからか、学会全体として議論になっている、という印象にはつながらないままだった。

学会中はけっこうばたばたしていたので(いつまでも自分のペーパーを書き終わっていなかったのが主要な原因)あまりパネルをみにいくことはできず、いくつか日本関係のパネルに行っただけだった。で、日本関係パネルって、こういう話題とつながっているのが少ないのだよね。(ほかの地域を扱うパネルでは、戦争問題に直接的に触れたものもいくつかあったようで、行きたかったのだけれど、、残念。)

私自身のパネルでは、発表者4人のペーパーで、それぞれ人類学と戦争の問題や、政治、人類学者の政治的責任の問題に触れようということにして、ディスカッサントもすごく言及してくださった。だが、質疑応答時間が少なかったのもあるが、戦争関係問題は質問や議論としてはでてこなかったのが残念ではあった。

アメリカにおける日本研究ーとくに歴史的研究ではなく、現代社会を研究するときにー今起きている「戦争」につなげられることがこんなに難しいという現状について、より考えさせられている。