スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(アメリカはどういう国なのだろう?)

2023-11-22 10:33:47 | 日記
11月22日(水)
 ラスベガスは砂漠の中にあるから、偶に雨が降ると街が洪水になるそうである。だから排水用の地下水路が、網の目のように張り巡らされているとのことだ。そしてなんと、そこに1,500人もの人が住んでいると、ユーチューブで見た。殆どの人が麻薬中毒患者らしい。こういう人は他の都市ならホームレスとして街の一角に現象するのだが、ラスベガスは観光都市として見栄えを大切にしているから、地上から地下に追いやられているとあった。それにしても地下水路は真っ暗闇で、インタビューに応じた人は、炭鉱夫のようなライトを頭に付けていた。本当に天国と地獄である。そして年に数回洪水があって、毎年二三十人溺れ死んでいるらしい。
 ロサンゼルスとかのゾンビタウンを映した動画も衝撃である。
 世界一の医療設備がある筈なのに、コロナ死者はWHOの発表でも、アメリカは100万人を超している。イギリスとかフランスが20万人くらいなのに、人口差を考えてもかなり多い。
 これでいて世界一の経済力を誇り、世界一のノーベル賞受賞者数を誇り、毎年経済成長を遂げている。又、国境の壁を作らないと不法移民の流入を阻止できないほど、人気のある国でもある。更にカリフォルニア州では10万円以下の万引きが実質無罪になるらしく、堂々と商品を袋詰めにして立ち去る万引き犯を映した動画が、ユーチューブに溢れている。カリフォルニアは全米一所得が高い州で、勤労者の所得が平均で1,000万円以上あるそうだから、貧困者への施しの一種だと受け取られているそうだが、やがてそんな暢気なことは言っておれなくなるだろう。かなりの商店が店を閉めたようだ。
 ジョージ・フロイド裁判に見るように、かなり偏ったというか、事実よりも人種差別を糾弾する声の方が人々に届く、偏執狂的な国柄のようである。
 私なんかから見ると国の根幹が腐っていると思えるのだが、アメリカ経済の力強さを聞くたびに、これこそ資本主義の真の姿で、格差が生じる体制こそ、アメリカを支えている本来的な体制なのだと、考えなければならないのかと、迷うばかりである。

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