スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(今年を振り返って②)

2022-12-30 10:47:21 | 日記
12月30日(金)
 今年一番の出来事は安倍元首相の暗殺である。船頭を失った船のような気分に陥った人々は多いであろう。反対に少数なのに声だけはでかい左翼陣営の奴らは、快哉を叫んだに違いない。だが三つの出来事がまるで安倍さんの遺志を継いでくれたかのように起こった。
 一つは、暇空茜氏の活躍である。訴訟費用をクラウドファンディングしたらなんと6千万円も集まった。これは多くの国民がコラボのような似非活動を、第二の同和対策事業、第二のアイヌ問題にしてはいけないと、貧者の一灯を捧げた結果だと思う。会計検査院が入るとの噂に怯えたのか東京都は、コラボに不正会計があったと認めたらしい。これをきっかけに恐らく補助金ダダ洩れ(多分野党に流れ、又左翼活動家を食わせているでろう)なのであろう男女共同参画などの、不明朗な行政支出の洗い出しに繋がってくれることを望む。そしてその実態を暴く動きを怯ませようとした、左翼弁護士を動員した威嚇訴訟、潰し訴訟に対して、敢然と立ちあがった暇空氏の今後の活躍を切に期待する。これこそが戦後レジュームの終焉を言った安倍元首相の意思を、正しく継ぐ行動だと思う。
 二つ目は海外の出来事ではあるが、ツイッターファイルである。テスラの株は最盛期の四分の一になったそうだが、又テスラは上海工場(テスラの主力工場)を閉めるとの噂もあるが、こんな事をしていれば中国から疎まれて中国発のテスラ暴落が起きても仕方なかろう。何故イーロンマスクがこんな自殺的な事をしたのか私には謎だからそれは置いておくとして、ツイッターファイルの衝撃は全世界に広がった。今の所の暴露の核心(まだ続きが出るようだ)は、ツイッター社は民主党の要請に従って民主党に有利な投稿は拡散し、共和党を利する投稿は人々の目に触れないようにする、社内操作をしていたというものである。つまり従来言われていたポリティカルコレクトネスとか、リベラリズムとかは本当の世論ではなくて、マスメディアが作り上げてメディア内だけに存在している空気に過ぎないとの、良識ある人々の疑惑を、その有力メディアの一員であるツイッター社が、その通りです我々が操作して作り上げていたのですと自白して、証明したのである。ツイッターの利用者は日本が一番多いらしく、操作を行っていた日本法人のスタッフもほとんど、解雇されたらしい。こいつらの大部分は経営不振になった朝日新聞などの早期退職者だったろうと想像する。多分ツイッターの方が新聞社より給料は高かったのではないだろうか。社会の右傾化に逆らった華麗なる転身と得意ぶっていただろうに、ざまあ見ろ、もう何処もオールド左翼を雇ってくれる所はないぞと、花向けの言葉を贈呈したい。
 暇空氏の事もツイッターファイルの事も、日本の新聞テレビは一切報じていない。産経新聞でさえそうである。この二つの事例は日本の言語空間が世論の反映ではなく、実は左翼に乗っ取られている事の、そして多くの人々がそれに反感を持ち、習近平支配に反抗した白紙革命に似た反撃が起こりつつある事の、紛れもない証明である。オールドメディアには恐ろしい話だろう。報道しない自由を発揮して無い事にしたい心理であろう。来年はマスゴミへの反乱がもっともっと起こることを期待する。左翼マスゴミ潰し、そして本当の客観的報道機関の出現も、安倍さんの希望であった事と思う。
 三つ目は偶々起こったのではなく前から予定されていたものではあるが、年末に閣議決定された防衛政策の大転換である。反撃能力の取得と、相手国(中国)の軍事力に合わせて日本の防衛力を整備する、とのものである。従来は相手が繰り出す攻撃を防ぐだけで、相手の国土に反撃する事は許されていなかった。また基盤的防衛力というよく分からない概念で、日本が勝手に想定した防衛力を持てば足りるとするものだった。勝手に想定した防衛力では中国の実際の軍事力には太刀打ちできず、横綱相撲でもあるまいに敵の攻撃地を叩かずに自国が守れるなど夢物語だと、ようやく気付いた末の大転換である。この体制の確立は10年後の事でそれまで大丈夫かいねとの不安も湧くが、第一歩を切ったという事は祝されるべきことだ。これも安倍さんが願った戦後レジュームの終焉の一つである。岸田首相には不満足な所もあるが抵抗勢力が色々と居るのだろう。妥協せざるを得ない事態もあろう。その中で良くやっていると、及第点は与えたい。
 このように今年は安倍さんの暗殺という、掛け替えのない人材を喪失させられた大悲劇はあったが、その志を継ぐ出来事が三つも起ったという、年でもあった。







スケッチブック30(今年を振り返って)

2022-12-29 12:24:38 | 日記
12月29日(木)
 昨年12月25日に、今年はこんな疑問を解決したいとして、18項目の疑問点を書き出したが、やはりどれもそう簡単に答えが見つかる問題ではなく、来年への持ち越しになってしまった。中で僅かに一つだけ、解決の方向性を掴む事が出来たものがある。それが13番の「日米戦は誰もが避けようとしたのに、なぜ戦争になってしまったのか。行き掛かりからだと思うが、その行き掛かりとはなにか」というものである。
 考えてみれば当たり前の話で全て物事は相互作用で成り立っている。日米戦だって日本とアメリカの相互作用で生じたものである。それなのに私は過去日本の中だけに、戦争の原因を探ろうとしてきた。はじめは東条が好戦的だから戦争になったと単純に思っていたが、東条も戦争を避けようとしたことを知って驚いたものだ。軍部が横暴で国民を戦争に駆り立てたからだとの説もあるが、日米交渉で最後まで決着が着かなかったのが、支那への駐兵問題である。しかしこれはアメリカの撤兵要求の方が無茶である。国同士が戦争をして勝った方が相手国に駐兵をして戦勝の効果を保持するのは、当時当たり前のことである。現にアメリカだって日本を七年間も占領したではないか。
 ここら辺の事を漠然と「行き掛かり」と考えていたのだが、アメリカは日本を一人前の国として遇せず、日本が国を挙げて成した支那事変の成果を無にするような無茶な(或いは手前勝手な)要求をしたと、明瞭に捉えるようになった。こういうアメリカの対日政策に対応して日米戦が起こったのである。そう考えると疑問点解消の糸口が掴めたというものである。
 もう一つ解決の方向性が見えた訳でも何でもないが余程考えなけれなならない疑問点だと思ったものが、18番の「大東亜戦争で日本人は気違いじみたまでの闘争をしたが、今後もあんな激しい闘争心を出せるだろうか。フランスは第一次大戦ではドイツと激しく戦ったが、第二次大戦では闘争心なく負けた。そんな風にならないだろうか。」である。
 ある回答ではフランスは第一次大戦で闘争心ある一世代を失ってしまった(死んでしまったという意味か)、そしていま国民をリードする大きな勢力が存在していないのが、原因だと言っていた。しかし闘争心ある一世代を失ったのはドイツも同じであろう。すると「国民をリードする大きな勢力が存在していない」という所が、回答になると思う。比べてヒットラーを見れば、確かに国民の闘争心は、国民をリードする大きな勢力あっての事だと、理解できる。日本だって戦前の「皇国」思想が気違いじみた戦闘をさせたと、言えるかもしれない。
 こう考えると国民の闘争心発揮、否闘争心ばかりではなく何かをなそうとする向上心全般の発揮がされるには、国民をリードする大きな勢力あっての事だと思われる。そういう大きな勢力は今も日本に満ちているのか、それとも左翼マスゴミによってひびが入れられてしまったのか、そこら辺を余程研究すべきだと思った。
 最後に3番の「古代の尾張地方は本当に海であったのか。これは各地の古代遺跡の場所を地図に落とせば、海の中に遺跡は出来ないから、簡単に古代の海岸線が判明しよう」であるが、その時はやる気があったが、失せてしまった。知的好奇心が日米戦とかに偏って、他の方向に向かなくなったようだ。勿論誰かがその面倒な作業をやってくれて本にしたというのなら、読んでみようと思う。しかしどうもそんな情報を聞かない。そこから考えるに、古代の尾張地方が海だったというのは、ガセネタなのではないかと、思い始めた。











スケッチブック30(中国のコロナ惨状)

2022-12-26 10:09:49 | 日記
12月26日(月)
 中国がゼロコロナ政策を止めたのが今月の7日である。その時日本のマスゴミ・評論家で今日の中国の惨状を予見した者があっただろうか。皆無であると思う。むしろ中国もやっとウイズコロナになった、無駄な規制を取り払い世界の大勢に同調したと、賛美する姿勢であったと思う。中国政府は統計を隠しているからはっきりとは分からないが、市井の中国人の肌感覚ではコロナの凄まじい流行に曝されているらしいことが、漏れ出るSNSで分かる。近藤大介氏の話では直近は一日に3700万人の感染者が出ているとのことだ。既に累計感染者数は2億4千万人で。日本の人口の2倍だそうだ。死者については触れられていなかったが、日本の場合の死者/感染者は0.2%である。ヨーロッパが大体0.7%くらいだから、中国のそれを1%と仮定すると、既に240万人の死者が出ており更にこれから毎日37万人の死者が出る勘定になる。
 凄い話ではないか。マスゴミ・評論家もいかに自分たちが能天気だったかと思い知らされるから、実態を探りたくない心理だろう。日本だって規模こそ小さいが去年一昨年より、今年の方がはるかに死者が多いのだ。ヨーロッパでは確かにコロナは収束に向かっていると言えるが、日本では逆に拡大しているのが現状だ。ただ今の所収束したヨーロッパと拡大に向かう日本の死者数がそれほど違わない(最近は3倍くらいに開いてきたが)ので、ヨーロッパ流の規制緩和にマスゴミ・評論家が噛みつかない(彼らはヨーロッパを見習う言論で出世してきた人達なのだ)だけなのだ。つまりマスゴミ・評論家の去年一昨年の狂乱ぶりは、正に水鳥の羽音に驚いて逃げ帰った平家の公達そのものだという事だ。私たちはこんな阿保な情報元から知識を仕入れて、いっぱし通ぶって物事を吐いているのだとよく自戒しなければならない。
 私は中国のゼロコロナ政策は感染拡大を防いでいたのだと、思い直した。無駄に人々を縛っていたのではない。ではなぜ取りやめたのかだが、白紙運動などへの恐れとともに、財政的にゼロコロナを続けられなくなってきたのではないかと、思う。地方財政は何処も酷い赤字だというではないか。毎日のPCR検査、隔離者への食糧供給に、地方政府が堪えられなくなって来ていたのではないかと思うのだ。

スケッチブック30(イーロンマスクは何を考えているのか)

2022-12-21 21:39:21 | 日記
12月21日(水)
 イーロンマスクがツイッターの経営から身を引くそうである。マスクはツイッター社は一日5億円くらいの赤字を今年の5月ごろから出しているとも言っていた。7兆円も出してよくそんな企業を買収したものだと思うが、彼は何をやりたかったのか。此の儘身を引くのならツイッターの左翼的傾向を是正する為だけに買収したのだと思わざるを得ないが、そんな思想的な理由で実業家が企業の買収をしたりするものだろうか。想像するに、左翼的傾向を排除すれば儲かると思ったがやってみると、左翼的傾向はアメリカの全企業に及んでいて広告収入が減るという逆襲を食らってしまった。そこで一挙に業績を回復する事は諦めて、地道な経営に専念する方向に戦略を切り替え、その為に他の人に経営を任すという事なのかもしれない。
 マスクが言論の自由を尊重するとか保守的思想家だとは思えない。そんな人だったらテスラを中国なんかで展開しない。或いはマスクは猫をかぶっていて、中国展開は金儲けの方便に過ぎないと徹して、中国で儲けた金をアメリカの保守言論界に注ぎ込んだ英雄なのだろうか。ツイッターファイルで自分の正体をばらしたので親中国陣営から反撃を受けて、テスラ社の株は半値にまで下げられたのか。
 よく分からないがマスクのおかげで、ツイッター社の民主党寄りの、偏向姿勢が明るみに出された。恐らく同じ事がフェイスブックやユーチューブなどでも行われている事と思う。世界中の人々に真実を提供したマスクの功績は、彼の考えは分からないが、素晴らしい行為だと思う。

スケッチブック30(一年を振り返って)

2022-12-19 17:01:37 | 日記
12月19日(月)
 昨年の年末に2022年は二つの事柄に注意してゆこうと思ったことがある。
 一つは中国共産党の抗争である。昨年12月9日の人民日報に、曲青山という人の鄧小平の改革開放を賛美する記事が出た。すると同月13日の同じ人民日報に江金権という人が、胡錦涛政権までの誤りと称する(つまりは習近平は偉い)記事を書いた。まあ習近平派と長老派の抗争が表面化してきたと考えたのだが、傍から見ている限り、結果は習近平派のあっけない勝利であった。ところで胡錦涛は大丈夫なのか。牢屋に入れられて拷問されているのではないかと心配する。
 二つ目はトルコ経済である。エルドアンは通貨安に対して金利を下げるという、経済学の常識からあり得ない政策を取っている、トルコ経済は早晩潰れるとの解説記事をいくつも見たものだ。経済記事に疑いを抱き始めた頃だったので今年はどうなるか、よく見ておこうと思ったのだ。確かにトルコリラは暴落の一途をたどった。今年の3月3日に1ドル14.12トルコリラであったものが、12月9日には1ドル18.65トルコリラと落下している。これだけだとピンとこないが少し遡って2020年の1月を見てみると、なんと1ドル5.92トルコリラである。そのころから今年まで暴落を続けているのだ。今年のインフレ率は80%だとも聞く。これが日本だったらめちゃめちゃな騒ぎになるだろうが、別段クーデターになりかねない様なデモが起こったとも聞かない。バイラクターの売り上げはトルコ経済全体から見れば微々たるものだろうが、エルドアンはロシアとウクライナの調停をするとか、意気軒高だ。とても経済破綻に喘ぐ国の首相には見えない。インフレは痛く、来年トルコ経済が種々の要因からどうなるか分からないが、通貨安だけを見るにそれは経済破綻とは関係ないのではないかと、思うようになった。なおトルコの政策金利は9%である。アメリカが3~4%で日本はマイナスだから、経済評論家から聞いていたような低金利ではないように思える。