スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(インドネシア新幹線の馬鹿ブロガー)

2023-11-29 16:16:30 | 日記
11月29日(水)
 インドネシア新幹線はジョコの懐を潤した(インドネシアの金をジョコが横取りした)事を明瞭にしたようだが、私は新幹線計画が一旦白紙発表された時の、或るブロガーのジョコとインドネシアを賛美するブログを読んで、何を馬鹿な事を言うかと呆れた思いがした記憶を今もしっかり持っている。
 ブロガーの名前を憶えていればここに書くところだが、あいにく忘れてしまった。彼はインドネシア通のようで、新幹線など要らない、現在の列車の本数とかの利便性を増やす方がインドネシアの実情に合っている、従って新幹線計画の白紙発表を喜び「ビバインドネシア・ビバジョコ」と、社会派ブロガーとの但し書きを付けて書いていた。
 結果は皆さんご存じの通り白紙発表は、日本を切る為のインドネシアの演技であった。すぐ中国に発注された。その時この社会派ブロガーは何を言うのだろうと思ったが、何も言わずにそのまま消えてしまった。インドネシア新幹線は今やっと営業運転を開始したが、工事費も増え工期も遅れ、その上黒字化するのは何十年先との話を聞く所である。今でもビバジョコなのかと正に聞きたいところである。
 おそらく賢しらな顔をしたまま、環境に優しいとか再エネとか、SDGs(この綴りでよかったか)とかを、マスゴミの言うまま無批判に受け入れて、相変わらず意識高い系を自慢する自己満足感を抱いて、過ごしているのだろう。

 

スケッチブック30(孔子は儒教の創始者ではない)

2023-11-27 21:05:18 | 日記
11月27日(月)
 石平さんがVoise(何年何月号かは分からない、ネットの記事には2023年1月11日とある)に書いたものの要約文を、ネットで見た。中身は「論語」に書かれた孔子の言動と、前漢時代に国教となった儒学では、教えの内容が著しく異なっている。同じ儒教とは思えない。「論語」の孔子は親しみが持てるが儒教の教えは残酷である。だから孔子は儒教の創始者ではないだろうと言うものである。
 まあ石平さんは読者の耳目を引く為に言っているのだろうが、誤解を招く表現である。私の先生はこう言っていた。先生の先生はよく「儒ではこう言う、仏ではこう言う」と教えていたそうだ。それに対して先生は「それは何時の時代の儒なのか、仏なのか」と、反発を覚えていたそうである。そして我々生徒に対して、「儒でも仏でも時代によって正反対の事を言う、そこをよく理解するように」と教えてくれた。
 孔子の時代の儒教と前漢の時代の儒教(多分董仲舒が作ったのだろう)が、大きく違って当然である。石平さんは、私は孔子の時代の儒教が好きだと言えば、良かったのである。
 余談だが私は「論語」を読んだことがあるが、あまり感心しなかった。格言とかを求めるなら、佐藤一斉の「言志録」の方が、余程グッとくる。「論語」は春秋時代の中国の政治とか人々の考えを知る、資料として読むのが面白いと思う。墨子の「非儒編」と併せて読むと、理解が行くと思う。

スケッチブック30(アメリカはどういう国なのだろう?)

2023-11-22 10:33:47 | 日記
11月22日(水)
 ラスベガスは砂漠の中にあるから、偶に雨が降ると街が洪水になるそうである。だから排水用の地下水路が、網の目のように張り巡らされているとのことだ。そしてなんと、そこに1,500人もの人が住んでいると、ユーチューブで見た。殆どの人が麻薬中毒患者らしい。こういう人は他の都市ならホームレスとして街の一角に現象するのだが、ラスベガスは観光都市として見栄えを大切にしているから、地上から地下に追いやられているとあった。それにしても地下水路は真っ暗闇で、インタビューに応じた人は、炭鉱夫のようなライトを頭に付けていた。本当に天国と地獄である。そして年に数回洪水があって、毎年二三十人溺れ死んでいるらしい。
 ロサンゼルスとかのゾンビタウンを映した動画も衝撃である。
 世界一の医療設備がある筈なのに、コロナ死者はWHOの発表でも、アメリカは100万人を超している。イギリスとかフランスが20万人くらいなのに、人口差を考えてもかなり多い。
 これでいて世界一の経済力を誇り、世界一のノーベル賞受賞者数を誇り、毎年経済成長を遂げている。又、国境の壁を作らないと不法移民の流入を阻止できないほど、人気のある国でもある。更にカリフォルニア州では10万円以下の万引きが実質無罪になるらしく、堂々と商品を袋詰めにして立ち去る万引き犯を映した動画が、ユーチューブに溢れている。カリフォルニアは全米一所得が高い州で、勤労者の所得が平均で1,000万円以上あるそうだから、貧困者への施しの一種だと受け取られているそうだが、やがてそんな暢気なことは言っておれなくなるだろう。かなりの商店が店を閉めたようだ。
 ジョージ・フロイド裁判に見るように、かなり偏ったというか、事実よりも人種差別を糾弾する声の方が人々に届く、偏執狂的な国柄のようである。
 私なんかから見ると国の根幹が腐っていると思えるのだが、アメリカ経済の力強さを聞くたびに、これこそ資本主義の真の姿で、格差が生じる体制こそ、アメリカを支えている本来的な体制なのだと、考えなければならないのかと、迷うばかりである。

スケッチブック30(池田世代の日本不信感)

2023-11-20 10:26:04 | 日記
11月20日(月)
 私は思うのだが、昨日まで鬼畜米英、天皇陛下のために死ねと教えられ、且つ自分でもそう信じていた青年が、一変して親米、日本は悪かったというのが当たり前になった世相に接して、激しく戸惑い傷つけられただろうことは、想像に難くない。私は昭和22年生まれであるからそのような体験はない。人格形成の始めから戦後教育であったからだ。しかし真面目な青年ほど、教科書に墨を塗れと言われたとき、どう心の対処をつけたのであろうか。
 私の中学三年の時の担任の先生は、回天の搭乗員だった。彼は我々にものを教える立場である。帝国海軍の下級兵思想と戦後教育との矛盾に、どう対処して教えていたのであろうか。当時はそんな疑問を持つ筈もないから、当然聞いたこともない。卒業後の同級会で先生から回天を懐かしむ色紙を貰ったことがある。心中は複雑であったと思う。
 多くの人が解決できない問題として、心に蓋をしたことだと思う。そうして食わねばならない現実に、各人がそれぞれ置かれた立場に応じて、現実的な対応をしていったのだろう。だが確実に心に残ったものがあると想像する。それは、国は信用できない、という、確信である。
 この確信があればこそ、戦後の左翼思想の蔓延りが、説明できる。国もマスコミも学者も、今まで言っていた事が全て噓だったのなら、禁止されていた共産主義の方が正しいのではないかと、人々が思ったのである。だから池田大作をはじめとする多くの文化人が、東大を出るような優れた頭脳を持っていたにも拘らず、これまた悲しい事に戦前の軍国思想それ以上の、共産主義に扇動された踊り手の役目を果たしたのだ。簡単に言えば戦前は軍国主義に騙され、戦後は共産主義に騙された、騙され続けの不幸な一生を送ったのである。
 無慈悲なようだがこういう人が死ぬのは良い事である。もっとまともな、リアルな感覚を持った世代の人たちが活躍できる場が与えられるからだ。
 戦前は間違っていたという戦前否定の擬制の上に、今の社会は成り立っている。池田世代はその擬制の変化に直面して葛藤したのだが、すぐ次の世代の我々は、擬制ではなく当然のものと受け入れて育った。そして平和が続いた長い間に、知識が進歩して、これは擬制であると、考えるようになった。戦前の自主独立から戦後のアメリカ支配に、八月十五日に日本の国家体制が変わったのだ。現政権が前政権を悪く言うのは、歴史の常である。思春期にこの変化に直面した人は葛藤して当然だが、我々は引きずられてはならない。そう冷静に捉えれるようになってきたのだ。
 戦前も戦後も同じ日本として一貫して捉えなければならない。軍国主義から民主主義への変化は、外圧の変化の結果だと捉えて、形態の変化に、過度の国民意識の分断を見ない事である。歴史というものは粘土のように、かなり弾力性に富むものである。外圧に応じて国の統治形態も人々の考えも、変わる(対応してゆく)ものだと知るべきである。そう考えれば戦前から戦後への移行も、理性的(対極の共産主義に入れ込むような事をせず)に捉えられる。



 










 

スケッチブック30(池田大作死んだ!)

2023-11-19 12:59:37 | 日記
11月19日(日)
 やっと死んだかという感じである。これで創価学会も分裂であり、公明党も政治姿勢が変化する事であろう。どういう形態になるか分からないが、池田大作の影響力が弱まって、親中・親韓姿勢が崩れ、憲法九条絶対死守の方針も変わる方向に向かうと思う。保守派にとっては万々歳である。
 池田大作は昭和3年の生まれである。敗戦の年は17歳である。思うにそれまでの鬼畜米英から親米に一変した日本の動きに、一番傷つけられた世代の人であったように思う。どういう心理的葛藤を経たのか知らないが、左翼知識人に扇動されて、日本の伝統的思想を嫌悪し、親中・親韓思想に傾斜していったと思われる。
 池田の宗教的活動についてあれこれ言うつもりは全くないが、中国と韓国を崇拝する姿勢には我慢がならなかった。また憲法九条を守る姿勢も許せなかった。そんな団体を母体とする公明党と提携してきた自民党にも、消去法での支持しか示せなかった。そういうタガが外れてほっとしたと言うのが、人に死に対して不謹慎ではあるが、私の正直な思いだ。
 日本保守党の凄い勢い、そして池田の死が、自民党の改革に繋がる事を願う。自民党も分裂して、そして日本保守党と合同する、これが最善の未来である。