スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(トランプ)

2018-06-28 20:39:07 | 日記
6月28日(木)
 17日にぎっくり腰をやってしまった。夜中に突然猛烈な咳き込みに襲われ、慌てて起きて、口に詰まった痰をティッシュで取ろうとしたとき腰を捻ったらしい。ギクッとくる感触があった。壁を伝って何とかトイレに辿り着けるという有様になった。ずっと静養していたが椅子に座ると腰が痛いのでブログも書けない。昨日あたりからやっと正常に戻ったという所だ。それにしても地震なんかで飛び起きてぎっくり腰になったら命にかかわるというものだ。時折酒を飲む友人も少し前にぎっくり腰になって、奥さんの介助がないとトイレに行けなかったとの話。彼は週に四日くらい卓球をやり、ハイキングにもよく行って、鍛えていた筈なのにそれとこれは別なのだろうか。

 米朝会談であるが北朝鮮内部はごちゃごちゃになっていて、アメリカが北を軍事占領しないで、いわば遠隔操作で核廃絶させる為には、金正恩を使うしかないということなのかも知れないと考えた。もし三代目を潰したら北は無政府状態となり収拾がつかなくなって、かえって核資源が世界のテロリストたちに渡ってしまうと恐れたのかもしれない。ポンペイオは北の非核化完了はトランプ大統領の一期目が終わる頃だとか、人権問題は非核化終了後の話だとか言っている。のんびりした話だがもし色々な人が言う通り、北の核はまだ完成していないとしたら、取り敢えず三代目の意気を殺ぐことで当面の危機(完成させられるかもしれない)は回避できたと言えるのではないか。
 北が核を持っているとしたら今回の米朝協議はアメリカの完全な失敗となる。しかしあんな鷹揚な態度をトランプが示したということは、北は核をまだ完成させていない、そう確信したからではないかと私は思う。だから三代目を潰して北を混沌の中に投げ込むより、おだてて飴を見せて、彼に核開発の根を摘まさせる方が利口だとトランプは判断したのではないか。
 その見届け人が中国なのであろう。核がなく、中国に頭を下げてくる北朝鮮は、習近平にとってとても愛い奴であろう。問題は金正恩がトランプや習を凌ぐ狡猾漢で、密かに核を完成させる離れ業を演じるかも知れないとの多くの人が抱く危惧であるが、私には事態は分からない。アメリカもそろそろ三代目に約束実行を迫る頃だと思うが、事態はどうもゆっくり進んでやがてメディアの話題から外れるようになる気がする。

 数日前の新聞記事でG7か何かの経済会議でトランプが関税の完全撤廃を主張して受け入れられなかったとかの記事を見た。関税を言っているのはトランプの方なのにどういう事だと不思議に思ったのだが、産経新聞で伊藤元重という人が、実は中国は勿論、欧州の方がアメリカよりも現行関税が高いのだと書いていた。伊藤氏は自動車の例しか挙げていないが、他の産品ではどうなのだろうか。もし欧州の方が全体的にアメリカよりも関税が高いのなら、中国に対抗して自由貿易を守る為にこれだけ血を流しているのに、その隙に欧州は儲けやがって、少しは協力しろとトランプが思ったとしても理解が行く。
 いったんは収まるかに見えた米中貿易戦争は、どうやら火を噴きそうだ。7月の何日だったかが関税発動日だが、アメリカも中国も欧州も発動すると思う。そのショックは世界を駆け巡ろう。メディアは北は忘れることだろう。一年後くらいに習近平が根を上げて降参する事態になるか。まあだいたい素人の予測は外れるものだが。何故外れるかと言えば素人は新聞報道レベルの知識しかないから、事態を動かす要因に疎いからである。だからマスゴミに登場する評論家たちは全員、彼らは新聞報道レベルに合わせているから、予測を間違える。

 

スケッチブック30(米朝会談 印象)

2018-06-13 20:29:36 | 日記
6月13日(水)
 予想通り新聞などでは核廃絶への具体的プロセスが、合意文書に書かれなかったことを不安視した意見が多い。北が時間稼ぎをし、その間に、中国や韓国が制裁をなし崩し的に骨抜きにして、これまでと同じように北は延命を成し遂げる可能性が高いというものだ。その危惧は当然である。ただ危惧を打ち消す材料にはならないが、中継を見た印象としては、トランプを信じたくなるものがあるのだ。
 トランプは極めて自信たっぷりに振舞っていた。三代目の方はおどおどしているようで、試験官の前の若者とか、怖い社長の前にやむを得ず出てきた若い重役みたいだとの、印象を持った。特に二人だけの会談を終えてバルコニーに出てきた時には、三代目は注意を受け課題を与えられ、よし話は済んだと開放をされた、衛星国の指導者の表情のように私には思えた。国で配下に指示を出している映像の表情とは全く違っていた。こんな印象があるから、公表されない厳しい裏の取り決めがなされたとの、希望的かもしれない推測を持ってしまうのだ。
 タイトルを見ただけだが、アメリカは本気で中国を潰す覚悟を固めた云々の、本の広告を見た。著者は中国経済の発展は北京オリンピックまで、その次は上海万博までと吹聴していたグループの一人だ。自分の予測が何故外れたのか反省した上で、書いておられるのだろうか。まさか予測がことごとく外れたので、今度はアメリカに頼って中国崩壊を言いたいのではあるまいが。
 それにしてもメキシコとの国境の壁建設とか移民政策でアメリカ人の半分を敵に回し、イラン核合意脱退と貿易政策で西側同盟諸国を敵に回し、エルサレムへの大使館移転でアラブ人を敵に回しても怯まないトランプが、三代目に妥協するとはどうしても納得がゆかない。
 安倍首相は「金正恩が非核化をトランプに約束したことは大きい」と言っていた。ならば三代目が非核化の指揮を取るということになるが、ならば三代目が相変わらず権力を持っているということになり、私の予測とは大きく違う。
 トランプだって三代目が三か月も何の行動も起こさなければ、中間選挙対策どころではないだろう。そんなに長い先ではないから、しっかり見るつもりだ。

スケッチブック30(米朝会談 当日)

2018-06-12 19:44:32 | 日記
6月12日(火)
 米朝会談の中継を見たが、予想と大違いだった。明日の新聞などで、アメリカはまた騙される、トランプもオバマと同じだとか、中間選挙目当てのショーだったと、内外のメディアに評されることだろう。三代目が土下座させられる形に終わると思っていたのだが、私の考え違いだったか。
 ただ記者会見での、核の脅威が去ったと認識するまで制裁を続けるとか、金正恩が約束を守らなかったら軍事行動を取るのかとの質問に、威嚇はしたくない、彼らも分かっている筈だとのトランプの答えに、公式発表とは違う内実のシビアな決め事があったのかと、推測するばかりだ。
 トランプは金正恩を信頼できると何度も言った。帰国してすぐに核廃絶などの手続きに入るだろうとも言った。信頼できる理由は述べなかったが、えらく自信ありげだった。しかし繰り返しだが金正恩にそんな力が残っているのだろうか。自分の身だけの安全を図って中国の飛行機に乗るような男は、権威をすでに失っていると思うのだが。
 すべては北が核廃絶に本当に動くかどうかだが、いま目に入る図式は六か国協議と同じである。

スケッチブック30(米朝会談ー追記)

2018-06-11 21:13:31 | 日記
6月11日(月)
 室谷氏の話の中に、文正仁大統領特別補佐官がつい先日ソウル市内での講演で、「金正恩は厳密に言えば在日」と発言した、というものがあった。室谷氏は韓国で「在日」と名指しすることは最大の侮辱で、何で特別補佐官がそんなことを言ったのか、その意図を、韓国の本音は北に核を保持させてそれを韓国が取りたいのだが、金正恩は予想以上に腰砕けで核放棄に合意してしまった、失望したという意味だと説明していた。私は別の事を考えた。金正恩に代わって正男の息子、これは完全な朝鮮人だ、彼を次期統治者にする動きが進んでいる、そう漏らしたのではないか。金正男の息子の行方は厳密に秘匿されているらしい。ひょっとして明日姿を出すか。もう少し後になるか。
 金正恩は中国機でシンガポール入りをした。ロシア製の専用機には随員を載せたらしい。こんな恥ずかしい話はないだろう。日本人の感覚では三代目は国民を裏切ったことになり、少なくとも一体感は失われたことになり、その権威を誰も信用しない、そういう事態だと考えるのだが。

スケッチブック30(米朝会談)

2018-06-11 20:07:38 | 日記
6月11日(月)
 いよいよ明日は米朝会談だ。昨日、室谷克実という人の講演を聞いたが、アメリカに届くミサイルの開発は止めるが、核の廃絶は中途半端に終わるのではないかと話していた。多くの日本の評論家も同じ意見に見受けられる。トランプは核廃絶の看板だけを得て、実質的には核の保有を認める、妥協をすると言う意見だ。しかしではなぜトランプはイランの核合意から離脱したのだ。イランの核合意とはまさにそういうものであろう。イランで断固たる態度を取って、何故北朝鮮では妥協するのだ。訳が分からないではないか。
 その理由は日本の評論家はトランプの立場に立って考えることが出来ないからだ。弱弱しい日本人の立場でしか頭脳が働かないから、北のような乱暴な国に対して自分の主張を全て通すということなど、とても考えられないのだ。トランプの立場は世界最強軍隊の司令官である。また世界最強の経済国のトップである。その力を持つ人間は、己の着想を現実化する事を躊躇わない。日本人のように北にビビることなどない。ここが日本人評論家にはどうしても理解できないから、理解できる、中間選挙の為だなどのちまちました理屈に、しがみついてものを言うのだ。
 トランプの発言が会談を目前にしてソフトタッチなものに変わったとも懸念するが、それがアメリカ人の交渉態度だとなぜ分からない。アメリカ人は物を買うときいくらでも高く買う素振りを見せる。それは売り手を自分に引き付ける戦術に過ぎない。そして交渉に入ると極端に値切ってくる。これは外交でも同じで日本人は先の大戦の日米交渉で経験済みではないか。日米了解案とハルノートのあまりの落差を、忘れたというのか。まあ日本人は中韓が言う戦争の記憶ばかり心に留めているから、他の事は抜け落ちてしまったのだろう。
 また仮に北に譲歩したら、イランに対する新たな制裁も、EU諸国からもイランからも舐められて終わるだろう。アメリカが戦争を覚悟して迫る以上、北は無条件降伏するしかない。まあ明日になれば分かることだ。
 室谷氏に朝日新聞問題の背景を質問したのだが、韓国の保守系新聞である朝鮮日報を叩く為の、ダシであるとの回答だった。つまり朝鮮日報だけを叩くと評判が悪いので、朝日も叩いてバランスを取ったということなのだが、文政権が韓国の保守派にそんな遠慮をするだろうか。釈然としなかったがそれ以上聞く材料がないので、質問を終えた。