スケッチブック30（エース課長と小西の罪は）

3月12日（日）
　仮にエース課長が小西に文書を渡したとして、両者は罪に問われるのだろうか。森友で佐川が決裁書（公文書）の改竄をしたが、刑法上は不起訴になっている。確かに公文書管理法に罰則規定はないが、刑法には公文書改竄罪がある筈だ。それには該当しない（改竄が特定の個人を貶める目的のものではないから、罪一等を減じるという事なのか）という事なのだろうか。佐川の件は今回の事の参考にはならないかも知れない。
　公文書の漏洩で刑事罰が出たのは西山事件くらいだと思う。この時は公務員の守秘義務違反で女性職員と西山記者に有罪判決（最高裁判決、但し女性職員は一審で結審）が出ている。いずれも一年以内の懲役刑で執行猶予がついている。西山記者は毎日の記者で公務員ではないが、幇助とかそういう罪名なのだろうか、分からない。まあ守秘義務違反を言えば犯した公務員は大勢いて、該当官庁から懲戒を受けた例は沢山あるようだが、刑事罰に問われた話は他に聞かない。西山事件は沖縄返還に絡む日米密約を暴いたという、国家レベルの大事件である。他は単に知り得た事情を漏らしたという、政治的にはレベルの低い話である。ここから、もしエース課長が小西に流したとしても、総務省から懲戒を受けることはあるだろうが、刑事罰はないと考える。
　小西であるがエース課長を強要して（その可能性は高いと思うが）文書を手に入れたとしても、西山記者のようにはならないと思う。西山記者の場合女性職員と情を交わすという、破廉恥だと今の時代より遥かに厳しい目で見られる行為をして、情報を手に入れた。そこが世論の反発を買って刑事罰まで行き着いたのだと思う。仮に小西が同等の事をエース課長にしていたとしても、今は世論はそこまで反小西に盛り上がらないのではないか。
　また国会議員の辞職であるが、小西は総務省の公文書に従って質問をした、公文書が捏造されたものだったとしても、それを本当だと信じた小西に議員辞職するまでの責任はないと、なるように思う。思い出すのは永田メールである。永田メールの持ち込み主は、名前を聞くだけで誰も相手にしない、札付男だったらしい。それに比べて今回は総務省の公文書だぞ。
　マスゴミは礒崎補佐官の働きかけ→放送法の解釈変更が「図られた」（あったとは言えないので）→黒幕は安倍と高市だ→言論の自由への圧迫・戦争への道を辿ると、嘘を報道しまくると思う。教科書誤報事件の二の舞を狙うだろう。あの時と違って国民は賢くなっているか、それとも馬鹿のままで今回もマスゴミに引きずられるか、そこをしっかり見るべきであるが、私はマスゴミの分が悪いように感じる。教科書誤報事件と違って中国韓国の後ろ盾がないからだ。宮沢や河野洋平のような腰抜けも、今の所政府に居ないように感じるからだ。マスゴミもだいぶ力を落としている。モリカケ桜のバカ騒ぎに国民もいい加減飽いてきている。二匹目のドジョウはいないように思うが。