スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(世界遺産 岸田大丈夫かなあ)

2022-01-31 13:41:42 | 日記
1月31日(月)
 佐渡金山の世界遺産登録申請が決まったが、韓国の妨害を凌いで登録決定となるかどうか、岸田大丈夫かなあという気持ちである。
 世界遺産には大きく分けて三つの分野がある。一つは自然景観、二つ目は構造物である。この二つは不動産が対象である為に無形文化財が扱われない。そこで2000年に入ってから無形文化財の制度が出来た。これが大きく言って世界遺産といわれるものだが、もう一つ「世界の記憶」というものもある。世界遺産は世界遺産条約という条約を帰結した国が主体となって決めるものだが、もちろんその実務はユネスコが行うのだが、「世界の記憶」はそういった条約締結がなされていない、ユネスコの独自事業ともいえるものである。だからユネスコの事務局長の裁量権限が強くて、審査も審査過程もかなり閉鎖的なものであった。そこで密室の中で中国が申請した南京大虐殺関連の文書が記憶遺産登録された。これに日本が反発してユネスコ改革を掲げ、「世界の記憶」においては関係国の同意がなければ登録されないとの、新制度を作ったのである。
 これを私は日本外交の大勝利と考え違いしたのだ。「世界遺産」と「世界の記憶」は別制度であるとはいえ、扱う主体はユネスコである。だから「世界の記憶」で成立した制度が、「世界遺産」にも適用されてしまっているのが現状らしいのだ。つまり具体的には申請国と対立する国があれば、まず両国で話し合えとのユネスコの指示(具体的には世界遺産委員会)があるそうなのだ。
 登録の審査順序は、申請を受けたユネスコがまず審査機関(イコモス)に審査を依頼する。アジア地区を担当する審査員一名(アジア国籍者)が現地調査を行い、登録とか延期相当とか登録不可とかの意見を付けて、ユネスコに報告をする。そして世界遺産委員会(21か国、世界の地域から偏らないように選任される、アジア太平洋地域からは3か国が選任、日本と韓国は現在入っていないが、来年度は韓国が選定される順番だとの情報もあり)が開かれ、登録、延期、不登録のいずれかの決定がなされる。最終決定は条約締結国の総会で決定されるが、委員会の決定が覆されることはないそうだ。
 そこで予想される韓国の妨害である。申請に際しての話し合いに韓国が応じる筈はない。でユネスコが、申請準備不足として、翌年に再申請せよと申請却下をする可能性がある。そうなると翌年も同じことで、佐渡金山世界遺産登録は、ならないことになる。ここがユネスコからの日本外交への意趣返しなのである。ただこれは明文化されていない慣行に留まる状況であるようだ。だから正論を貫いて申請を受理させるしかない。
 ユネスコが申請を受け付けたとしよう。韓国は次にイコモスの審査員に接触する可能性がある。申請国と審査員の接触は禁じられているが、他の国にはそんな制限はない。まあここで書くのが憚られる工作が繰り広げられることだろう。
 仮に審査員が立派な人で登録と報告したとしよう。ならば21か国を巻き込むまでである。審査員の登録との報告が委員会で否決された事例はないようなのだが、(つまり逆はある、登録不可の報告を申請国のロビー活動で、ひっくり返した例は多いようなのだ。従来は申請国が登録の為にロビー活動を行ったが、今回は韓国が登録不可とのロビー活動を行うのだ)、前例がないと言って侮ってはいけない。たぶん国連なんかのロビー活動では日本は韓国に負けるだろう。委員会の登録は3分の2以上の賛成で決定される。韓国は21か国中8か国を反対に回らせれば、思惑が叶うのだ。そう難しい作業ではないだろう。
 韓国の妨害に勝つためには、強制連行はなかった、韓国は悪意を持って日本を中傷していると、事実に基づいて主張して、委員会の理性に基づく理解を得る方策しかないのだが、岸田に出来るだろうか。それをする信念はないように見受けられる。そもそも強制連行はなかったとの確信を岸田が持っているようには思えないのだ。しかし登録がならなかったら岸田政権の支持率はがた落ちであろう。ではどうする。金の提供と、強制連行を認める(今回は江戸時代の遺物の申請で関係がないとはいえ、近代には強制連行と奴隷的使役があったと記念碑でも建てる)ことを、申し出るのではないか。

スケッチブック30(クマのヴォイテク)

2022-01-30 11:06:38 | 日記
1月30日(日)
 信じられない話だが第二次大戦中にポーランド軍兵士として過ごしたクマ、名前をヴォイテクという、の物語を聞いた。中東の村で捕獲された子熊をポーランド軍の一部隊が買い取って、一緒に過ごしたそうなのだが、クマは大きくなっても部隊と行動を共にし、兵士と余興にレスリングをしてわざと負けてやったり、前線で砲弾の運搬をしたというのだ。余程賢いクマであったようだが、写真がなければ作話と思われかねない。
 ポーランド軍と言っても亡命政権の部隊だ。よくクマを同伴できる余裕があったものだと思う。戦争が終わると連合国から亡命ポーランド政権は否定されてしまったために、亡命ポーランド軍もなくなり、従ってヴォイテクも行き場を失い、ロンドンの動物園に引き取られて余生を過ごしたとある。時々訪ねてくる共に過ごしたポーランド軍兵士の来訪を、とても楽しみにしていたそうだ。
 ポーランドはかっては中央ヨーロッパの強国であった。10世紀に建国し一時はエストニアと連合して、今のウクライナ地方まで領有する勢いを誇った。しかしどういう理由からかは分からないがその後衰退して、プロシャ・ロシア・オーストリアに依って国土を分割され、とうとう1793年に消滅してしまった。
 第一次大戦でそれら諸国が負けたこと(ロシアは革命)によりポーランドは、1918年に再度建国した。しかしその20年後にドイツとソ連により分割されて再び国を失ったのはご承知の通りだ。その時に亡命ポーランド軍が出来たのだが、一部は中東方面に居たらしい。それでドイツと戦ったのだが流石にソ連軍の指揮下に入ることは良しとせず、中東方面のイギリス軍の指揮下に入ったらしい。やがて部隊はイタリア戦線に投入され、ヴォイテクも伍長の資格で船に乗ったとある。そしてイタリア戦線で砲弾運びに従事したのだ。
 ポーランドと言えば終戦間際の、ワルシャワの悲劇が思い起こされる。亡命ポーランド軍の一部がソ連の進撃に期待して市民とともにワルシャワで蜂起した。そしてソ連は戦後を考えて、邪魔者になるに違いない蜂起部隊をナチスに殲滅させる為に、進軍をワルシャワ市街直前で止めた。ナチスは見事にワルシャワのポーランド人約20万人を殺戮した。ソ連はその後にドイツ軍を蹴散らしたのである。
 更にポーランドは戦争後、米英にも見捨てられた。米英は、戦後の世界分割で、ソ連がポーランドを勢力下に収めることを、了承したのだ。だから亡命ポーランド政権は連合国から否認されてしまった。そしてポーランド人は憎っくきソ連の下で、ソ連を崇めて、国を営まざるを得なくなったのである。力あるソ連は無法を通し、力なきポーランドはその犠牲となったのである。

スケッチブック30(カナダ フリーダムコンボイ 理解不能)

2022-01-29 10:14:03 | 日記
1月29日(土)
 今日であるがカナダではトラック約5万台が、オタワの国会前に集結して、ワクチン規制反対のデモをするそうだ。トラックはカナダ全土から集結する。西海岸からは今日を目指して何日も前に出発している。
 理由はカナダ政府が国境を超えるトラック運転手に、ワクチン接種義務を課したことに対する、反対行動なのだそうだ。カナダではアメリカと陸路での物流が盛んであるらしい。しかし情報によればトラック運転手の85%は既にワクチン接種済みなのだそうである。だったら義務化されようが何の問題もない筈である。
 またトラック運転手のほとんどはインド人であるそうだ。カナダ国籍を取っているのか単なる出稼ぎか分からないが、彼らにとって一日の稼ぎは、大切なものであろう。それを棒に振って(オタワに集結する為には一週間くらい仕事がパーになろう)、しかも自分はワクチン接種済みで何の不利益もないのに、こんなデモに参加するとは全く理解不能である。
 沿道ではトラック運転手に対する食事とかトイレとかのサービス施設が、設置されているとのこと。また寄付金が600万ドル(米ドルかカナダドルかは不明)も集まっているそうである。なんかメキシコ縦断キャラバンを思い出す。
 誰かが裏で仕組んでいるとしか思えない。トラック運転手は日当を貰ってハイキング気分なのだろう。誰なのだろう。またなんの思惑でするのか。大金持ち(何兆円の資産からすればはした金だろう)が悪趣味で悪戯しているのか。

スケッチブック30(岸田政権何故支持率高い? マスゴミの底力)

2022-01-28 14:22:27 | 日記
1月28日(金)
 産経新聞によると岸田政権の支持率は66.9%であるそうだ。信じられない思いだ。
 岸田は、コロナ対策で、海外居住者が帰国できない措置を取った。(批判を受けてその後訂正)
 岸田は、共通一次試験で、濃厚接触者は受験させないと言った。(批判を受けてその後訂正)
 岸田は、北京オリンピックの、外交的ボイコットを言えない。(高官を送らないでお茶を濁す)
 岸田は、ウイグルについて、中国非難決議が出来ない。(「中国」「非難」の言葉を抜いて、骨抜きの決議をする)
 岸田は、佐渡金山の世界遺産登録申請を、見送った。(高市さんに尻を蹴られて申請に動くようだが)
 岸田は、10万円給付で、クーポン給付で無知を晒した。(クーポン給付をする自治体は全国で7自治体くらいに留まる)
 岸田は、10万円給付で、離婚した家庭への配慮を怠った。(批判を受けて訂正に動いている)
 岸田は、オミクロンを、2類から5類へ変更する事を怠った。変更せずとも大量の感染者爆発に備えた、対処をするべきだった。1日7万人の感染者出現を、見通せなかった。(保健所がパンクしている。従って感染者が医者に掛かれない。従って初期投薬が受けられない。従って重症化するか死ぬ人が出る)このケースが続出すると思う。
 こんな体たらくなのに、岸田政権の支持率は高いのだ。理由はマスゴミが悪く書かないからだ。何故悪く書かないのか理由は分からないが、マスゴミの底力を見た思いだ。マスゴミは脅しの手管を手に入れた。俺たちを邪険にすると(その内に左翼的政策を取らないと、と進む)悪く書くぞ、そうなると支持率が落ちて内閣は潰れるぞ、それでいいのかと、岸田みたいな無能政治家に囁くのだ。

スケッチブック30(東京五輪反対は日本人だけではなかった)

2022-01-27 11:01:33 | 日記
1月27日(木)
 昨日の産経新聞にジェイソン・モーガンという人が書いている。私は馬鹿正直に東京五輪に反対した人は、日本人だけだと思っていた。日本人だから自国のオリンピックに反対したのであって、中国という外国が行う事には如何にコロナの危険性があろうと、黙っているという事だと思っていた。しかし昨夏のオリンピック中止の大合唱は日本人だけがしたのではないと知った。多くの外国人が煽っていて、そして、北京オリンピックには等しく沈黙をしているのだそうだ。
 例えばアメリカ人ジャーナリストの、ジェイク・エーデルスタインがそうだ。彼はアメリカでは「日本専門家」として信頼されているそうで、彼の狂ったような日本叩きの記事は、アメリカの主要メディアに取り上げられた。
 オーストラリア国立大学名誉教授のガバン・マコーマックがそうである。森元首相の失言を取り上げたり福島を持ち出したりして、コロナ危機を煽った。また「APJ・JF」(どんなメディアか知らないが)も東京五輪を馬鹿にする記事を書いたそうだ。
 そして彼らは北京オリンピックには一言も言及していないと、モーガン氏は憤る。更に欧米の(東洋関係のか?)アカデミアとメディアのほとんどが、北京オリンピック反対を言わない。日本でも日本学術会議や朝日新聞が北京オリンピック中止を言ったとは聞かない。
 これから想定できることは、凄まじいばかりの中国の影響力である。長年にわたり相当な金と接待が、彼らにつぎ込まれているのだろうと、考えられる。日本で東京オリンピック中止とか「新型コロナの国際展示場になる」とか言っていた連中は、この欧米アカデミズムとかジャーナリズムに金魚の糞のようにくっついて、金と接待のお零れに与かった輩かもしれない。
 ついでに思う事はハーバード大学のアンドリュー・ゴードン教授とカーター・エッカート教授が、ラムザイヤー論文に執拗に無理筋の論難をしているという、同じく産経新聞への(24日)ラムザイヤー氏の寄稿文である。一般的に欧米の学者は、中韓それに日本の学者と違って、歴史の真実を尊重すると思われている。事実に立脚した考えをすると思われている。しかしここに挙げた名前の者たちは全然違う。事実よりも金か接待か何かに靡いて、事実を見ないようにしている。それで欧米の学者世界でやってゆけるとは、大いに不思議なのだ。案外東洋関係の世界には、二流の人物が参入しているのか。ハーバート大学だって東洋関係には二流の人士で教授になれるのかも。だからまともな学問が出来ていないのか。