スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(ダメなリーダーの見本)

2022-04-24 13:31:13 | 日記
4月24日(日)
 今回リーダー層がどうして日本を弱くしようとするのか、東大を出た優秀な人がどうしてそんな非論理的な事をするのか、そのカラクリを書こうと思ったが、具体的な見本があったのでそれを紹介する。
 長尾賢という人が、ウクライナ支援に飛ぶ自衛隊機がインドから着陸を拒否された件について、解説記事を書いている。ヤフーニュースに出ているので読んでみていただきたい。長尾氏は東大ではなく学習院大の出身だが一流大学卒であることに変わりない。現在ハドソン研究所の研究員だそうで、日本国内でもいろいろな肩書を持っていらっしゃるようだ。つまりリーダー層に居る人である。
 論旨はインドがロシアに忖度して自衛隊機の着陸を許さなかったというものだが、その後がいけない。しかし日本はインドとの友好関係を維持しなければならない、何故ならインドは中国と対立していて、それは日中が対立した時役に立つからだ、ここで日印が対立すれば中国が喜ぶだけだと、いうのである。
 国連は毛布とか医薬品などの難民支援用の物資を、インドに倉庫を作ってそこに備蓄している。日本は国連から依頼を受けたので、インドでその物資を積み込んで、ウクライナに運ぶように自衛隊機を用意したのだ。インド政府と打ち合わせをしたうえで、出発直前になって自衛隊機での輸送は認めないと、インド政府から言われてしまったのである。打ち合わせ不足との声もあるが、はっきり言ってインドの嫌がらせである。最初から自衛隊機はダメだと言うべきである。事は人道支援であるぞ。武器を送る訳ではない。いかにロシアとの関係が深いと言っても国連の作業の一環である。ウクライナ難民を可哀そうだと思えば、なんとでも言い訳は出来ようが。深い事情は分からないがとにかくインドは国連と日本に嫌がらせをしたのだ。
 だから日本は厳しくインドを責めなければならない。しかしそれをしてはいけないと言うのが、長尾であり、実はリーダー層に共通する心理なのだ。インドは別に日本の役に立つために中国と対立している訳ではない。だから日本が友好的になろうが今回の事を責めようが、インドにその必要がある限り、中国との対立は続く。今回のインドの嫌がらせを不問に付したところで全く無関係の話だと、知るべきなのだ。
 長尾はインド政治の専門家であるそうだ。もったいぶって中国との対立を出すが、突き詰めれば、結局インドに忖度しているのである。インドの悪口を言うとインドから拒否されて研究資料を貰えない、そう自主規制しているのである。どういう訳か日本のリーダー層には、このようにまず相手にひれ伏すという、或いは迎合するというか、そういう姿勢を取る傾向が高い。この自分を縛るやり方、自主規制が、私の言うカラクリである。詳しくは後日に。

スケッチブック30(リーダー層と従う人々の違い)

2022-04-23 16:00:46 | 日記
4月23日(土)
 弱体日本万歳思想にもリーダー層と、それに従う人々という、二種類の階層が存在する。従う人々は過去の歴史を見て、上昇期間は戦争と労苦の連続、ポチ期間は平和と繁栄だったとの見解から、日本強化が戦争に繋がるなら、それは止めようとの考えをしている。戦争と労苦が嫌なのであって、日本強化そのものに反対する訳ではない。日本を強化しても戦争にも労苦にもならないなら。そんな良い事はないと思っているし、強化しないと中国に侵略されるとの保守系からの脅しに、ある程度は頷く存在である。だからウクライナを見て人々は防衛力強化に、賛成する筈である。所が必ずしもそうならないのは、リーダー層が居るからである。
 リーダー層とは具体的には、立憲民主党、共産党、朝日新聞、東京新聞、各テレビ局の解説陣、山口二郎とかの名前を忘れた大学教授たちである。彼らは日本を弱くする事だけ、もしくは強くしない事だけを目標にしている。前衛とはそういうものであろうと思う。昔、共産党の活動家が共産党を止めてから、初めてマルクスを読んだとの告白を聞いたことがある。活動をしている最中は、人は、その場の論理で動き回るものである。考えるのは後でよい、今は一番懸案のポイントを突け、それがリーダー層というものである。
 だからリーダー層は戦争と労苦を避ける一手段に過ぎない日本弱体化を、手段を目的化して、絶対目標として行動をするのだ。だからウクライナを見ても、中国の軍拡を見ても、馬鹿の一つ覚えで日本弱体化を叫び続けるのである。そして人々の本当の想いと違う方向(逆に戦争になる)に誘導する結果となる。従う人々はリーダーの声に従順だから、「憲法9条はプーチンを出さない為」とか「ウクライナに便乗した短絡的な軍事費増額に反対」とかの、自分の真の願いとは逆の結果をもたらす行動を取ってしまうのである。
 ではリーダーが代われば良いと思うかも知れないが、思想が潰れない限り、リーダーは代わらないものなのだ。リーダー層の核心部分は、ロシアと中国のエージェントと成ってしまっている。日本弱体化は中国ロシアにとって大歓迎だから、リーダー層には相当ぶ厚い資金提供がある。エージェントはそれで食っているのだから、方針を変えることなど出来ないのである。
 従っている人々が自分の考えを変えるしかない。日本強化万歳思想を掲げる前衛の出現が、望まれるのである。
 しかしそれは在るのか、遡って何故優秀と見なされる人がエージェントなどに成ってしまうのか、その辺はまた後日に。

スケッチブック30(ウクライナ なぜ日本を弱くして国を守ろうと考えるのか)

2022-04-22 08:59:34 | 日記
4月22日(金)
 左翼は勿論だが戦後一般的に、日本を弱くして或いは強くしない事で、国を守ろうとする思想が人々に強い。日本を強くすると又戦争になる、反対に弱くしておけば平和が続くとの倒錯した思考が、主流となって国を営んできたのだ。
 これは明らかに大東亜戦争は悪だと押し付ける、アメリカの圧力によって出てきたものだ。アメリカの対日政策は、冷戦によって経済面での与国化は起こったが、軍事的政治的な面では日本を幼児的な存在のままにして、アメリカにとっての無害化を持続するというものであった。悪者日本は力を削いだままにしておけ、その代わり子供状態なら守ってやる、という事である。それに戦後日本が乗っかったのである。
 しかしこれは物事の一面である。戦後の弱体日本思想出現には、日本人に根付いたもう一つの民族的一面がある。それは明治維新以来今日までの日本の歴史から汲み上げた、一つの洞察である。つまり上昇志向だけでは何時か強大な相手にぶつかって潰されるから、二番手の地位に甘んじるのも方策だという考え方である。日本は西洋の植民地になることを拒否して明治維新を起こした。拒否を貫くならば富国強兵を成し遂げねばならない。ここが清や朝鮮と違った所である。彼らは拒否だけをしてその裏付けとなる国の近代化を図らなかった。非常に跛行的な考えしか出来なかった。日本人は偉かったと感じ入る。
 しかし富国強兵を実現する為には清と戦い、ロシアと戦う必要があった。東洋の強国となれば第一次大戦にも参加せざるを得なかった。この辺で上昇の足を緩める手もあったかも知れないが、弱肉強食の帝国主義時代にはそんな生ぬるい考えではやって行けなかったのだろう、支那と泥沼の戦争となり遂には特攻隊迄仕立てたが原爆を落とされて、無条件降伏をする事態となった。その時点で多くの日本人は、上昇志向の行き着く先は破滅だったと認識したのである。戦後は真逆にも、東西冷戦のおかげで、アメリカのポチとなって日本はずっと平和であった。上昇時代には味わえなかった繁栄をした。考えてもみよ、明治維新から敗戦までが77年である。敗戦から今年までが同じく77年である。つまり日本は全上昇期間分を平和と繁栄で過ごしたのだ。これでは二番手で良いとの思考にならざるを得ないと思う。
 だが二番手で良いとの考えには納得しても、それがなぜ日本弱体思想となるのか、判然としないであろう。そのカラクリはまた後日に。

 

スケッチブック30(ウクライナ 浮かび上がるもの)

2022-04-21 14:39:37 | 日記
4月21日(木)
 ウクライナ問題はリトマス試験紙のように、或いは炙り出しの炎のように、人の本性を暴き出した。
 ヨーロッパ諸国は封印していたロシアへの恐怖感を、一挙にさらけ出した。共生とか多文化共存とかのポリティカルコレクト言葉が、ロシア恐怖を瓶に入れた封印紙になっていたのだが、歯磨き粉の箱ほどの粘着力もなく破り捨てられた。一斉にナトーが要求する防衛費2%への増額を宣言し、フィンランドとスウェーデンは早急に加盟申請をすると言う有様である。ドイツもロシア産ガスなしでやってゆく道を探りつつある。
 ヨーロッパ人のロシアへの恐怖心は実に根強いものがあったのだ。
 日本は中国に対してそんな恐怖心はないようである。だから橋下徹のように中国に頭を下げて頼めという輩がテレビに出るのだ。では台湾はどうであろうか。更にはベトナムとかの東南アジア諸国はどうだろうか。報道がないので分からないが、今回ロシアの横暴が通れば中国が真似をすると、相当な恐怖感を持ったのではないだろうか。一番恐れたのは台湾の筈だ。ウクライナを見るに、ドローン・対艦ミサイル・携帯ミサイルをこれでもかと揃えれば、人民解放軍の上陸作戦は阻止できるかもしれない。しかし中共もそこは考えて、台湾国内の外省人と親中国派に内部騒擾を起こさせる作戦を取るだろうと、つまり上陸作戦に呼応して後ろから弾が飛んでくる作戦を取られないかと、怯えていると考える。
 それに対して日本は暢気なものである。左翼勢力は憲法9条はプーチンのような政治家が出ても、戦争を起こさせないようにする為のものだと、きわめて迂遠な事を言っている。たまたま名古屋に行くのに瀬戸市という駅前を通ったら、「戦争を許さない瀬戸の会」なる団体が街宣をしていたが、なんと9条を守れとか、日本の軍国化を許さないとか叫んでいた。まずプーチンに戦争を止めと言うのが、上げた幟にふさわしい行動だろうが。
 日本ではウクライナ問題で国民が、二つの傾向に炙り出されたように思う。一つは多数派というか常識派で、防衛費を増やすとか日米同盟を強化するとかの方策を取って、日本の安全を図れと言う人々である。それに対するのが少数だが瀬戸市で見たような、日本を弱くすることで国を守ろうと考える、歪としか見えないが確実に存在する人々である。この考え方は実は根強いのだ。古くは日本に米軍基地があると、そこが攻撃されて、日本が戦争に巻き込まれるから危険だ、との趣旨のことが散々言われた。これはフィンランドとスウェーデンとは真逆の考え方だ。両国は米軍基地があると安全だと考えたのである。
 立憲共産党やシーラカンスでもまだ生きている大学教授とか、今は形勢が悪いので大人しくしているマスゴミ連中とかは、防衛費増額にも日米同盟強化にも、ましてや核シェアリングには大反対である。何故か。日本を弱体化させることが日本を守るとの考えに、支配されているからである。日本を強くすると戦争の悲惨が襲う、日本を弱くしておけば平和で幸福が続く、そんな倒錯した考えに支配されているからである。長くなったので続きは後日に。
 

スケッチブック30(ウクライナ 色々思うこと)

2022-04-19 11:02:45 | 日記
4月19日(火)
 予想外な事ばかりだがこれが現実というものだろう。
 まずロシアが侵攻するとは思わなかった。次にプーチンは悪くないとの言説が日本国内で流通するとは、これも思わなかった。こういう人は一定数居るのだろう。確かに西側の報道はバイアスがかかっているだろう。しかしなぜロシア側の報道を無修正で信じるのだろうか。私はもっと凄い偏向がなされていると思うのだが。
 ウクライナ軍の頑張りも予想外だった。橋下徹は空想(現実無知)で語るという馬脚を現した。
 停戦は纏まるとの情報が流れて、私も期待したが、どうやらそうはいかない事態になったようだ。
 ロシア軍の蛮行も予想外であった。満州に侵入して日本兵から腕時計を奪い、両腕に何本も巻き付けて得意がっていたとの話を昔聞いたが、まったく変わらない。強姦も変わらない。民間人殺害は今回初めて聞いたが、シリアでの暴虐が日本では、単に報道されていなかっただけなのであろう。
 ブチャの蛮行を見てもフェイクだと言う日本人が居るのも、全く予想外だった。及川幸久はしっかりした人だと思っていたが、やはり教祖様のポチだったのか。確信犯的なソ連支持者というか、ロシア支持者というか、共産主義信奉者はやはり居るのだと、思った次第である。
 今後も予想外な事が起こり続けるであろう。制裁が効いてロシアはもう戦車も誘導弾も作れないから、現有兵器が尽きて、あと数か月で撤退するとの話を本当らしく思うが、どうであろうか。独ソ戦の時と違ってアメリカの援助がないから、もうトラックもないとの話も聞く。或いは核兵器の使用という別展開をプーチンは図るか。これも大いにあり得るとの話を聞く。だが今までも専門家の予想は外れている。
 ところで橋下徹は大阪市長時代にソーラーパネル事業で、相当に中国企業と怪しい取引をしたらしいとの、疑惑が持ち上がっている。ひょっとして彼の空想で物事を喋る(つまりは現実無知な行政執行)が、中国人に付け込まれたのではないかと疑う。その癖が未だに直らずテレビで喋っているとしたら、あの論外な論旨も理解できる。