スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(トルコ オランダ 色々ですなあ)

2022-07-31 13:08:10 | 日記
7月31日(日)
 トルコのインフレ率がとうとう80%になったとのことだ。同じくらい給料を上げなければとても暮らしてゆけない。トルコリラ安も進行して、去年の1月に比べると、約三分の一になったとの話だ。輸出と観光客の増加はあるだろうが、それ以上にエネルギーと食料品の輸入額が、増えているらしい。しかしこれで良しとするのがエルドアンの哲学なのだそうだから、選挙で負けるまでは続くであろう。ロシアとウクライナの仲介などしている暇はないであろうに。
 来年6月が大統領選挙だ。インフレに相応した給料増加策か、それともインフレの抑制策を図らないと、エルドアンは絶対に負ける。だが出来るだろうか。
 オランダでは地球温暖化対策として牛などの飼育された動物が出すゲップ(二酸化炭素が含まれている)を減らそうとの政府の政策で、飼育頭数を制限する法案がいよいよ実施されるらしい。それに反対する農家がストライキをして、高速道路の封鎖をしている。頭数制限は農家の収入を直撃するから、反対運動も必死さが出る。地球温暖化など雲をつかむ話で、目の前の農家を窮乏化させるのは本末転倒だ、という訳である。しかしオランダは全土が低地でもし温暖化が本当で海面上昇したら、国が無くなってしまう。オランダ国家は科学者に踊らされて自国民を貧しくしたと糾弾されるか、それとも大衆迎合に負けずに正しい政策を貫いて国の沈没を防いだと評価されるのか、誠に判断の付きかねる話である。
 エルドアンだって経済学の教科書を書き換える気でやっているのであろう。まことに世界には正否の分からないことが多い。少しでも分かろうとすれば長期的観測をするしかないが、我々は一月もたてば忘れてしまう。という事は世界に対して無知なままである。無知な者は悪者に騙される。我々はマスゴミの前に、赤子のようなものである。

スケッチブック30(中国 本当の危機か?)

2022-07-30 10:12:37 | 日記
7月30日(土)
 かって中国の隆盛も北京オリンピックまでだ、上海万博までだと言われた事があったが、その観測は全くの誤りだった。中国ウオッチャーとはいい加減な存在だと思ったものだ。しかし今回の住宅ローン支払い拒否運動は、昔の黄巾の乱とかの農民運動に似て、中共政権転覆の危機にあるように素人ながら考える。
 法輪功も大きな反中共の動きだが、運動の主体は信者に限られるという限界がある。これに反して住宅ローンの利用者は多くの中国人に及ぼう。既に何年も前から利用している人にも及ぶ可能性がある。住宅ローンの価格が下落してもローンの支払額は代わらないから、下がった価格分に相当するローンの支払いを拒否するとの動きになりかねない。普通ならこれは契約違反として処罰対象となろうが、全人民的支払い拒否運動の中で正当化されてしまう可能性が高い。
 中国の住宅ローンは、どうしてそんな欠陥のある制度にしたのか分からないが、住宅の完成前に実行されるものだそうだ。利用者は住宅が完成する前から、ローンの融資を受けて、購入代金全額を販売会社に支払うというのだ。日本にも青田売りはあるが購入代金全額は支払わない。自己資金だけで購入するケースは別だが、未完成物件に対して銀行は住宅ローンを実行しない。住宅の完成を待って、購入者への所有権移転と銀行の抵当権設定とローンの実行を、同時に行うのだ。だから中国の住宅ローン利用者は住宅の完成前から、例えば一年前から、住んでもいないのに、銀行への返済を始める事になる。
 そこで習近平の不動産業圧迫政策によって、不動産業者の経営が苦しくなってきた。で、工事をストップされた住宅が続出し出したという訳である。工事ストップは単なる一時的中断ではなく、ニュース映像によれば、鉄筋は錆びコンクリートは崩れ落ちる、工事放棄の様相を見せている。それなのに住宅ローン利用者は、完成目途が立たなくなった物件に対して、金銭貸借契約は銀行との間で成立済みなので、ローンだけは払い続けなければならない。経済が好調の時ならまだ耐えられるかも知れないが、今は多くの公務員が給料一律二割カット、教育産業従事者だった人は路頭に迷い、若者は大学は出ても就職先がままならない状況である。今住んでいるアパートの家賃だってぐっと肩に食い込んで来るようになったのだ。とても未完成物件に金を払い続ける余裕はない。
 こんな状況だがこれが純経済的な原因によるものならまだ政権転覆の危機まではならないだろう。そもそも住宅会社は購入費全額の支払いを受けているのだから、原則的に工事の金はある筈だ。その金は何処へ行ったのだ。住宅会社は他の事業に金を回してそこで思わぬ欠損を出したとか言い訳しているが、真相は違うと中国人は考えている。住宅会社と共産党の幹部が全額着服してしまったのだ。彼らはその穴埋めは次の物件を売り出して、その売り上げですればいいと考えて着服したのだ。住宅販売は巨大なねずみ講と化していたのだ。大体こんな制度にすれば中国人の拝金思想から、やがてはこうなる事は必然なのだ。
 だから回転が止まった途端、住宅は手に入らない、しかしローンの支払い義務はあるという人が、突如大量に出現したのである。しかもローンを支払ったら死ぬ人ばかりなのである。ローン支払い拒否は燎原の火のごとく中国全土に広がっている。
 昔の農民は食えない、しかし政権に反抗するには団結する手段が必要だった。団結する手段がないと政権によって単に虐殺されて終わった。今の中国人はローンを払ったら食えない、だがローン利用者という共通項で団結できる。住宅会社と共産党の幹部が自分たちの購入代金を着服した怒りは、立証などしなくても良い。共産党への怒りの情動なら、みんながそう思えばよい事だし、そう思う下地は山ほどある。或いは反習近平の勢力からの使嗾もあろう。文化大革命をやった中国人である。とんでもない大暴動に発展する可能性が高いと、私は思う。
 共産党の側も手を打つだろうが、基本的には住宅ローンを免除するしか、解決策はないと考える。それが出来るか、大いに見ものだ。秋の共産党大会はどうなるのだろうか。
 

スケッチブック30(ゼロコロナ対策は本当か?)

2022-07-29 15:36:32 | 日記
7月29日(金)
 中国はゼロコロナで有名である。テレビ朝日だったかの局の上海支局長が隔離されて、その模様の自撮りドキュメントを見た事がある。道路に車も人影もなくマンションに閉じ込められた人々の苦労が描かれていた。当初一週間かそこらの隔離だと言われていたのに、結果的に一月以上に及んだ。まあ大変なご苦労であった事と慰労申し上げる。
 それは興味深かったのだが私はある疑問を抱いた。それは共産党の幹部もあんな隔離を受けているのだろうかという疑問だ。やりたい放題の共産党幹部連中が、あんな苦痛を忍べるはずがない。どういう形でかは分からないが共産党幹部は特別扱いされて、外出もレストランでも食事も、全くの自由であったように思う。従って感染はダダ洩れだ。ゼロコロナなど望むべくもない。感染者も死者も外部発表は共産党の思う通りに出来るのだから、感染ダダ洩れであっても別段構わない。とにかく感染者も死者も(現実には)続出しているから、少人数(発表用)ながら発表して、中国は一生懸命やっているのだとの振りをしているのだ。
 実態は共産党幹部の感染者のダダ洩れ、いい加減なPCR検査、捏造数字などで外見上のゼロコロナ対策と真逆の事が行われているだろうと、思う。

スケッチブック30(韓国と中国に対する不思議な雰囲気)

2022-07-28 10:46:49 | 日記
7月28日(木)

 子供の頃から韓国に対して気を使うというか、尊重するとか、もっと言うと韓国のすることは大目に見るとか、世の中にはそんな雰囲気が多いと感じていた。例えば「韓国人」とは言わず、「韓国の人」「韓国の方」というような、気を使った言い方が多かったように記憶している。
 在日に対しても、気を使わなければならない存在、という風に接していた。在日に対する気遣いの原因は、終戦直後の朝鮮人の暴虐振りを恐れる気持ちからだったと理解できる。まあ暴力団に対するのと一緒の感覚だ。しかし在日は身近に居るが、韓国と韓国人は遠い存在だ。それを何故尊重し、お客様扱いする雰囲気だったのだろうか。
 一つには間違いなく自虐史観から来る遠慮である。戦前の日本は朝鮮を植民地にし、朝鮮人を酷い目に遭わせた。だから戦後は償いの意味から朝鮮半島に対して遜った応対をしなければならない、それが良心的日本人の態度だ、という意識である。
 もう一つは全くの想像だが、日本を悪の国と見なす統一教会と自民党が手を握ったために、自民党が(それは日本政府としてとなる)、韓国に遠慮する態度をずっと国民に要請して来た為なのではないか、との疑いだ。教科書問題で河野洋平や宮澤喜一はなんと馬鹿なのかと思ったものだが、統一教会の機嫌を取るために日本を悪だとして謝ったと考えれば、納得がゆく。まあそのもっと前から統一教会とは日本を悪とする教義を受け入れるとの、暗黙の協定が出来ていて、それが慣習になっていて、あの時点で再確認し直したという事なのであろうが。
 統一教会との提携は恐らくアメリカから言われてやったことだと思う。東京裁判をやったアメリカとしては日本を悪とし続けることにメリットはある。日本だって直近に60年安保があり、革命前夜の体を示していたのだぞ。韓国から反共勢力が提供されることは大きな利益である。まあ名誉は失うがアメリカからの経済的保護も期待できる。それで歴史問題では日本は常に韓国に譲歩する、政治的慣習が出来上がったのだろう。ならば一般国民にも韓国をお客様扱いする事が当然だと意識させねばならない。マスゴミも立身欲しさの似非学者たちも、日本を貶める事なら大賛成である。それでそんな雰囲気が出来たのではないかと考える。
 この先どうなるかだがアメリカが中国と対抗するために日本の力が必要となる程度に応じて自虐史観が減り、従って韓国への変な雰囲気も減るのではないか。
 中国であるが韓国以上にお客様扱いする雰囲気だ。ピンポン外交を中日新聞は嫌になるくらい取り上げていた。文化大革命だって、これこそ真の共産主義革命だと、賛美以上の持ち上げ方だった。私は大学に入学して中国哲学の先生から、自身の留学体験を聞いたことがある。先生は戦前の中国に留学していたのだが、留学仲間が中国を知らねばならんといって屋台の臓物飯を食いに行こうと誘われたが、あんなものが食えるかと断った。食いに行った仲間は腸捻転で死んだとの話だ。
 また先生は中国の貧富の差の激しさを話してくれた。ちょっとした金持ちになると自分では賄料理をせずコックを雇うのだが、夜になるとコックは台所のまな板の上で寝るそうなのだ。自分の部屋が与えられていないのだ。そんな貧富の差があるから革命が起きるのだ、君たちも革命などと騒いでいるが日本では起きないと、現実を見ろという風に話してくれた。
 また日中国交回復が実現してから産経新聞を除いて、中国の悪口を書かないとの約束で、朝日新聞などが北京に支局を開かせて貰ったとの、屈辱というかジャーナリズムの魂売渡の話も、割と早くから聞いていた。そんなことから中国様々の雰囲気には物凄い違和感を持っていた。
 私は高校時代世界史が好きだったが、中国史にはどうして馴染めなかった。西洋史なら古代民主主義社会、封建主義社会、絶対主義、資本主義と社会構造の変化が見て取れる。舞台もギリシャローマからヨーロッパ内陸部、フランス・ポルトガル・イギリスと移り変わって出来事と時代の理解がしやすい。所が中国史はずっと皇帝と人民のままで、舞台も北京と南京ぐらいにしか変わらず、出来た王朝がやがて腐敗して消滅するパターンも同じで、変化というものがない。だから出来事も唐の時代なのか明の時代の事なのかさっぱり区別がつかない、との思いだった。
 私にとって日本の中国跪拝とか中国に好意を持つとかの雰囲気は、何処から来ているのか全く不可解である。ひとつには日中戦争で中国に迷惑をかけたとの自虐の思いから来るのであろうが、中国を特別視する思いは戦争以前からある。「君は聖人の国に近づけて幸せだ」と、東京から関西に帰る知人に送る言葉としてそんな常套句があったとの、話がある。まあ頭でっかちのごく少数の知識人にしか通用しなかったであろうが、中国を特別視する言語空間は確かに江戸時代から存在した。中国の実態を知らないから書物だけによる幻想が蔓延っていたという事なのか。
 大躍進で雀を追い払ったとか土法高炉とか文化大革命で何千人と殺されたとか、あなたが生きていた時代の話ではないか。中国人は気違いじみたエネルギーでおよそ非科学的な事を大々的にすることが出来る民族だ。ゼロコロナ政策とか習近平の気が狂ったとしか思えない、教育産業圧迫政策とか不動産業崩壊政策とか、民族性を見れば分かるというものだ。韓国については不思議な雰囲気はある程度原因を探れても、中国については何故なのかさっぱり分からない。

スケッチブック30(国葬に反対する貧弱な国民)

2022-07-26 13:44:11 | 日記
7月27日(水)
 野党とマスゴミが国葬に反対するのは彼らが反日集団であり、中国様のご指示に依る事だろうから分かるが、国民の中にも引きずられる人がどうしても出てくる。やはり情報伝達手段を独占しているマスゴミは強いのだ。繰り返し繰り返しモリカケの疑惑がこれで葬られたと吹き込まれれば、そんな人間に国葬とはと、なってしまうのが人情だ。
 修道僧みたいに潔癖な政治家などいる訳はないだろう。また修道僧では政治などできない。安倍さんの些細なマイナス面よりも大きなプラス面を見ろ。戦後レジームの終焉という、一大事を、成し遂げつつあった所を見ろ。理念を抱いてもそれを現実化させるという、現実作業が全く苦手な言論人どもは、安倍さんは遅いとか不十分だとか徹底していないとかこいていた。例えば拉致問題でも横田めぐみさんを取り返していないではないかという訳だ。しかし彼らにやらせれば七人の取り返しはおろか、怖くて金正日との会見にさえ、よう同行しないだろう。
 加計学園以後特区制度は消えたかのように利用されていない。本来はこれを利用して次々と規制緩和が進むはずだった。野党マスゴミの反日集団が既得権者と提携して、日本の発展を潰したと言える。それでも規制緩和の、たった一つにしても実例を作ったのが安倍さんだ。責任は後に続く者にある。
 人の功績を讃え顕彰して、自分もそれに続くという、積極性というか前向きの姿勢に、日本人は乏しいとつくづく思う。叙勲制度も長年地位に応じた義務を果たした人が、勲章を貰っている。地位に応じた義務なら、日々の給料と待遇で報いられている。その為の高い給料ではないか。地位に応じた義務以上の事をした人を見つけて、勲章を与えてこそ、叙勲制度というものであろうが。しかしそういう人は敵も多いし失敗したこともあろう。そこを足を取られ、あの人はこんなマイナスがあるからと、推薦から外される。これはおそらく染みついた日本人の短所であろう。
 安倍元首相の国葬に反対する核心勢力は、中国から指示を受けている野党とマスゴミだ。安倍は中国包囲網を作ったにっくき奴だ、日本侵略を困難にさせる防衛力の整備をした中国の敵だ、という訳だ。それを情報手段を独占したマスゴミから、モリカケ桜と変形された形で吹き込まれて、一部の日本人は前を見ずに、後ろ向きの醜悪な根性を出す。