スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(アジアスーパーグリッド構想)

2024-03-27 11:44:36 | 日記
3月27日(水)
 今回の大林ミカ騒動で最初は分からなかった「アジアスーパーグリッド構想」について、問題点がはっきりしてきたので、述べてみる。この構想が中国発のものかは、そこは分からない。しかし「自然エネルギー財団」が熱心に提唱していることは明確だ。問題点は二つである。
1,東アジアを一つの送電網で繋ぐという発想は、賛成である。しかしその発電手段は、自然エネルギーに、限定されている。そして発電場所はモンゴルが想定されている。ゴビ砂漠に発電パネルを敷き詰めれば、東アジアの電力需要量は賄えるというものだと思うが、机上の空論に思える。日本・中国・韓国・ロシアの各国がそれぞれの方法(石炭火力も原発も含めて)で発電をした電力を、スーパーグリッドで流した方が、現実的かつ合理的なように考える。
2,反原発と反火力発電を唱えている。脱炭素社会のイデオローグになりかねない。私は自然エネルギーだけに発電手段を限定する事は、間違いだと思う。
 「自然エネルギー財団」は東日本大震災の約半年後に、日本を救うとの名目で設立されている。私は日本を救うなら、所謂原子力村の弊害(全電源喪失という事態に備えなかった独善性)を無くす事に力を注ぐべきだと思う。しかし同財団がしていることは太陽光発電(風力とかもあるかも知れないが)の積極的な推進である。太陽光発電の推進だけならまだ良いが、同時に原子力と火力発電の排斥を、訴えている。孫は日本を救うと言いながら、太陽光一本に絞った(他の自然エネルギーも推進しているのかも知れないが、事実上)壮大なエネルギーチェンジを提唱しているのである。それは逆に日本を更に潰す結果になるだろう。
 現状では「自然エネルギー財団」は日本の電源の多様性を否定し、中国から太陽光パネルを大量に輸入する事に、血道を上げているとしか言えない。この財団の運営は全額寄付金によって賄われている。他の研究財団のように研究した知識を企業などに売って、活動費を得ているのではない。だから日本を太陽光発電国にしたい孫の思惑のみで動いている組織だ。その裏に中国の思惑があるのかどうかは表れていないが、モンゴルが電気生産国だとすれば容易に日本への給電を止めることが可能だ。ここが今懸念されている事項である。
 「アジアスーパーグリッド構想」は魅力的な構想である。しかし現在の国際状況では中国もロシアも韓国も、日本の敵対国である。将来各国が民主国家になった場合を想定しての構想であるならば良いが、今のままでは全く現実性を欠いた空論である。
 こういうものを推進する孫の本音が理解できない。そういう財団の人間を審議会に据える河野太郎の考えも分からない。河野は中国のハニトラに掛かっているとか、自身の関連会社がパネルを扱って儲かるからとか、そんな疑惑が払拭できない。
 








スケッチブック30(大椿裕子 酷い)

2024-03-25 14:47:20 | 日記
3月25日(月)
 大椿裕子が酷い。
「日本国籍の人の為だけに、政治があると思っている所が、間違いです。」「日本って国は、日本国籍の人間だけで成り立っている訳じゃないから。あなたの拠り所、日本国籍しかないんですか?。」これが大椿がXに投稿したものである。
 何でこんな事を平気で言えるのか不思議だったので、大椿についてちょっとネットで見てみた。すると大体分かった。
 大椿は2019年の参院比例区で選挙に出ている。その年社民党は一議席を取り、吉田忠智という人が149287票で比例一位となり、当選した。大椿は党内4位の15445票であった。ところが吉田が昨年衆議院の補選に出馬して参議院を辞職したので、大椿が繰り上げ当選となったものである。本来なら二位の人(仲村未央 98681票獲得)が繰り上げられる筈なのだが、仲村は社民党に見切りをつけたのか立民に移籍し、今は沖縄県議会議員になっている。この仲村という女は沖縄出身の琉球大学卒で、琉球新報の記者をしていた。だからまあ転身どころとしては順調なものだったのだろう。三位の人はどういう訳か名簿から削除されているという事だ。だから党内四位(最下位)で僅か15445票の大椿が、国会議員様に成り上がったのである。
 大椿は吉田の約十分の一、仲村の六分の一しか票を取れていない。つまり社民党の中で人気が無い存在だったと思う。仲村のように県議に転身も出来ず、凋落する社民党に縋りついているしか方法のない、人間であったのだ。だから大椿は通常なら社民党にあっても、国会議員になんか、なれない存在である。奇跡が起こって議員様になれた存在なのだ。だから彼女には普通の日本人に訴えるという視点が、そもそも無いのであろう。ずっと跛行的な生き方をしてきて、それを通すしかない人間なのだろう。そういう国会議員の資格のない女が、偶然によって成り上がってしまったのである。
 だから冒頭のような、選挙に出る人間がおよそ口に出来ないような、或る意味共産主義者の本音が、正直に出てしまうのであろう。
 もう一つ、冒頭のような発言が出る理由が、あると思う。吉田の後任なのだから大椿の任期は、確か来年の七月までである。そこでの再選を何としても願っているに違いない。つまり社民党に可能性のある当選者は恐らく一人である。一人なら受かるかも知れない、ならば何としても党内一位にならねばと、必死こいているのだ。で、党内の評価を高くする手段は、過激な発言をする事である。社会に対して公平な目配りをするとか普通の日本人にも訴えるなど、全く意味のない事なのだ。昔だったら社民党だって社会党の名前で野党第一党であった。だから全国民を相手に語る雰囲気を持っていたのだが、今や消滅寸前のいわばカルトである。カルト的な社民党信者の熱気に応えた方が有効なのである。上手く行けば福島瑞穂の引退の後に、社民党の党首になれるかも知れないと、踏んでいるのだろう。
 大椿の発言などコップの中の風音にもならない、周囲が取り上げる価値のない、セクト発言である。しかし左翼の立ち位置というものを分かり易く提供してくれて、我々には結構為になる。冒頭の発言から
1,社民党(少なくとも大椿)は、日本という国、は外国人或いは外国勢力が、その構成要素(まだ少ないが)となっている。
2,社民党は、その外国勢力の為に、活動している。
他の左翼政党や左翼人士の活動の真相を見破る、一つの目安になるだろう。





スケッチブック30(内閣府 大椿裕子)

2024-03-24 14:25:21 | 日記
3月24日(日)
 内閣府の再エネ審議会で、民間審議員が提出した資料に、中国の企業のロゴマークが入っていたそうだ。つまりこの審議員が所属する会社(孫正義がやっているコンサル会社)と件の中国企業は繋がりがあって、中国企業はせっせと資料提供や講習会をしていた。で、その資料を審議員は、審議会の場に流用したという事らしい。(なお審議員はパソコンでロゴを消していたが、それが不十分だったので、審議会を監視しているネット民に発見されたという話だ)。
 事の是非は私には俄かに判定できないが、分かった事が三点ある。
1,官庁の政策は審議会で決定されるらしい。私は政策は役人が決めるものと思っていたが、役人が筋書きを書いてそれに沿って審議員を募り、その決定という形を取っているようだ。で、その審議会には、広範囲な民間人が登用されているらしい。そうなると審議会の人間もかなり強く政策決定に携わる訳で、役人とその意を組んだ民間人ボスの強い結びつきのグループが、実は日本の政策決定をしているという事になる。
2,日本のエネルギー政策にはかなりな程度中国が絡んでいるように思う。日本一国の思惑だけでは決定されていないように思う。これが中国共産党に阿った結果なのか、それとも共産中国の先を見据えた電力プランによるものなのか、分からない。
3,審議会の細かな資料まで監視・検索しているネット民が居るとは、驚きである。もし彼らの力が大きくなれば、本当のジャーナリズムの出現となる。
 大椿裕子が「日本国籍の人の為だけに政治があると思っている所が間違い」とXしたらしい。
先のエネルギー審議会に当て嵌めてみると、日本の電力プランを考えるとき、大椿は中国の為に政治をすることもある、それで良い、という感覚なのである。日本の為の電力プランだけを考えてはいけないというのだから、当然そうなる。普通共産主義者は、本当は、外国(例えばロシアとか中国とかの精神的宗主国)の利益を図っているのだが、国内向けにはそれを隠して、おためごかしを言うものだが、大椿はあっけらかんと本音を述べた。どういう神経をしているのかよく分からないのだが、社民党がどういう存在か、日本人に知らしめてくれたと言えるだろう。又なんで不法滞在者を擁護するのか、或いは何でLGBT擁護に肩入れするのか、分からない政治家とか学者が一杯いるが、彼らの本音(本当の心底を晒すような事態になった時の発言))はともかく表面的な思考は、日本人の為だけにしているのではないという事だと理解すれば、その言動がよく分かる。






スケッチブック30(水原氏解雇に思う)

2024-03-23 10:47:16 | 日記
3月23日(土)
 水原氏の解雇は衝撃的であったが、私たちは物事について如何につんぼ桟敷に置かれている事かと、あらためて実感した。マスゴミに取材能力が無い事など知り尽くしている積りだったが、水原氏のヨイショ記事ばかり読まされてきた私は、実は彼はギャンブル依存症だったなどという事は想像もしなかった。マスゴミ報道など信じないのであれば、水原氏のジキルとハイド的な一面も想像してしかるべきであろうに、そういう思いを全く持たなかった。だから衝撃を受けたのだ。
 マスゴミ報道は真実を伝えない。としても、世の中の事はマスゴミ報道でしか知り得ない。で、真実が伝わると、仰天する。これではお釈迦様の掌の中の孫悟空そのものだ。無理にその運命から逃れようとすれば、世の中の全てに懐疑的となり、ニヒリストに陥るしかない。ニヒリストが嫌ならお釈迦様の指に小便をして得意になっている、所詮は操り人形になるしかないが、それも私は嫌である。
 コロナワクチンは毒だとか聞いても医学的知識のない私には判断しようがない。本当は医者だって分からないだろう。ザイム真理教とか言うが、国家予算の内訳だって読んだことのない私には、有名評論家のオウムをする位が関の山だ。やったことはないが、今の日本は戦前の軍国主義に回帰している、軍靴の音が聞こえるとの類の話をする左翼も居るが、話してみると多分永田鉄山も陸軍パンフレットもルーズベルトの思惑も、何も知らないであろう。皆不十分でいい加減でマスゴミが信用できない代わりに玉石混交のネット情報を仕入れて、分かった積りになって国政を論じているだけなのだ。暗夜行路という小説は読んだことはないが、我々の生活とはそんなものかも知れない。



スケッチブック30(上川外相クルド人祭典に祝賀)

2024-03-22 15:54:28 | 日記
3月22日(金)
 上川外相がクルド人の新年のお祭りに祝賀メッセージを送ったとして、ネットの世界で物議を醸している。ちょっと不十分な議論のようなので付け足してみる。
1,イスラムの世界では大体三つの暦を使っている。有名なのがヒジュラ歴と言う奴で、これは完全な太陰暦である。主に宗教行事に使っているらしい。従って有名なラマダンは西暦に換算すると、例えば今年のラマダンは8月だが何年後のラマダンは9月だという風に、毎年ずれてゆく。これでは農作業には使えないし西洋諸国との付き合いも出来ないので、外交とかビジネス生活では西暦を使っている。ヒジュラとはマホメットの秘跡を紀元としているようだが(だからまだ紀元1400年くらい)、どうしてこんな完全な太陰暦を使用してきたのか不思議である(なお日本の旧暦は閏年のある太陰太陽暦である)。おそらく農耕用の太陽暦が昔から別に存在していたのだろうと想像する。三つ目が西暦と同じような太陽暦だが、主にペルシャ語圏で使われているイラン暦というものである。おそらくこれがヒジュラ暦に代わり実際の農耕生活で昔から使われて来たものではないかと思う。このイラン暦は春分の日を新年としており、イスラム圏の人はこの日を日本の元旦のように祝うのだ。
2,このお祭りを一般的には(ペルシャ語読みという意味か)「ノウルーズ」(ノウは新しい ルーズは日との意味)という。そのクルド語発音が「ネウロズ」である。だから「ノウルーズ」と「ネウロズ」は同じものである。
3,2010年に国連が3月20日を、「ノウルーズ国際デー」と定めた。まあイスラム世界に忖度した結果であろう。
 それで上川外相は3月20日に、全世界の「ノウルーズ」を祝う人たちへとして、新年の祝賀を述べたのである。だから上川外相はクルド人の祝典に狙いを定めて祝賀メッセージを送ったわけではない。しかし全世界の「ノウルーズ」を祝う人の中には、「ネウロス」を祝う在日クルド人も当然含まれるわけであって、現実に彼らとの軋轢に苦しんでいる川口市の市民にとっては、あまりに無責任なメッセージだと反発が起きるのも、当然な話だと思う。
 外務省のホームページで上川外相のメッセージを確認すると、川口市のクルド人問題には全く触れられていない。そんな問題はないかのごとく無視されて、「ノウルーズ」をお祝いする言葉が溢れている。日本人としては、この無関心さは、やはり堪らない気持ちになる。
 これが岸田政権の姿勢だと思う。岸田は確かに安倍元首相の国葬をやりぬいた。それは立派であったと評価する。しかし参列した一般国民には何の敬意も労りも示さなかった。5時間も炎天下に並んで献花したのだぞ。献花台を追加するとかトイレを置くとか、せめて冷たいジュースを配るとか、出来た筈だ。どっちみちこいつらは安倍ファンだから、ほかっておいても俺に楯突くことはしないと、たかを括っているのだ。要するに釣った魚には餌をやらない、岩盤支持者たちには神経を使わないというか、そういう体質なのである。だから世間体良く「ノウルーズ」は祝っても、日本人同胞の苦しみなどには無関心なのだ。配慮をしないのだ。
 外務省も岸田政権も、エリート主義の、人間ばかりなのだろう。