スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(総理なんてやってられない)

2020-02-29 11:19:26 | 日記
2月29日(土)
 学校の休校要請に非難ごうごうである。何もしなければ危機管理能力がないとけなされ、思い切った手を打てば考えが足りないと批判される。国会での罵倒に一言文句を付けると、国会軽視だとして謝らなくてはならない。もし浮気でもしてそれがバレたらと思うとストレス発散もできない。薄氷を踏む思いで国の舵取りをしても上手く行っている間は当たり前として何らの評価も受けない。金が溜まるわけでもないし総理大臣なんて何と割の悪い仕事かと思う。後継者がいない筈だ。
 日本もトランプのような人間でないと総理大臣が務まらない世の中になってきたのかもしれない。マスゴミに向かってフェイクだと言え、馬鹿議員に馬鹿だと言える、そういうキャラクターでないと余程できた人物でない限りやってられない。
 そんな思いもするがやはり政府には文句を付けたい。今回の休校要請に国民が不満を抱く原因は、二つだと思う。一つはそれだけの我慢を国民に強いるのに、なぜ中国人の入国を止めないのかという事だ。もう一つはなぜ検査をしないのだという点だ。中国には諂い厚労省の省益には気を配っておいて、国民だけに規制を強いるのは本末転倒だとの思いが国民にあるのだ。

スケッチブック30(武漢肺炎とインフルエンザ)

2020-02-28 10:42:17 | 日記
2月28日(金)
 江南支店の銀行員が新たに感染したが、報道ではこの人は25日に発熱して、陽性反応が出たと報道されたのが、27日である。とすると愛知県では熱が出ればすぐ検査して貰える勘定になるが、怪しい。25日発熱の報道はマスゴミの忖度ではないか。22日23日24日は三連休である。実際には連休前の金曜日あたりから熱が出ていたが、医療機関を受診したのが25日で、そこで発熱が公的に確認されたから、さもその日に熱が出たような嘘の報道をしたのではないか。
 武田邦彦という人が武漢肺炎をインフルエンザと比較して、本人は特に意図を持たない客観的な知識の披露だと言いつつ、人々が騒ぎ過ぎだ、本来騒ぐべきでないのにこんなに騒ぐのは、何か政府に陰謀があるのではないかというような主旨の事を、ネットで述べている。彼は日本では季節的インフルエンザで毎年1000万人が罹患し、1万人が死んでいる。それと比較すれば感染者は100人台で死者も一桁だ。騒ぐような流行ではないと言うのだ。ただここで言う死亡者1万人は、私にはよく理解できない超過死亡概念というもので、直接インフルエンザで死ぬ人は1000人前後のものらしい。
 確かにそういう比較をすれば大したものではないのかもしれない。中国で死者が2千人を超えたというが、インフルエンザでは毎年20万人(超過死亡概念で)くらい死んでいるのかもしれない。しかし武漢肺炎は新しい病気である。インフルエンザの死者1万人に、幾らになるか知らないが更に死者がプラスされる事態は、放置できないものだと考える。要するに今までの疾病は現実のものとして、人々は仕方がないと諦めているのだ。それに新しい疾病がプラスされたら、たまったものではないと、大騒ぎすることは人間心理として当然だと思う。数年して武漢肺炎が根絶はできないがインフルエンザのように季節的にある程度の流行をするものとして定着すれば、人々の諦めの幅が広がり、今回のような大騒ぎは起こらないだろう。しかし今は違う。
 客観的な立場からすれば過剰だと言える対応は、実は人類の防御本能の発揮であり、大騒ぎする積極性があって人類は疾病対策が取れるのだと、これは科学的観察ではなく思想であるが、私は考えている。

スケッチブック30(武漢肺炎 身を守れ)

2020-02-27 10:51:19 | 日記
2月27日(木)
 武漢肺炎は恐ろしい事態になった。種々の話を聞くに日本には十分な検査能力があるのに、厚労省がストップをかけて、ごく少数の検査しかしていないというのが正答らしい。なぜ厚労省がストップをかけるのか、政府もそれを何故是正しないのかは分からない。本当は分かっているのだがそこまで踏み込んだ発言は、恐ろしくて誰もようしないという所のようだ。
 そこに更なる追い打ちである。安倍首相が今後の方針として、肺炎まで症状が進まないと検査しないと、益々検査の門を絞るとの方針を示した。つまり現行の検査数でこれからもゆくから、そして重症者が増えてくるのだから、疑いの人などには構っていられないとの理由だ。全く本末転倒の話だ。
 肺炎になるという事は死の一歩手前である。そこまで行ったら検査などしてももはや意味がない。検査を絞れば絞るだけ、ステルス感染者が全国に蔓延してウイルスを広める。東京オリンピックの中止など決まったも同然だ。軽症者は病院に来るなとも言う。我々は全く政府に見放されたと言ってよい。野党もマスゴミも政府発表をなぞるだけの有様だ。正しく恐れよというが正しい情報がないのだから、てんで無理な話だ。
 とにかく我々は素っ裸で荒野に放り出されたようなものである。体力のある人が生き延びればそれで良いという、サバイバル状態に入ったのだ。
 とにかく外出しないこと、それに尽きる。老人は仕事がないからそれが出来る。
 橋本龍太郎の息子が実に馬鹿な投稿をしていたと今日知った。右側不潔、左側清潔という奴だ。こんな感覚の男が指揮官だったのだからクルーズ船で感染が蔓延した筈だ。こんな無知な男を指揮官にしていたのだから、厚労省にも安倍首相にも、科学的な対策は期待しない方が良い。

スケッチブック30(武漢肺炎 感染者数)

2020-02-26 10:52:52 | 日記
2月26日(水)
 武漢肺炎で韓国の感染者数が千人を超えた。クルーズ船を含めた日本の感染者数を超えたわけで、日本では韓国を揶揄する声も上がっている。しかし大いなる考え違いらしい。韓国の新聞(25日)に載った話では、韓国は二万人の検査をしたが、日本は1500人程度しか検査していないとの事なのだ。だがクルーズ船ではほぼ全員検査をしたと思われるから1500人しか検査していないとは面妖な話に聞こえるが、そしてそれ以上突っ込んで書いてないので韓国の新聞の真意は分からないが、クルーズ船を除いた検査数が1500人だと韓国の新聞は書いたと考えるのが、妥当なのかと思う。
 確かに日本では発熱が何日とかの基準があってしかも保健所が認めた人しか検査していないから、クルーズ船を除けば検査人数はそんなものかと思う。だからもし日本でも2万人検査したら千人くらいの感染者が見つかるかもしれないと、考えた次第だ。私はそう考えてかなり不安になった。愛知県の感染者は20人だが韓国並みに検査をすれば、200人になるのではないか。問題は症状のない人からも感染すると言われている点だ。ハワイから帰った人からの感染源は、名古屋市内のスポーツ施設だというではないか。だいたいそういう所には暇な老人が行く。暇な老人ならNHKや中日文化センターにも行くであろう。そこにスポーツセンターへ行った人が来る可能性は大いにある。ひょっとしたら判明していないだけで実際は感染者が受講しているのではないか。私はそんなんでしばらく出席を控えようと考えた。
 それにしても日本では数量的に出来ないと言われている検査が、何故韓国では出来たのであろうか。また中国は12500人分の検査キットを日本に送ってくれたそうだ。なぜ日本の検査体制はそんなにも遅れているのか。検査をすると感染者数が増えるのでわざとしないのだとも、勘ぐられる。

スケッチブック30(三谷太一郎)

2020-02-25 10:54:29 | 日記
2月25日(火)
 三谷太一郎という人の「日本の近代とは何であったか」という新書本を読んだ。私は全く知らなかったが政治思想史研究の東大名誉教授で、政府の各種諮問委員も務めているその道の権威らしい。図書館でたまたま目に入ったので借りてきたのだ。
 明治以降の日本の歴史について色々書いてあり、私はこれまた近代史に全く無知だからか、素直に面白いと感じた。ただ学者特有の持って回った言い方の所もよくあって分からない箇所も多々あった。本の最後が戦後の日本についてであって、ここは間違っていると思った。
 三谷氏は明治以降日本は「富国強兵」を目指したと結論した後、『戦後日本は国民主権を前提とする「強兵」なき「富国」路線を追求することによって、新しい日本近代を形成したのです』と言われる。私はこの認識は間違いだと思う。日本は確かに自分が「強兵」となるやり方は捨てたがアメリカの特殊な同盟国になる事によって、アメリカの威を借りることによって、いわば「ステルス強兵」をしてきたと思うのだ。三谷氏は『戦後においては、「強兵」が「富国」と結びついた国家目標として掲げられたことは一度もありませんでした』とも言われるが、安保闘争は「ステルス強兵」を選ぶかどうかの大闘争であったと思う。そして日本は「ステルス強兵」が「富国」と結びついた道を国家目標に選んだのだと考える。
 三谷氏は日本は「富国」だけを選びそれが東日本の原発破壊で上手く行かなくなった、どうしよう、これからは『さまざまの具体的な国際的課題の解決を目指す国際共同体に(日本を)置き』と、訳の分からない御勧告を為されている。日本を「富国」プラス「ステルス強兵」と捉えていないのだから、つまり現状認識を間違えているのだから、処方箋が訳の分からないものになっても当然であろう。
 私は僭越にも三谷氏は日本近代の歴史を正しく捉えていないのだろう、だから現状認識を間違えるのだと思った。では何処を捉え違えているのだろうかと、益々近現代史への興味が湧いた次第である。