スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(香港解放区)

2019-11-20 15:52:39 | 日記
11月20日(水)
 香港では中学生までもデモに参加している。デモというより戦場にと言った方が良いかもしれない。理工大に籠城した学生は全員遺書を書いているという。まさにフランス革命やロシア革命時の人民闘争である。日本の進歩的文化人たちは郷愁と共感を覚えないのか。かっては中国革命、最近ではベトナム戦争で見せた、同情溢れる所感を何故発表しない。もう全員死に絶えたか病床にあるのか。香港に平和をと、何故「ホ平連」を作らない。アメリカではなく中国様が相手では、怖くてようしないという所であろうが。
 日本政府は北大教授の開放には力を尽くしたらしいが、温泉技師や伊藤忠の社員はそのままだ。国は上級国民だけを助けると、悪口を言われるだろう。こんな状態で習近平を国賓で招くなど、狂気の沙汰である。アジア各国の失望はいかばかりか知れない。世界中の国から民主主義への裏切りと、大非難を浴びるだろう。韓国はならず者陣営に入ることが確実だ。日本ものほほんとして居れない。旗幟を鮮明にする時だ。
 五大国と謳われた大日本帝国でさえ独自には生きられなかった。独自に生きようとして三国同盟と日ソ中立条約の小細工を行い、結局アメリカと戦い、敗れた。平和ボケ日本が中国を利用しようとするのは更なる小細工だ。徳川家康は武田の大軍を前にして織田に付くとの旗幟を鮮明にした。日本はアメリカに付いてこそ国が守れる。
 香港はこのまま行けば遠からず解放区と称して、独立宣言を出すところまで進むだろう。そうすると中国は人民解放軍を出動させる口実が出来る。国家分裂の危機を防ぐためやむを得ず軍隊を出したとなれば、諸外国の理解も得られやすい。だから香港住民は自制をしていると思うが、命を懸けた闘争の毎日の中でいつまでそれが続くか。だから日本が習近平を牽制して、香港でこれ以上死者が出たら国賓招待はしないと広言して、香港住民を助けることが重要なのだ。香港が破局する前に、日本が力を尽くして習近平を譲歩させることが、日本の生きる道からも絶対に必要なのだ。