スケッチブック３０（牛窪？に見る日本的エリート）

11月2日（土）
　朝から気分が悪くなったが今朝の辛坊の番組で、牛窪とかいう女が馬鹿なことをコメントしていた。曰くトランプが選挙目当てでバクダディを殺した。それによるISの復讐が怖い。トランプが更なる選挙目当ての強硬策を採って、北朝鮮に強く当たり日本にも経済的に圧力を加えるかも知れない、それが心配だと言うのである。
　なぜISの最高指導者殺害を、IS壊滅へ大きく前進したと評価しないのであろうか。ISの復讐は当然あろうがそれが怖いから何もするなでは、牛窪よ一体どうしたら良いと言うのだ。馬鹿女と怒鳴りたいところだがこれが日本の知識人といわれる連中で、私は前例を知っている。だから牛窪発言を聞いて相当な既視感に襲われたものだ。だいぶ前になるが米軍のタリバン攻撃で、梅原猛という男が似たようなことを言って、中日新聞が鬼の首を取ったように大きく取り上げていた。
　波風をとにかく立てて欲しくない、波風が立てば日本にも影響する、とにかく大人しくして居て欲しい、そうすればすべて上手く行くであろうというのが、知識人面をしたこの連中の本心なのだ。
　私は考えるのだが、とにかく大人しくしていて、政治的実績や学問的業績を上げたり発明発見が出来る筈がない。梅原猛や牛窪何とかは、昔風に言えば何もアルバイトのない人間なのだろう。だからとにかく大人しくしていてくれ、現状を変えるなとの本音を発するのだ。しかしこういう人間がマスゴミ界では幅を利かす。それは世の中の真実により近づく努力よりも、マスゴミ界での公式見解の方を彼らが重視して、ヨイショする態度がマスゴミから可愛い奴と評価されるからであろう。
　日本的エリートとはこういう性向の連中を指すのではないかと思った。産経新聞で村木厚子さんの連載を読んでいるのだが、無罪が確定した後に当時の検察幹部に会った時、その幹部は組織の中にいて変えられなかった（はっきり言えば村木有罪との公式シナリオを、無理があると思いながら、変えられなかったという事だろう）と謝罪したそうだ。組織の中の空気を巧く読めて、逆らわずに動く人間が日本的エリートというのであろう。牛窪？はマスゴミが言いたいことを巧く言うから、コメンテーターになれるのだ。
　ついでに言うと実業の世界では組織重視の姿勢は大切なものである。それが無ければ組織力が発揮できない。しかし思想的な分野では、調子を合わせているだけの発言だと理解して、変に引き摺られないように注意する必要がある。